ルイ・エモン

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ルイ・エモン
Louis Hémon.jpg
ルイ・エモン(1911年
誕生 Louis Hémon
(1880-10-12) 1880年10月12日
フランスの旗 フランス共和国フィニステール県ブレスト
死没 (1913-07-08) 1913年7月8日(32歳没)
カナダの旗 カナダオンタリオ州シャプロー英語版
職業 小説家
言語 フランス語
教育 リセ・ルイ=ル=グラン
ジャンル 小説
代表作 白き処女地英語版Maria Chapdelaine)』(1913年[1]
配偶者 リディア・オケリー(Lydia O'Kelly
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ルイ・エモンフランス語:Louis Hémon1880年10月12日 - 1913年7月8日)は、フランス共和国ブレスト出身[2]小説家

1913年7月8日、カナダシャプロー英語版停車場で疲れからか、不幸にも急行列車に追突してしまい不慮の死を遂げた[2][3][4]。ルイ・エモンが亡くなった1年後の1914年ケベック州ペリボンカ英語版での生活をもとに[2]、開拓者の娘マリア・シャプドレーヌと3人の若者の悲恋を描いた 『白き処女地英語版Maria Chapdelaine)』(1913年[1]が刊行され、これが彼の代表作として知られている[5]

また、1934年には、『白き処女地 (映画)フランス語版』としてフランスの映画監督ジュリアン・デュヴィヴィエによって映画化され、主人公のマリアを同国の女優マドレーヌ・ルノーが演じた[6]。他、1950年にはミシェル・モルガン主演でフランスの映画監督マルク・アルグレ英語版によって、1983年にはキャロル・ロール主演でカナダの映画監督ジル・カール英語版によって同名のタイトルで映画化されている。

生涯[編集]

1880年10月12日、フランスフィニステール県のブレストに生まれる。

1903年イギリスへ渡り、ロンドンジャーナリストとして8年間過ごした。1911年にはカナダへ渡り、ケベック州のモントリオールを経て[2]ペリボンカの森林地帯木こり達と共に労働者として働いた[3][4]。この体験をもとに代表作である『白き処女地』を執筆したが、1913年7月8日に急行列車に轢かれてしまい、満32歳で不慮の死を遂げてしまった。

ルイ・エモンの死後、『白き処女地』はフランスパリ新聞ル・タン英語版』で部分的に掲載され、1916年にカナダで出版されたが、写実性が強かったためか当時のフランス系カナダ人には不評であった[3]1921年には再びパリで出版され、これを機にルイ・エモンの名が知られるようになり、たちまち『白い処女地』が各言語に翻訳されるようになった[2]

主な作品[編集]

邦題については下記の参考文献を参照、邦訳がある作品については付記する。

  • 1914年、『白き処女地(Maria Chapdelaine)』 - 山内義雄訳『白き処女地』(新潮文庫、1954年)、窪田般彌訳『白き処女地』(偕成社、1966年)、小池昌代訳『森の娘マリア・シャプドレーヌ』(岩波書店、2005年)
  • 1923年、『ここに美女あり(La Belle que voilà)』
  • 1924年、『コリン=マイヤード(Colin-Maillard)』 - 山内義雄は『コラン・マイヤール』と訳している。
  • 1926年、『拳闘家パトリング・マローン(Battling Malone, pugiliste)』
  • 1950年、『リポワ氏と復讐の女神(Monsieur Ripois et la Némésis)』 - 山内義雄は『リポワ氏とネメジス』と訳している。

脚注[編集]

  1. ^ a b 原題は『マリア・シャプドレーヌ』だが、フランス文学者山内義雄邦訳に倣って本記事では『白き処女地』と統一する。
  2. ^ a b c d e 山内 1972, p. 8.
  3. ^ a b c 平野 1983, p. 368.
  4. ^ a b 窪田 1967, p. 213.
  5. ^ 滝田 1971, p. 134.
  6. ^ 白き処女地 - MovieWalker、2016年6月17日閲覧。

参考文献[編集]

  • 窪田般彌文章著『万有百科大事典 1 文学』(小学館、1973年)
  • 窪田般彌文章著『大日本百科事典 3 えいきーおん』(小学館、1967年)
  • 山内義雄文章著『世界大百科事典 4 エマーオン』(平凡社、1972年)
  • 平野敬一文章著『グランド現代百科事典 4 ウターエンケキカイ』(学習研究社、1983年)
  • 滝田文彦文章著『新潮 世界文学小辞典』(新潮社、1971年)
  • ルイ エモンとは - コトバンク、2016年6月17日閲覧。