ムナコブクワガタ属

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ムナコブクワガタ属
Brown Stag Badangi.jpg
ムナコブクワガタ(Rhyssonotus nebulosus )
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: コウチュウ目 Coleoptera
亜目 : カブトムシ亜目 Polyphaga
上科 : コガネムシ上科 Scarabaeoidea
: クワガタムシ科 Lucanidae
亜科 : クワガタムシ亜科 Lucaninae
: ムナコブクワガタ属 Rhyssonotus
学名
Rhyssonotus
Macleay1819
シノニム

Rhyssonotus
Agassiz1846[1]

(本文参照)

ムナコブクワガタ属 (Rhyssonotus) は、昆虫綱甲虫目クワガタムシ科に属する分類群。オーストラリア東部クイーンズランド州ニューサウスウェールズ州などに分布し[2]、7種[1]から8種[2]ほどが知られる。

大きさは1 - 3cm。雌は雄よりやや大アゴが発達せず、体も小さい。ムナコブクワガタ Rhyssonotus nebulosus は灰色を基調とする斑模様で、他の種は黒い。前胸背板は広く角ばっている。雄の大顎は種類によっては、ヒョウタンクワガタのように左右に角状に発達するものがいれば、そうでない場合があり、いろいろな形態と色合いを持つことで注目される。

幼虫は発酵の進んだ朽ち木を好む傾向が強いが、3齢幼虫になると一定の場所に留まって生活するようになる。

分類[編集]

同じ生息地のキンイロクワガタ属ニジイロクワガタに似たようなフォームを持ち、キンイロクワガタ亜科の仲間として広く認識されています。 しかし、遺伝子分析によると南アフリカマルガタクワガタ属南アメリカシワバネクワガタ属チリクワガタ属に近縁であり、クワガタムシ亜科に再分類されて、ゴンドワナ大陸起源の祖先を持つことを示唆している[3]

また、近縁の証拠としてシワバネクワガタ属チリクワガタ属と同じく複眼が眼縁突起に仕切れて四つ目の姿になり、触角の片状節は5つで集約せず、蛹の雄性器や幼虫の尾端も典型的なクワガタムシ亜科の形であり、キンイロクワガタ亜科として代表的な特徴は持ちません。

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ここでは7種を認める意見に従う[1]

ムナコブクワガタ(マダラムナコブクワガタ) Rhyssonotus nebulosus
本属の代表種、英語ではBrown Stag beetleと呼ばれ、全体的に暗灰色と褐色の斑模様がある。これは乾燥時には茶色っぽく、湿度が高いと黒っぽくなり、特に小楯板においては変化が大きく、乾燥時は黄色く、湿度が高いと黒になる。幼虫は凶暴で、原産地では同じ朽ち木に住むラトレイユキンイロクワガタを襲い掛かり;殺すこともある。特異な体形をしており、しばしば取り上げられる。
ツノムナコブクワガタ R. laticeps
雄の大アゴはアーチ状。複眼突起が非常に発達する。前翅には筋がある。
ツヤムナコブクワガタ R. politus
ユグリラスムナコブクワガタ R. jugularis
他の種に比べれば前胸背板が小さめで、その分腹部が大きい。表面、特に頭部、前胸背板に点刻が多く、ざらざらとしている。
パラレルスムナコブクワガタ R. parallelus
グランディスムナコブクワガタ R. grandis
コスタトゥスムナコブクワガタ R. costatus
フォベオラトゥスムナコブクワガタ R. foveolatus
雌のみが記載されている。

参考文献[編集]

  1. ^ a b c Ryssonotus MacLeay, 1819”. BioLib (1999-2011). 2011年4月16日閲覧。
  2. ^ a b Genus Rhyssonotus W.S. Macleay, 1819”. Australian Faunal Directory. 2011年4月16日閲覧。
  3. ^ Sang Il Kim, Brian D. Farrell. Phylogeny of world stag beetles (Coleoptera: Lucanidae) reveals a Gondwanan origin of Darwin’s stag beetle