ローザ・ルクセンブルグ (バンド)

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ローザ・ルクセンブルグは、1980年代に活動していた日本ロックバンド。その後、ボ・ガンボスを結成するどんとが在籍していた。

来歴[編集]

1983年、玉城とどんとが京都ライヴハウス拾得」で知り合ったことをきっかけに結成。バンド名の由来は同名の思想家から。

1984年NHKのコンテスト『YOUNG MUSIC FESTIVAL』に、その後、デビュー曲となる「在中国的少年」を引っさげ出場し、審査員の矢野顕子細野晴臣らに絶賛され金賞を受賞、注目を浴びる。

1986年、シングル「在中国的少年」アルバム『ぷりぷり』でミディからデビューする。「在中国的少年」はNHKのコンテストの受賞曲であるが、レコーディングの際に加えられた間奏での「○○アル」という協和語の語りが差別的であるとしてNHKでは放送自粛となった。同年、セブンイレブンのテレビコマーシャルに出演。蝶を模した衣装を着たメンバーが「セブンイレブンのハンバーガーが、生まれ変わったんだ! ピクニックだ!」と言い楽器を鳴らすものであった。

ルーツミュージックに傾倒するどんと、永井、ロック志向の玉城の間で音楽性の相違を理由にする軋轢が生まれ、1987年8月渋谷エッグマンでのライヴを最後に解散。翌月、そのライヴの模様を完全収録したアルバム『LIVE AUGUST』が発売された。いくつかの楽曲はボ・ガンボスのレパートリーとして引き継がれている。

メンバー[編集]

久富隆司(どんと 1962年8月5日 - 2000年1月28日
ヴォーカル、ギター、ハーモニカ
ローザ・ルクセンブルグ解散後、永井と共にボ・ガンボスを結成。
玉城宏志(1958年3月4日 - )
ギター、ヴォーカル
解散後ソロアルバム『Strat red』をリリース、現在はマチルダ・ロドリゲスで活動。
永井利充(1961年10月23日 ‐ )
ベース、ボーカル
ボ・ガンボス解散後、Dr.TOSH & LOVE Jで活動。
三原重夫(1960年2月3日 - )
ドラム
解散後、メトロファルスルースターズザ・スターリンなどでドラマーとして活動。現在はドラム調律師として数多くのバンドに関わっている。

ディスコグラフィー[編集]

シングル[編集]

  1. ROSA LUXEMBURG1984年6月2日)自主制作ソノシート
  2. 在中国的少年1986年2月21日
  3. さいあいあい1986年12月20日

オリジナル・アルバム[編集]

  1. ぷりぷり1986年2月21日
  2. ROSA LUXEMBURG II1986年12月20日

ミニアルバム[編集]

ライヴ・アルバム[編集]

ベスト・アルバム[編集]

BOXセット[編集]

  • ローザ・ルクセンブルグ コンプリート・コレクション2013年7月10日

映像作品[編集]

  • ROSA LUXEMBURG 1987.8.51987年
2005年10月26日、「ラストツアー! 昭和62年8月5日渋谷エッグマン」としてDVD化され再発。
「ラストツアー! 昭和62年8月5日渋谷エッグマン」に特典映像を追加したもの。

参加作品[編集]

「おしり」、「遠い山々」
「さいあいあい」

外部リンク[編集]