ホラティウス三兄弟

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ホラティウス三兄弟Horatii)は、王政ローマ期のホラティウス一族の出自の勇者で、半ば神話的な存在である。ローマと当時対立関係にあったアルバ・ロンガのクリアトゥス兄弟と死闘を演じ、ホラティウスの名は祖国ローマへの愛、忠誠の象徴として長いローマ史を通じて語り継がれた。

アルバ・ロンガとの戦い[編集]

ローマとアルバ・ロンガとの対立において、双方が互いに一族の中での勇士同士での戦いで決着をつける事で合意、ローマではホラティウス一族の者が、アルバ・ロンガからはクリアトゥス家の者が選ばれ決闘をする事となった。

決闘では当初ホラティウス兄弟が劣勢となり、3人の中の2人が敵を傷つけるも斃れてしまい、最後のホラティウス兄弟の一人が逃げてしまう。クリアトゥス兄弟は最後の一人を追いかけるも、それぞれが負った傷のために三人が互いはぐれてしまい、結局ホラティウス三兄弟の生き残り(以下単に「ホラティウス」とする)によって確固撃破され、ローマ側の逆転勝利となった。

妹の殺害[編集]

しかしながらホラティウス家には、敵であったクリアトゥス兄弟の一人と婚約していたカミラがおり、ローマの勝利と凱旋してきたホラティウスではあったが、妹が婚約者の死に嘆き悲しむのを見て、怒りのあまり妹カミラを殺してしまう。この殺害によりホラティウスは裁判にかけられるが、裁判で祖国の愛は個人の幸福に勝ると弁明、ローマ市民の喝采を受け無罪となった。しかしながらホラティウスの父は、息子のこの所業を嘆き、3本の槍で作ったくびきを息子の首につけさせて[1]、家の扉を通り抜けるたびに跪くよう贖罪を強いたと言われる。

注釈[編集]

  1. ^ くびきをつけるという罰則は当時のローマ社会では罪を償って他の者に服従するという事を指した。[1]参照。