ヴァイタル・リメインズ

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ヴァイタル・リメインズ
Vital Remains
基本情報
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ロードアイランド州
プロビデンス郡 プロビデンス
ジャンル デスメタル
活動期間 1988年 -
レーベル デフ・レコード
ピースヴィル・レコード

オスモス・プロダクション
オリンピック・レコーディングス
センチュリー・メディア・レコード
ポニーキャニオン
公式サイト Official Facebook
メンバー トニー・ラザーロ (リズムギター)
ゲーター・コリアー (ベースボーカル)
ブライアン・ウェルナー (ボーカル)
ディーン・アーノルド (リードギター)
旧メンバー ジェフ・グルスリン (ボーカル)
クリス・ロス (ボーカル)
ソーン (ボーカル)
グレン・ベントン (ボーカル)
スコット・ワイリー (ボーカル)
ポール・フリン (リードギター)
アーロン・ホンマ (リードギター)
トム・スプコウ (ベース)
ジョー・ルイス (ベース)
クリス・ドゥポント (ドラムス)
エース・アロンツォ (ドラムス)
リック・コーベット (ドラムス)
デイヴ・スズキ (ドラムス、リードギター、バック・ボーカル、ベース)
ジャック・ブラックバーン (ドラムス)
ジェームス・ペイン (ドラムス)

ヴァイタル・リメインズ (Vital Remains)は、アメリカ合衆国プロビデンス出身のデスメタルバンド。2000年以降は3人組の時期が長く、ライヴ時にはサポートミュージシャンがつくことが多い。

略歴[編集]

1988年アメリカ合衆国東部に位置する都市、プロビデンスで結成[1]。最初期のメンバーは、トニー・ラザーロ (Rhythm G)、ジェフ・グルスリン (Vo)、ポール・フリン (Lead G)、トム・スプコウ (B)の4人。ドラマーは流動的で固定メンバーは初期にはいなかった[1]。結成2か月の頃に作成したデモ『Reduced to Ashes』をリリース[1]。同デモではクリス・ドゥポント (Ds)がドラムを叩いていた。このデモテープは2週間で500枚を売り上げるなど好調な滑り出しを見せる[1]。その後、2ndデモ『Excruciating Pain』をリリース[1]。こちらのデモでは、エース・アロンツォ (Ds)がドラムスを担当。この頃は正式メンバーではなく、ゲスト参加の扱いだった模様である[1]。2ndデモリリース後、トム・スプコウが脱退し、ジョー・ルイス (B、Back Vo)に交代。これらのデモによって、フランスインディペンデントレコードレーベル、スラッシュ・レコードから1991年シングル『The Black Mass』をリリース。このシングルは2週間で1500枚を売り上げた[1]。1991年中に、イギリスのインディペンデント・レコードレーベル、ピースヴィル・レコードとアルバム3枚分の契約を結ぶ[1]。この契約の直後、エース・アロンツォが正式に加入している[1]1992年に1stアルバム『Let Us Pray』をピースヴィル・レコード傘下のデフ・レコードからリリースしデビューする。しかし、エース・アロンツォは、レコーディング後に脱退したため、アルバムのクレジットはエースを除く4人の名前のみが記載された[1]。リリース後、ジョー・ロディーノ (Ds)がドラマーとして加入するが、短期間で脱退し、リック・コーベット (Ds)が加入した。1stアルバムリリース後、オートプシーらとツアーも行っている[1]

1995年に、2ndアルバム『Into Cold Darkness』をピースヴィル・レコードからリリース。しかし、翌年には、ジェフ・グルスリン、ポール・フリン、リック・コーベットの3名が脱退。メンバーがトニー・ラザーロとジョー・ルイスの2名となってしまう。また、この時点でオリジナルメンバーはトニー・ラザーロのみとなった。この脱退を受けてクリス・ロス (Vo)が加入。しかし、クリス・ロスは翌年には脱退してしまい、ジョー・ルイスがバック・ボーカルからリード・ボーカル鞍替えしている(ベースは兼任)。更に1997年にはデイヴ・スズキ (Ds, Lead G, Back Vo)が加入している。3人体制で3rdアルバム『Forever Underground』をリリース。ピースヴィルとはアルバム3枚分の契約が行われていたが、本アルバムからフランスのオスモス・プロダクションのリリースとなった。1999年には、リードボーカリストのソーン (Vo)が加入し、ジョー・ルイスはベース専任となっている。2000年に、4thアルバム『Dawn of the Apocalypse』をリリース。リリース前後に、ジョー・ルイスが脱退し、再び3人体制となる。ジョー・ルイスの担当していたベースはデイヴ・スズキが兼任することとなった。

