レオニダス・カヴァコス

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レオニダス・カヴァコス(Λεωνίδας Καβάκος / Leonidas Kavakos, 1967年 - )は、ギリシャヴァイオリニストである。

生い立ち[編集]

アテネの音楽一家に生まれた。5歳の時にヴァイオリンを始め、ギリシャ国立音楽院に進み、ステリオス・カファンタリス(Stelios Kafantaris)に師事した。その後、オナシス財団の奨学金で、インディアナ大学のマスタークラスに参加し、ジョーゼフ・ギンゴールドに師事した。1984年、アテネ音楽祭でコンサート・デビューを果たし、1985年、シベリウス国際ヴァイオリン・コンクールで最年少の第1位、1986年にはインディアナポリス国際ヴァイオリン・コンクールで銀メダル(第2位)を獲得した(第1位は竹澤恭子)。また、21歳の1988年、ニューヨークで行われたナウムブルク・コンクール、ジェノヴァパガニーニ国際コンクールで第1位を獲得した(パガニーニコンクール第2位は諏訪内晶子)。

活動[編集]

アメリカ[編集]

1986年にデビューし、翌年、各地でリサイタルを行った。毎年、北アメリカの演奏旅行を行い、シカゴ交響楽団モントリオール交響楽団など主要オーケストラと共演している。

ヨーロッパ[編集]

シベリウス国際ヴァイオリン・コンクールの優勝で有名になり、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団など一流オーケストラと共演している。音楽祭では、1994年にルツェルン音楽祭に出演したのを始めとして、ザルツブルク音楽祭などに出演した。イギリスでは、1992年にプロムスストラヴィンスキーヴァイオリン協奏曲を演奏した他、主要オーケストラと共演した。2006年、ヴァレリー・ゲルギエフの音楽祭に出演する予定である。

アジア[編集]

日本では、1988年、カザルスホールでのリサイタル、イギリス室内管弦楽団との日本ツアー、東京都交響楽団新日本フィルハーモニー交響楽団との共演など、大成功を収めた。

レコーディング[編集]

シベリウス国際ヴァイオリン・コンクールでの優勝後、再度シベリウスに取り組み、1991年、ヴァイオリン協奏曲の最終版と1903/1904年版(初版、遺族により非公開とされている譜例の一つで、原典版ではない)の2つの版の世界同時初録音を行い(BISレーベル)、『グラモフォン』誌の協奏曲部門の年度賞を受賞した。また、ドビュッシーパガニーニシューベルトチャイコフスキーヴィエニャフスキなどの作品をデロス(レーベル)、フィンランディア(レーベル)で行った。2006年、カメラータ・ザルツブルクモーツァルトの5曲のヴァイオリン協奏曲と1曲の交響曲をソニーBMGに録音した。 2012年にデッカ・レコードと専属契約、エンリコ・パーチェをピアニストにベートーヴェンのヴァイオリンソナタ全集を録音している。

室内楽[編集]

室内楽でも精力的に活動し、毎年、出身地であるアテネの音楽祭で室内楽を演奏している。

指揮[編集]

指揮者としても活動しており、2001年にカメラータ・ザルツブルクの首席客演アーティストに指名され、以後、同楽団のソリスト、指揮者として活動しており、2007年にはロジャー・ノリントンを引き継いて同楽団の音楽監督に就任する予定である。

使用楽器[編集]

以前は1692年製ストラディヴァリウス"ファルマス"とJ・B・ガダニーニを所有していたが売却、現在は1724年製ストラディヴァリウス"Avergavenny"と三台のモダンヴァイオリンを所有している。

外部リンク[編集]