ラッキーマン

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ラッキーマンは、ガモウひろし作の少年向けヒーローギャグ漫画、およびそのアニメ作品『とっても!ラッキーマン』の通称、および作品の主人公をつとめる架空の人物である。アニメ版の声優田中真弓

人物概要[編集]

「幸運の星」出身の、宇宙一ツイてる宇宙人。ヒーロー協会発行の「ヒーロー認定証」を幸運にも拾い、実力はないが運のよさだけで敵と戦うヒーロー「ラッキーマン」となる。ある日、凶悪宇宙人を追跡中に地球に逃げ込まれ、たまたま死亡してしまった洋一(後述)と一心同体になり、以降劇中ではその人格はほぼ洋一のもの[1]。本来のラッキーマンは自分のラッキーぶりに自信満々な節を見せていたが、ずっと運の悪かった洋一は自分のラッキーにいまだに自信が持てず、おまけに力が弱くてまともな技もないことから、自分で戦うのを嫌がり、自分の命が危うくなるとあっさり味方を裏切って、事態が好転する(それも彼の力)と戻ってきたりする。ただし、そうなったのはヒーローが増えてきた中盤からで、それ以前はそれなりに(渋々)戦っている。最終戦後はまたもラッキーで大宇宙神に就任、最初こそは不真面目だったが元々資質もあったのか、次第に聡明で思慮深い大宇宙神となった。その後「ビッグコスモスゴッドリング(大宇宙神指輪)」の力で洋一に命を与えて分離したものの、スーパースターマンのせいでまたも洋一が死んでしまい、地球で再度一体化する羽目になった。

デザインや一部の技(と使用するときの構え)はウルトラセブンのパロディとなっている。

特徴[編集]

  • 胸には大きく「大吉」と書かれている。この文字は状況によって別の文字に変わることがある。(#吉凶とパワーアップを参照)
  • 福耳を持つ。この耳にはピアスの穴が開いている。
  • 額には「今世紀(20世紀)最大の茶柱」が立っている湯飲みが装着されている。このお茶は飲むこともでき、額に付け直せばまたいくらでも沸いてくる。バクダンマンとの戦いの際にわずかに欠けている。底には90万年前にヒーロー神が無くしたビッグコスモスゴッドリングがある。
  • 背中には文字(たまに絵)が浮かび上がり、これで会話可能で、小さなギャグを見せる事がある。[2]
  • 足の裏には「サイコ~」と書かれている。股下は70cmと、変身前より長くなっている。
  • 口の下にホクロがある、実は二重まぶた、など、細かな特徴が単行本で明かされている。
  • 登場時には「ラッキー、クッキー、○○キー」と決めゼリフを言う(登場時でなくとも言う場合がある)。この際に3つ目の「○○キー」は、ラッキーマンが心の中で「キーワード選択機ー」とつぶやき、それにより出現するキーワード選択機によって777億のキーワードの中から現状に最適なものが選ばれ、それに関連するアイテムを自動的に出してくれる。それらのアイテムが話の流れで攻撃・防御・決め手などに使われることもある。しかし、1回の戦闘で1度出したアイテムは再度出すことは出来ず、ラッキーとクッキーを出すには頭に「また」とつける必要がある。また、アニメではその前に「実力はないが、ついてついてつきまくる宇宙一ラッキーな正義の味方、ラッキーマン!ただいま参上!」が追加されている。
  • あまり長い期間変身すると、食べたラッキョウが完全に消化されて変身が解けてしまう。ラッキョウを食べ直せばラッキーマンに戻れるが、その際には洋一の不幸と相まって、変身したい時はなかなかラッキョウを食べることができず、逆に変身したくない時は嫌でもラッキョウを食べてしまう。
  • 洋一の頃に数々の不幸を身に浴びたためか、勝利マンのビクトリービームと天才マンのカッ光線を同時に喰らっても、数十秒後には立ち直っているなど、意外に耐久力・回復力は高い。

追手内洋一(ついてない よういち)[編集]

