ルキウス・クィンクティウス・キンキナトゥス

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ルキウス・クィンクティウス・キンキナトゥスラテン語: Lucius Quinctius Cincinnatus, 生没年不詳、紀元前6世紀)は、共和政ローマ前期に登場する伝説的人物。「キンキナトゥス」という名は彼の特徴である巻き毛から名づけられた。古代ローマ人の美徳と武勇を現す人物として後世に長く伝えられた。

当時ローマは対外的に周辺部族と緊張関係にあった。東部のアエクイ族、南西部のウォルスキ族がローマに攻めてくると、自ら農作業を行っていたキンキナトゥスは元老院より独裁官に指名される。そして独裁官として軍勢を率いて敵を打ち破ると、半年の任期である独裁官の地位を16日間で返上した。また紀元前439年平民階級が反旗を翻そうとしている際にも再び独裁官に就任するよう要請され、反乱を抑えると再び返上、農作業を行う身に戻ったと言う。この彼の謙虚な行動はその後のローマ社会で長く語り継がれた。

またキンキナトゥスの伝説は現代にも受け継がれ、「Cincinnati シンシナティ」としてアメリカ合衆国オハイオ州シンシナティアイオワ州シンシナティの都市名に残っている。