ルースターズ

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ザ・ルースターズ
出身地 日本の旗 日本 福岡県北九州市
ジャンル ロックンロール
パンク・ロック
リズム・アンド・ブルース
ガレージロック
ゴシック・ロック
ニュー・ウェイヴ
グラムロック
ブルースロック
フォークロック
ネオアコ
活動期間 1979年 - 1988年
2004年
2009年 -
レーベル 日本コロムビア
1980年 - 1988年
共同作業者 柏木省三(プロデューサー
公式サイト THE ROOSTERS WEBSITE
メンバー 大江慎也ボーカルギター
花田裕之 (ボーカル、ギター)
井上富雄ベース
池畑潤二ドラムス
旧メンバー 灘友正幸 (ドラムス)
下山淳 (ギター)
安藤広一キーボード
柞山一彦 (ベース)
穴井仁吉 (ベース)
三原重夫 (ドラムス)
ローリング・ストーンズ

ザ・ルースターズ(THE ROOSTERS、THE ROOSTERZ)は、日本ロックバンド1979年に結成、2004年に解散。2009年頃より、不定期的に活動。

概要[編集]

初期メンバーは、大江慎也ボーカルギター)、花田裕之(ギター)、井上富雄ベース)、池畑潤二ドラムス)の4人。

初期の頃はチャンプスの「テキーラ」、エディ・コクランの「カモン・エヴリバディ」、ボ・ディドリーの「モナ」など多くのカバーをやっていたが、オリジナル曲の「ロージー」や「恋をしようよ」などのスピード感のある楽曲の数々を発表し続けてきた。しかしバンド中期には、初代ボーカルの大江慎也が精神的体調不良により脱退。その後、ギターの花田裕之がボーカルを務めるも、1988年にバンドは活動停止。

2004年、オリジナルメンバーである大江、花田、井上、池畑によるラストライブで正式に解散。再結成のアナウンスはないものの、2009年頃より、不定期的にフェス・イベント等にライブ出演し始めている。

略歴[編集]

大江・花田・井上・池畑は元々「人間クラブ」というバンドのメンバーとして活動していた。当時のヴォーカルは大江ではなく、サンハウス柴山俊之を彷彿とさせる歌唱法の南浩二だった[1]。人間クラブは1979年1月に結成され、同年7月に第6回「L-MOTION」[2]でグランプリを受賞(最優秀グランプリを取ったバンドの一つがザ・ロッカーズだった)。その後、大江の中で歌いたい欲求が強くなり、南が脱退し1979年11月にザ・ルースターズが結成される。バンド名はウィリー・ディクスンによるブルースの名曲"Little Red Rooster"にちなむ[3]

人間クラブ時代に南浩二が作詞した楽曲の一部(「どうしようもない恋の唄」など)は、デビュー後にルースターズの楽曲として発表されている。なお、南浩二は2010年9月11日に脳出血のため49歳で死去した[4]

1980年11月にシングル「ロージー/恋をしようよ」でデビュー。当初はローリング・ストーンズチャック・ベリーのカバーを中心としながらR&Bブルースロックパンク・ロックを基調としたハイテンションなサウンドを展開していた。

1982年ごろから大江が精神的にダウンし始め、10月、『ニュールンベルグでささやいて』を録音し終えた後、ジャケット撮影をしたスタジオの壁に、笑みを浮かべつつ頭を打ちつけるなどの奇行が母に心配されて精神科を受診。神経衰弱により初めて精神科に入院し、ライブはキャンセルを余儀なくされ、1983年6月までの半年近くにわたり音楽活動を休止。サウンドにも病的な陰影が漂いはじめた。

1983年6月に下山淳(ギター)、安藤広一(キーボード)が加入。時期を同じくしてドラムの池畑潤二が脱退し、代わりに灘友正幸が加入。4thアルバム『DIS』をリリース。この頃のサウンドは当時日本でも人気のあったU2エコー&ザ・バニーメンのようなニュー・ウェイヴの色が強くなり、ディレイギターやキーボードの多用など、初期の骨太なロックとは異なるサウンドを奏で出す。安藤は、P-MODELのキーボーディストだった三浦俊一に、DX7にテープ・エコーを通すことで音色を柔らかくする手法を教え、当時のP-MODELのサウンドにも影響を与えている。

1984年1月、ベースの井上富雄が脱退し、柞山一彦が加入。同年4月発売の5rhアルバム『GOOD DREAMS』よりバンド名表記を「THE ROOSTERS」から「THE ROOSTERZ」へ変更。この表記の変更は大江の突発的な思いつきによるもので、「別にたいした意味はなかった」「なんだか有機質から無機質になったなって今にしてみると思うけど」[5]と大江は語る。

大江の精神は更に病みだし、次第にレコーディングにも支障をきたし出す。『GOOD DREAMS』の中の数曲は、過去の音源のリミックスで穴埋めをするなどの苦肉の策が練られた。そして同年12月にリリースされたアルバム『φ(ファイ)』は大江在籍時に最後にリリースされた作品となる。大江の精神は不調をきたし、ライブやレコーディングで歌えなくなることが多く、バンドは不安定な状態にあった。それにも関わらず、アルバムは幻想的なサウンドと歌詞で、皮肉なことに、アルバムの売り上げも過去最高だったという。