  • ラッキーマンの人間時の姿で、物事があり得ないほどに都合が悪く進んでいる日本一ついてない中学生(原作終盤では高校生)。13日の金曜日仏滅生まれ。身長142cm、体重42kg、股下42cm、足のサイズ24cm。すべて4と2がつく縁起の悪いものとなっている。
  • ラッキーマンに変身可能になってから通常時の運の悪さが激増し、「日本一」→「世界一」→「宇宙一(第3小宇宙一)」果ては「大宇宙一」にまでなった。しかし、最終話で元祖ラッキーマンと分離した後は「日本一ついてない」に戻った。
  • 人間の時も大きな福耳をしているように見えるが、これは8歳の頃に八百屋の前で転んだはずみで、キュウリが皮膚と一体化してしまった物であり、福耳ではなくキュウリ耳だと説明されている。頭部の髪の毛も5歳のときに同じ経緯によりタマネギが同化したものである。そのためタマネギの臭いを消すための朝シャンが欠かせない。本来の髪の毛は赤ん坊の頃、ボットン便所に誤って産み落とされたときのショックですべて抜けてしまった(「とっても!ラッキーネットワーク」より)。
  • ラブレターを書くのが趣味で、作中でも見代(みっちゃん)に渡すためによく書いているが、渡す対象の名前が書いていないなどのミスがあるため、自分の不運も相まって結局です代に読まれてしまう(一度、努力の思い人の手に渡って努力の恋を実らせた事もある)。です代がいない場合もありラブレターを確実に渡せるチャンスがないわけではないが渡した後のことを都合のいいように妄想をするなどモタモタしているうちに失敗することもあるため彼自身のせいでもある。
  • ある日[宇宙船に轢かれて死んでしまうが、元祖ラッキーマンと合体して生き返る。しかし、アニメでは元祖ラッキーマンが「コンビニのバイトがあるから」という理由で変身用ラッキョウとヒーロー認定証を洋一に渡して宇宙へ帰ってしまい、合体せずに変身して生き返ることになっている。
  • 変身用ラッキョウを食べることによりラッキーマンに変身する。
    • ただし人前や変身の必要のない場面では変身できない。しかしアニメでは変身の必要がなくても変身したことが1回だけある。
    • 当の洋一自身はラッキョウはあまり好きではない(噛んだときの「キュッ」という音が苦手らしく丸飲みしている)が味は美味しいらしい。アニメ版でラッキーマンに変身するときのセリフは「今日も元気だラッキョが美味い」。
  • 作中では2度死亡している。1度目は前述の宇宙船落下の下敷き、2度目は最終話でスーパースターマンのスーパースターカッターに誤って刺されて死亡している。
  • 物語が進むにつれラッキーマンとしての出番が多くなり追手内洋一としての出番は減少していった。

元祖ラッキーマン[編集]

洋一と合体する前のラッキーマン本来の姿。アニメでの声優は松本保典

武器・技[編集]

武装や技は豊富である。

ラッキー
ラッキーマンの最大の武器。どのような手段でも何かしらのラッキーにより、攻撃・防御等が成立する。
ラッキーパンチ
ラッキーマンの繰り出すパンチ。本人がどんなに力んでも非常にゆっくりで威力はほぼ皆無。しかし上述のラッキーにより何かしら相手のダメージとなる。
ラッキーキック
ラッキーマンの繰り出すキック。ラッキーパンチと同じように非常にゆっくりで威力はほぼ皆無でかつ、この技を出している間は落下速度もゆっくりになる。しかし上述のラッキーにより何かしら相手のダメージとなる。
ラッキービーム
額から出すことができるビーム。通常はフニャフニャでまっすぐは伸びず、物理的破壊力も小さい(ガラスすら割れないほどの威力。最初はまっすぐ伸びていたが、世直しマンとの戦い辺りからフニャフニャになった)。だが作中の描写では生身で触れた相手は電撃を浴びたようなダメージを受けるようである。そうでない場合もラッキーで何かしらのダメージを与える。発射時の構えはウルトラセブンのエメリウム光線(Aタイプ)の物が流用されている。
茶柱サーベル
「ラッキーサーベル」とも呼ばれる。頭の湯飲みを外し「伸びろ茶柱!」と叫ぶことで茶柱が伸び、頑丈なサーベルになる。頭に付けたままでも伸ばせる。茶柱なのでたまに折れるが、ラッキーマンの意志で幾らでも伸び、刺したり斬ったりもできる等、武器としては充分強力。激吉ラッキーマン時にプラチナ化した際の時価は3億5千万で、伸ばせば50億になり、盗難防止用のピアノ線で頭とつながっている。ただし、プラチナ状態で伸ばすと重すぎて非力なラッキーマンでは支える事もできない。
ラッキー牛乳
飲むと巨大化できる牛乳。胸のマークが「巨大吉」になり、湯飲みには読売ジャイアンツのマークが付く。巨大化前の所持品も同時に巨大化される。このアイテムは主に敵が巨大である時に使用して、出す時はラッキー星から届いてくる。
こっち矢
ナビゲーション機能付きの方向指示茶柱。通常時の茶柱と交換して使用する。知りたい目的地や選択などを音声付でナビゲートしてくれるが、磁力や空間を操る力などで阻害されてしまう。なお、こっち矢を使っている間は茶柱サーベルは使えない。語尾には「~矢」と付く。アニメでの配役は真殿光昭
ラッキーシーバー
トランシーバー・電子手帳・その他様々な機能を持ったブレスレット。装着後すぐにスーパースターマンに盗まれてしまい、特に使用する機会はなかった。値段は60000ラッキーYEN(税込み)。アニメでは登場しない。

