リビアヤマネコ

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リビアヤマネコ
Felis silvestris lybica 1.jpg
フランス Parc des Félinsにて
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ネコ目 Carnivora
亜目 : ネコ亜目 Feliformia
: ネコ科 Felidae
: ネコ属 Felis
: リビアヤマネコ F. lybica
学名
Felis lybica
G.Forst.1780[1]
和名
リビアヤマネコ
英名
African Wildcat[2]

リビアヤマネコは、食肉目ネコ科ネコ属に分類される動物。愛玩用として世界で広く飼育されているイエネコの起源であると考えられる。アフリカヤマネコとも呼ぶが、本項目では特に断らない限り赤道以北のアフリカ・中近東に生息する野生種について述べる。

形態[編集]

イエネコと比べて足が長く、座った姿勢や歩き方に特徴がある。ヨーロッパヤマネコと比べると毛は短めで明るい褐色であり、縞模様は不明瞭、尾は長く先が細い。体長45-80cm、体重3-8kg、尾長は30cmほどである[2]

生態[編集]

沙漠サバナ潅木帯から、混交林まで幅広い植生に生息しているが、熱帯雨林にはいない。基本的には夜行性だが、朝夕にも活動している。行動圏は広めで、アラブ首長国連邦では50平方キロメートルを超えた例もある。木登りは上手であるが、狩は地上で獲物を付け狙い急襲する。齧歯類のほか、モグラウサギ鳥類昆虫カエルトカゲイタチなども捕食する。若いアンテロープや、小型の家畜を襲うこともある[2]

分布[編集]

正確な分布は明らかでないが、赤道以北のアフリカと、アラビア半島からカスピ海にかけて生息している[2]。赤道以南には遺伝学的に異なる集団が分布しており、亜種または別種としている。

分類[編集]



スナネコ




bieti




silvestris




cafra



ornata



lybica + イエネコ






スナネコ外群としミトコンドリアDNAのND5およびND6遺伝子から推定した系統関係[3]

イエネコと近縁なヤマネコ類には、遺伝学的に異なる5つの集団(右図)が存在していることが知られている[3]。このうちどれを独立種としどれを亜種とするか、また家畜化されたイエネコを独立の種または亜種とみなすかどうかは見解が一致していない[4]。これらを全てヨーロッパヤマネコの亜種とする場合もあり[3]、逆に全てを独立種とする見解もある[1]。あるいはsilvestrisは長期にわたって分布域が分断され生態や形態からも明確に区別ができることから別種とし、またbietiornataと同所的であるにも関わらず明瞭に区別できることからやはり別種とする見解もある[5]

以下の分類はIUCN SSC Cat Specialist Group (2017)[1]にしたがっており、lybicacafraornataの3集団で1種としている。

残り2集団については以下の各記事を参照のこと。

脚注[編集]

  1. ^ a b c IUCN SSC Cat Specialist Group (2017年). Genus Felis. “A revised taxonomy of the Felidae”. Cat News (Special Issue 11): 11-21. https://repository.si.edu/bitstream/handle/10088/32616/A_revised_Felidae_Taxonomy_CatNews.pdf. 
  2. ^ a b c d African wildcat”. IUCN/SSC Cat Specialist Group. 2018年11月15日閲覧。
  3. ^ a b c Driscoll et al. (2007年). “The Near Eastern origin of cat domestication”. Science 317 (5837): 519-523. doi:10.1126/science.1139518. 
  4. ^ Yamaguchi et al. (2015年). “Felis silvestris”. The IUCN Red List of Threatened Species. IUCN. doi:10.2305/IUCN.UK.2015-2.RLTS.T60354712A50652361.en. 2018年11月13日閲覧。
  5. ^ Kitchener & Rees (2009年). “Modelling the dynamic biogeography of the wildcat: implications for taxonomy and conservation”. J. Zool. 279: 144–155. doi:10.1111/j.1469-7998.2009.00599.x. 

関連項目[編集]