1985年3月、大江が再び精神状態を悪化させ入院[6]。また安藤広一も脱退し、バンドは解散かと思われたが、同年7月発売のシングル「SOS」より花田裕之が正式にメイン・ボーカルをとるようになる。大江はその後解散までバンドに復帰する事はなかった。

1986年花田、下山を中心とした新生ルースターズは初のフルアルバム『NEON BOY』をリリースする。初期の男らしさのある骨太サウンドや歌詞とは違った、下山の変態的なギターサウンドが奏でるグラムロック調のサウンドと、柴山俊之の書くエロティックな歌詞が特徴である。その後THEE MICHELLE GUN ELEPHANT等の影響で現在も人気のある爆音ギターロックのルーツ『KAMINARI』をリリース。

1987年9月、パリにてレコーディングされた清涼感のあるサウンドに深みのある詞を載せた『PASSENGER』をリリースするものの、商業的にはヒットせず。11月、柞山一彦、灘友正幸が脱退し、穴井仁吉(ベース、元ザ・ロッカーズ)、三原重夫(ドラム、元ローザ・ルクセンブルグ、当時メトロファルス、のちザ・スターリン)が加入。

1988年5月、ソロシンガーのSIONや元頭脳警察PANTAも参加した8thアルバム『FOUR PIECES』をリリースし、同年7月の渋谷公会堂でのライヴをもってTHE ROOSTERZは解散。このライブのアンコールで大江、井上、池畑がゲストで参加し、初期の曲「C.M.C」を演奏した。

2004年7月、フジ・ロック・フェスティバルでオリジナルメンバーによるラストライブを行う。このライブをもってTHE ROOSTERSは正式に解散。

2009年8月、TokyoNightShowにて大江、花田、池畑、井上の4人でライブを行う。occupy名義でのライブであるが、occupyメンバーのSMILEYとGYOが3曲目で姿を消し、ゲスト表記されていた大江、花田が入る形で4人のライブが実現した。ライブでは、恋をしようよ、ロージー、C.M.C、などのルースターズ名義の曲を演奏した。同年12月29日には、福岡サンパレスで開催された「MUSIC COMPLEX2009」で一夜限りのライブを行う。ルースターズとして活動するのはフジ・ロック・フェスティバル以来5年ぶり。また地元福岡でライブを行ったのは実に28年ぶりである。

2012年6月23日、宮古島ロックフェスティバルに出演。「CASE OF INSANITY」、「ロージー」、「恋をしようよ」、「GIRL FRIEND」、「ニュールンベルグでささやいて」などを演奏。2013年2月16日、「MUSIC COMPLEX 2013〜STILL OK」と題したライブを福岡サンパレスで行う。同年10月7日・10月8日、DVD「The Roosters DVD "eating house" Release Commemoration」発売記念ライブ「禁じられた遊び〜Cold Sweets For You」を京都磔磔で2日間行う。

ルースターズに影響されたバンド達[編集]

1999年にthee michelle gun elephant東京スカパラダイスオーケストラPOTSHOTなどが参加したトリビュート・アルバム『RESPECTABLE ROOSTERS』が発売され、オリコン・チャートで42位を記録した[要出典]。 2005年にはトリビュート・アルバム第2弾『RESPECTABLE ROOSTERS→Z a-GOGO』が製作され、こちらには勝手にしやがれTHE BACK HORNグループ魂bloodthirsty butchersなどが参加している。 その他、今井寿浅井健一などもその影響を公言している。

ディスコグラフィ[編集]

シングル[編集]

# 発売日 タイトル B面 規格 規格品番
日本コロムビア
1st 1980年11月 ロージー 恋をしようよ EP AK-747-AX
2nd 1981年2月 どうしようもない恋の唄 ヘイ・ガール EP AH-11-AX
3rd 1981年5月1日 ONE MORE KISS DISSATISFACTION EP AH-55-AX
4th 1981年7月 GIRL FRIEND WIPE OUT〜TELSTAR EP AH-80-AX
5th 1982年3月 レッツ・ロック/ゲット・エブリシング EP AH-184-AX
6th 1982年11月21日 ニュールンベルグでささやいて 撃沈魚雷
バリウム・ピルス
ロージー
12inch YW-7408
7th 1983年7月1日 C.M.C カレドニア
ドライヴ・オール・ナイト
ケース・オブ・インサニティ (ライヴ)
12inch YW-7416
8th 1983年10月21日 THE AIR DESIRE EP AH-382
9th 1984年1月1日 SAD SONG (WINTER VERSION) HEART'S EDGE (REMIX) EP AH-401
10th 1985年7月21日 SOS OASIS 12inch AY-7405
11th 1986年4月21日 STRANGER IN TOWN (SUPER MIX) THE ROOSTERZ MEGA MIX 12inch AY-7410
日本コロムビア / BODY
12th 1987年9月1日 BURNING BLUE STRANGE LIFE EP AH-862

