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ラップリーダー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ラップリーダー: lap leader)とは、自動車オートバイモータースポーツにおいて、レース中にコントロールライン(スタート/フィニッシュラインと呼ぶこともある。このラインをもって周回数をカウントする)をトップで通過した走者の事を指す[1]

概要

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アメリカで行われるレース(インディカー・シリーズNASCARなど)においては、最も多くラップリーダーを記録したものに選手権ポイントが与えられるルールを採用しているカテゴリーが多い。ただし、イエローコーション時の対応によりピットストップを省略する(ステイアウトする)ドライバーがいた場合には、下位スタートの場合でもラップリーダーを記録することがある。 2000年チャンプカー・ワールド・シリーズ黒澤琢弥が第3戦ロングビーチの82周のうち55~61周をリードし、日本人初のラップリーダーとなった[2]。 2009年第8戦 リッチモンド(オーバル)で、武藤英紀が300周のうち74周ラップリーダーを記録した

近年のF1においては、ピットストップを遅らせることにより意外なドライバーがラップリーダーになることもあり、途中経過でのラップリーダーにはあまり注目されないことが多い。日本人では、2004年第7戦 ヨーロッパGPニュルブルクリンク)で佐藤琢磨が10、11周目の2周で記録したことが長年唯一であったが、角田裕毅が2023年11月26日のF1アブダビグランプリ決勝の18周目から22周目にわたりリードラップを記録し日本人二人目のF1決勝レースでのラップリーダーとなった。

F1でのラップリーダー記録

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  • 2024年終了時点。
  • 太字2025年時点の現役ドライバー。

通算ラップリーダー周回数

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順位 周回数 ドライバー
1 5,486 イギリスの旗 ルイス・ハミルトン
2 5,111 ドイツの旗 ミハエル・シューマッハ
3 3,501 ドイツの旗 セバスチャン・ベッテル
4 3,418 オランダの旗 マックス・フェルスタッペン
5 2,931 ブラジルの旗 アイルトン・セナ
6 2,683 フランスの旗 アラン・プロスト
7 2,091 イギリスの旗 ナイジェル・マンセル
8 1,943 イギリスの旗 ジム・クラーク
9 1,919 イギリスの旗 ジャッキー・スチュワート
10 1,773 スペインの旗 フェルナンド・アロンソ
出典: [3]

ラップリーダーを記録したレース数

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順位 回数 ドライバー
1 190 イギリスの旗 ルイス・ハミルトン
2 142 ドイツの旗 ミハエル・シューマッハ
3 107 ドイツの旗 セバスチャン・ベッテル
4 93 オランダの旗 マックス・フェルスタッペン
5 87 スペインの旗 フェルナンド・アロンソ
6 86 ブラジルの旗 アイルトン・セナ
7 84 フランスの旗 アラン・プロスト
8 83 フィンランドの旗 キミ・ライコネン
9 62 イギリスの旗 デビッド・クルサード
10 58 ブラジルの旗 ネルソン・ピケ
出典: [4]

全周回ラップリーダーを記録したレース数

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順位 回数 ドライバー
1 23 イギリスの旗 ルイス・ハミルトン
2 19 ブラジルの旗 アイルトン・セナ
3 15 ドイツの旗 セバスチャン・ベッテル
4 14 オランダの旗 マックス・フェルスタッペン
5 13 イギリスの旗 ジム・クラーク
6 11 イギリスの旗 ジャッキー・スチュワート
ドイツの旗 ミハエル・シューマッハ
8 9 イギリスの旗 ナイジェル・マンセル
9 7 イタリアの旗 アルベルト・アスカリ
フランスの旗 アラン・プロスト
ドイツの旗 ニコ・ロズベルグ
出典: [5]

脚注

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  1. ^ ラップリーダー”. goo-net.com. 2018年11月10日閲覧。
  2. ^ 「和製マンセル」と呼ばれたレーシングドライバー、黒澤琢弥氏がドライブしたマシン6選”. motorz.jp (2017年9月2日). 2018年11月10日閲覧。
  3. ^ Statistics Drivers - Lead - By number of laps” (英語). STATS F1. 2025年2月17日閲覧。
  4. ^ Statistics Drivers - Lead - By number of GP” (英語). STATS F1. 2025年2月17日閲覧。
  5. ^ Statistics Drivers - Lead - From start to finish” (英語). STATS F1. 2025年2月17日閲覧。

関連項目

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