隠し武器として「ラッキースラッガー」もあり(読切に登場している)、強力だが、自分の頭が坊主になってしまうのが恥ずかしいらしく、連載時には使用されることはなかった。

吉凶とパワーアップ[編集]

ラッキーマンの最大の武器であるラッキーの源は幸運の星である。そのため星が雲などに隠れて見えなくなったり、星の光が届かない所に行くと、一転して不幸になりパワーダウンしてしまう。また自身の感情によってもパワーアップできる。

パワーの変化に伴い、胸に浮かぶ「大吉」の文字はさまざまに変化する。稀に「予告ホームラン」など「~吉」以外の文字になった事もある。以降は「~吉」の一覧である。

大吉
通常の形態。これでも充分に凄いラッキーで戦える。大宇宙神就任後は「大」の横に小さい文字で「宇宙神」と書かれるようになった。
中吉・小吉・吉
形態としては未登場。パワーアップ・ダウンの段階表示として出たのみ。その段階に応じたラッキーが起こる。
幸運の星の光が届かなくなるとこの状態になる。それまでのラッキーが消え失せ、洋一の頃のごとく不幸になり、どんなことをしてもことごとく裏目に出てしまう。茶柱が倒れ、福耳が縮んで普通の耳になり、表情も苦しい顔になってしまう。ただし、大吉状態のラッキーが消えてもごくわずかにラッキーは残っており、いずれの場合でも最終的には大吉に復帰できている。
大凶
ラッキーマン最悪の形態。こうなると幸不幸関わらず動けなくなって攻撃もできなくなってしまう。ただし、凶と同じように大吉状態のラッキーが消えてもごくわずかにラッキーは残っている。
不吉
凶ではないが、これから起こる危機を知らせるマーク。よっちゃん編のみの登場でギャグ的な使われ方をしたが、実際にこのマークになった直後、勝利マンや努力マン、ラッキーマン自身も生命の危機に瀕した。
特吉
ゴールデンラッキーマンとも呼ばれる。怒りによって変身するほか、会長の放つヒーローパワーを直接受けることでも変身する。福耳が蝶の形に変化し、茶柱が太くなり、さらにアニメでは体が金色になる。でたらめに放った技が一撃必殺の技になるなど、大吉よりも更にラッキーがアップするが、洋一の姿に戻った後、不幸が増すというデメリットを背負う。
小苦(しょうくる)
ラッキーマンが苦しみにより真の生命の危機にさらされている状態。点滅しており、苦しさの度合いにより小苦→中苦→大苦→超苦となり、点滅が止まるとマークが「御臨終」となり死んでしまう。なおラッキーに変化はない。
激吉
プラチナラッキーマンと呼ばれる形態。特吉よりも激しい怒りによって変身する。全身がプラチナに変化し、顔つきも凛々しくなる。背中には「幸運の女神」が微笑んでいる。ラッキーも更にパワーアップし演出もカッコよくなる他、プラチナの体を活かしてビーム攻撃を反射したり、茶柱サーベルの切れ味も増しているなど高い戦闘力も持っている。怒りの感情が消えるとプラチナがはがれ、普通の大吉状態に戻る。ボディは時価に換算すると400億2万円になる(金歯が2万円分)。
大吉圏外
大吉の下に小さい文字で「圏外」と書かれている。幸運の星の影響が及ばないほど遠い場所に来るとこうなる。動くことはできるが、大凶以上に不幸。
空吉
ラッキーを一度に使い過ぎた、いわば運が空っぽの状態。凶ではないがラッキーもない、普通の宇宙人になってしまう。回復にはしばしの休息が必要。
∞(無限)大吉
小さくなった幸運の星と一体化した姿。スピードが格段に増している他、幸運の星の中枢と直結されているので普段よりもはるかに知能が増している、ラッキーマン最強の形態。他人にラッキーを分け与えることもできる。

なおこれら以外にも、「特凶」、「豊臣秀吉」、「車だん吉」などさまざまなパターンが存在するが、本編に重要なかかわりをしていないため割愛する。

脚注[編集]

  1. ^ しかし、アニメでは元祖ラッキーマンが「コンビニのバイトがあるから」という理由で変身用ラッキョウとヒーロー認定証を洋一に渡して宇宙へ帰ってしまい、一心同体にならずに変身して生き返ることになり、人格などは洋一のままとなる。
  2. ^ なお勝利マン友情マン努力マンスペードマン一匹狼マンも同じように背中文字ができる。

関連項目[編集]