リチウムイオンポリマー二次電池

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ノートパソコンに使用されているポリマー電池の一例
iPhone4Sに内蔵されているバッテリー
Aterm3500Rに内蔵されているバッテリー
デジタルカメラ用ポリマー電池
定格は3.7ボルトになっている

リチウムイオンポリマー二次電池(リチウムイオンポリマーにじでんち)は、リチウムイオン二次電池の一種である(以下ポリマー電池と記す)。

概要[編集]

狭義のポリマー電池は、電解質重合体(ポリマー)を使用したものである。広義のポリマー電池とは電解質以外にも、負極・正極の活物質に導電性高分子などを用いたものも含まれる。

電解質に揮発性が高く引火性の有機溶媒を用いるリチウムイオン二次電池と比べて安全性が高く、爆発などの危険性も低い[1]

現在、携帯機器用などで実用化されているポリマー電池とは電解質にポリエチレンオキシドポリフッ化ビニリデンからなるポリマーに電解液を含ませてゲル化したものであり、本質的にはリチウムイオン二次電池と変わりはない。しかしながら、電解質が準固体状態であるため、液漏れしにくいという利点がある。形状の柔軟性などを謳う場合もあるが、ポリマーを使ったというよりも、単に外装容器としてではなくアルミラミネート袋を用いているためであるともいえる。

他の方式の二次電池に比べて軽量で、メモリー効果がなく、自由な形状に作られるため普及が進んでいる。

現状[編集]

ほぼすべてのスマートフォン、携帯電話の電池として使用されている。また、UltraBookなどの箔薄型ノートパソコンの電池としても一般的である。近年では安全性の高さから、自動車用途としての使用も考えられている。

危険性について[編集]

リチウムイオンポリマー電池は、従来の電池に比べて反応性に富む素材を使っており、エネルギー密度が高いことから、使い方を誤ると重大な事故に至る可能性がある。ただし電子機器やおもちゃ等に内蔵される形で手に入るリチウムイオンポリマー電池は、それ自体に充放電制御回路や短絡・過熱保護回路が付属しているため、通常使用にあたって特にその使い方に注意を払う必要はない。

一方で、専用の充電器の利用を想定してセル単体で流通するリチウムイオンポリマー電池については、ニッケル水素電池やニッケルカドミウム電池と同様に運用することはできない。過充電、過放電は禁物であり、保管時には過放電にならない程度に放電しておくことが望ましい。充電状態で保管すると内部短絡等で発火に至る場合があるほか、パッケージが外部の衝撃を吸収する構造ではない為、折り曲げたり強い衝撃を受けたりすると内部が短絡する可能性がある。内部が短絡した状態で充放電を行うと最悪の場合発火、炎上する可能性がある。

出典[編集]

  1. ^ リチウム・イオンとリチウム・ポリマーの相違点”. 製品サポート. ダイヤテック. 2015年10月30日閲覧。

関連項目[編集]

ヒュンダイ・アバンテLPiハイブリッドCT&T・e-Zone - このタイプの電池を搭載した市販車。

外部リンク[編集]