アルバム[編集]

オリジナルアルバム[編集]

発売日 タイトル 規格 規格品番
日本コロムビア
1st 1980年11月25日 THE ROOSTERS LP AF-7017-AX
2nd 1981年6月25日 THE ROOSTERS a-GOGO LP AF-7053-AX
3rd 1981年11月25日 INSANE LP AZ-7129-AX
4th 1983年10月21日 DIS. LP AF-7228
5th 1984年4月21日 GOOD DREAMS LP AX-7394
6th 1984年12月21日 Φ PHY LP AF-7334
7th 1985年9月21日 NEON BOY LP AF-7379
日本コロムビア / BODY
8th 1986年11月1日 KAMINARI LP AF-7430
CD 33CA-1147
9th PASSENGER PASSENGER LP AF-7463
CD CA-4090
10th 1988年5月1日 FOUR PIECES LP AF-7484
CD 32CA-2277

ライヴアルバム[編集]

発売日 タイトル 規格 規格品番
日本コロムビア / BODY
1st 1988年10月10日 FOUR PIECES LIVE CD 32CA-2716
Bang a GOING
2nd 1989年6月5日 ロフト1981 CD GONG-6004
日本コロムビア
3rd 1995年3月21日 LEGENDARY LIVE 80's FACTORY CD COCA-12438
ハガクレレコード
4th 2003年3月22日 THE BASEMENT TAPES〜SUNNY DAY LIVE AT 渋谷EGG MAN 1980.7.14 CD ISCP-1156/7

コンピレーションアルバム[編集]

発売日 タイトル 規格 規格品番
クラウンレコード / více
1st 1987年7月21日 UNRELEASED LP 25EC-1003
CD ECD-1002
日本コロムビア
2nd 1995年3月21日 ROCK'N'ROLL BIBLE CD COCA-12439
ハガクレレコード
3rd 2003年3月22日 THE BASEMENT TAPES SUNNY DAY 未発表スタジオ・セッション CD ISCP-1154/5
NAYUTAWAVE RECORDS
4th 2008年6月18日 LIVE 1982 CD UPCH-20089

ベストアルバム[編集]

発売日 タイトル 規格 規格品番
日本コロムビア
1st 1986年2月21日 ベスト・コレクション CD 33C31-7853
日本コロムビア / BODY
2nd 1989年8月1日 The Last Half Collection CD CA-3701
3rd 1990年12月1日 THE ROOSTERZ COLLECTION CD COCA-6973/4
日本コロムビア / BODY
4th 1990年12月1日 THE ROOSTERZ COLLECTION CD COCA-6973/4
5th 1997年5月21日 The Very Best of THE ROOSTERS CD COCA-14222
日本コロムビア / TRIRD
6th 1999年9月1日 I'M A KING BEE 〜early sounds of the roosters〜 CD COCP-50151
日本コロムビア
7th 2009年2月18日 THE ROOSTERS(Z) GOLDEN☆BEST CD COCP-35449/50

映像作品[編集]

発売日 タイトル 規格 規格品番
デジタルサイト (販売元:エイベックス・ディストリビューション)
1st 2003年10月22日 ライブ帝国 THE ROOSTERS→Z DVD DEBP-13013
日本コロムビア
2nd 2005年8月24日 RE・BIRTH II DVD COBA-50867/8
BM tunes
3rd 2010年4月14日 IN THE MOTION DVD XBBV-4002
LOFT/LIVE-CRUX
4th 2012年1月25日 IN THE MOTION DVD RTLC-007
BM tunes
5th 2013年9月25日 eating house DVD XBBV-4003

BOX[編集]

発売日 タイトル 規格 規格品番
日本コロムビア
1st 2004年9月29日 THE ROOSTERS→Z OFFICIAL PERFECT BOX “VIRUS SECURITY” CD+DVD COZA-91/122
2nd 2007年4月4日 THE ROOSTERS→Z ULTIMATE LP BOX -BIGGEST TRIP- LP COJA-9224/35

タイアップ[編集]

曲名 タイアップ 収録作品
レッツ・ロック(日本語版) 東映セントラルフィルム配給『爆裂都市 BURST CITY』挿入歌 シングル「レッツ・ロック/ゲット・エブリシング」
ゲット・エブリシング(日本語版)

脚注[編集]

  1. ^ 当時、大江はサイドギター担当でボーカルは取らなかった。
  2. ^ ヤマハが九州地区限定で開催していたアマチュアバンドを対象としたコンテスト。1974年から1983年まで計10回開催された。前年の1978年はTHE MODSがグランプリを受賞している。
  3. ^ 大江慎也、小松崎健郎『words for a book』p.64(シンコーミュージック・エンタテイメント、2005年)
  4. ^ またひとり伝説的ロックスターが 消えた…南浩二さん脳出血で死去 | リアルライブ
  5. ^ 大江慎也、小松崎健郎『words for a book』p.91(シンコーミュージック・エンタテイメント、2005年)
  6. ^ 同時期に事務所からは大江に無許可で「ルースターズから脱退」とアナウンスされた

外部リンク[編集]