2003年にソーンが脱退。ディーサイドで活躍するグレン・ベントン (Vo)が加入。オリンピック・レコーディングスに移籍して、同年に5thアルバム『Dechristianize』をリリース。更に、大手レコードレーベルのセンチュリー・メディア・レコードに移籍し、2007年に6thアルバム『Icons of Evil』をリリース。同年にはライヴDVD『Evil - Death - Live』もリリースしている。

2009年にグレン・ベントンとデイヴ・スズキが脱退。スコット・ワイリー (Vo)、ゲーター・コリアー (B)が加入。ドラマーに関しては正式メンバーの補充はなかった模様である。2012年にスコット・ワイリーが脱退。また、同年には空席だったドラマーとしてジャック・ブラックバーン (Ds)が加入している。その後、ブライアン・ウェルナー (Vo)とアーロン・ホンマ (Lead G)が加入した。

2014年6月、ジャック・ブラックバーンの脱退が発表された[2]。脱退発表時に代替メンバーは決定しておらず、同時にヘルプ・ドラマーの募集が行われた[2]。その後、ジェームス・ペインがドラマーに就いたが、2016年には脱退した。

2017年7月には、元メンバーのクリス・ロスが義兄弟の人物に射殺されたことが報道された[3]。ロスは至近距離から4発の銃弾を撃ち込まれており、即死に近い状態であった[3]

メンバー[編集]

現メンバー[編集]

旧メンバー[編集]

ヴァイタル・リメインズでは主にスタジオのみに参加。在籍期間中のライヴには、別のセッションミュージシャンが立つことが多かった。
ディーサイドで活動。
  • スコット・ワイリー (Scott Wily) - ボーカル
  • ポール・フリン (Paul Flynn) - リードギター
  • アーロン・ホンマ (Aaron Homma) - リードギター
  • トム・スプコウ (Tom Supkow) - ベース
  • ジョー・ルイス (Joe Lewis) - ベース
  • クリス・ドゥポント (Chris Dupont) - ドラムス
  • エース・アロンツォ (Ace Alonzo) - ドラムス
  • リック・コーベット (Rick Corbett) - ドラムス
  • デイヴ・スズキ (Dave Suzuki) - ドラムス、リードギター、バック・ボーカル、ベース
ディーサイドのライヴにサポートギタリストとして参加したことがある。
  • ジャック・ブラックバーン (Jack Blackburn) - ドラムス
  • ジェームス・ペイン (James Payne) - ドラムス

ディスコグラフィ[編集]

Official Discographyより

  • 1989年 Reduced to Ashes (Demo)
  • 1990年 Excruciating Pain (Demo)
  • 1991年 The Black Mass (Single)
  • 1992年 Live Demo 1991 (Demo)
  • 1992年 Let Us Pray
  • 1993年 Morta Skuld / Vital Remains (Split)
  • 1994年 Live Promo '94 (Demo)
  • 1995年 Into Cold Darkness
  • 1997年 Forever Underground
  • 2000年 Dawn of the Apocalypse
  • 2003年 Dechristianize
  • 2006年 Horrors of Hell (Compilation)
  • 2007年 Icons of Evil
  • 2007年 Evil - Death - Live (DVD)

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k 奥村裕司、ヴァイタル・リメインズ「イントゥ・コールド・ダークネス」『Into Cold Darkness』、ポニーキャニオン、日本東京都港区虎ノ門、1996。PCCY-01000。 
  2. ^ a b https://www.facebook.com/vital.remains.official/posts/784724114894612 2014年6月15日閲覧。
  3. ^ a b c Man shot dead in Cicero remembered for helping others, but also having struggles”. 2017年9月2日閲覧。

外部リンク[編集]