ミランドラ
ミランドラ Mirandola | |
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行政 | |
国 |
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州 |
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県/大都市 |
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CAP(郵便番号) | 41037 |
市外局番 | 0535 |
ISTATコード | 036022 |
識別コード | F240 |
分離集落 | #分離集落参照 |
隣接コムーネ | #隣接コムーネ参照 |
気候分類 | zona E, 2193 GG |
公式サイト | リンク |
人口 | |
人口 | 24,097 [1] 人 (2022-05-31) |
人口密度 | 172.5 人/km2 |
文化 | |
住民の呼称 | mirandolesi |
守護聖人 | San Possidonio |
祝祭日 | 5月16日 |
地理 | |
座標 | 北緯44度53分14.17秒 東経11度03分57.71秒 / 北緯44.8872694度 東経11.0660306度座標: 北緯44度53分14.17秒 東経11度03分57.71秒 / 北緯44.8872694度 東経11.0660306度 |
標高 | 18 (9 - 23) [2] m |
面積 | 137.13 [3] km2 |
![]() モデナ県におけるコムーネの領域 | |
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ミランドラ(イタリア語: Miràndola)は、イタリア共和国エミリア=ロマーニャ州モデナ県にある、人口約2万4000人の基礎自治体(コムーネ)。
地理[編集]
位置・広がり[編集]
モデナ県北部に位置する。県都モデナから北東へ約29km、フェラーラから西へ約44km、州都ボローニャから北北西へ約49km、ヴェローナから南へ約61kmの距離にある。[4]
隣接コムーネ[編集]
隣接するコムーネは以下の通り。FEはフェラーラ県、MNはマントヴァ県所属。
- ポッジョ・ルスコ (MN) - 北
- セルミデ・エ・フェローニカ (MN) - 北東
- ボンデーノ (FE) - 東
- フィナーレ・エミーリア - 南東
- サン・フェリーチェ・スル・パーナロ - 南
- メドッラ - 南
- カヴェッツォ - 南西
- コンコルディア・スッラ・セッキア - 西
- サン・ポッシドーニオ - 西
- サン・ジョヴァンニ・デル・ドッソ (MN) - 北西
ミランドラの中心市街は、かつては星形要塞であった。
行政[編集]
分離集落[編集]
ミランドラには、以下の分離集落(フラツィオーネ)がある。
- Cividale, Crocicchio Zeni Gavello, Tre Gobbi, Mortizzuolo, Quarantoli, San Giacomo Roncole, San Martino Carano, San Martino Spino, Tramuschio
歴史[編集]
ルネサンス期の城塞都市に起源を持つこの町は、14世紀以来4世紀にわたり、ミランドラ公国 (Duchy of Mirandola) の首都であった。代々この地を治めたピーコ家 (it:Pico (famiglia)) からは、「人間の尊厳」を主張したとされる人文学者ジョヴァンニ・ピーコ・デッラ・ミランドラ(1463年 - 1494年)が出ている。1510年(カンブレー同盟戦争)と1551年の2度、この町は軍隊の包囲を受けている。
2012年5月20日にはモデナ県北部を震源とするイタリア北部地震に見舞われ、被害を受けている。
経済・産業[編集]
医療機器[編集]
ミランドラを中心に周囲の幾つかの町(コムーネ)を合せた人口約8万人の地域に、イタリアの医療機器メーカーの約90%が集中する産地が形成されている (it:Distretto biomedicale di Mirandola) 。
1960年代に薬剤師マリオ・ヴェロネージ (it:Mario Veronesi) が輸血循環用の使い捨て用具の生産を始めたのが契機である[5]。1970年代から1980年代にかけて、多様な医療器具を製造する多くの企業がヴェロネージによって設立されたほか、その関係者による独立開業も相次ぎ、ミランドラは医療機器の産業集積地として知られるようになった[5]。1980年代後半から1990年代にかけて、ミランドラの中核企業4社は多国籍企業の傘下に入った。
- Dasco - ガンブロ社(スウェーデン)グループ
- Dar - タイコ社 (Tyco International) (米)グループ
- Bellco - ソリン社 (Sorin Group) (伊)グループ
- Dideco - ソリン社グループ
このほか、ドイツのビー・ブラウン(en:B. Braun Melsungen) 社もミランドラの企業を買収している[5]。
人口推移[編集]

交通[編集]
鉄道[編集]
文化[編集]
豚の挽き肉と香辛料から作られる加工食品であるコテキーノとザンポーネ(コテキーノはそれらを腸詰めにしたもの(サラミソーセージ)、ザンポーネは豚足に詰めたものである)は、モデナ県の名物として知られるが、これらはミランドラが発祥の地とされている。
1511年にミランドラが教皇ユリウス2世の軍勢に包囲された折、保存食として生産されたのがコテキーノとザンポーネのはじまりとされている[6]。「モデナのコテキーノ」 (it:Cotechino Modena) と「モデナのザンポーネ」 (it:Zampone Modena) は、モデナ県が保護指定地域表示(IGP)の対象となっている。
人物[編集]
姉妹都市[編集]
参照[編集]
脚注[編集]
- ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Bilancio demografico anno 2022 (dati provvisori) Comune: Mirandola” (イタリア語). 2022年10月2日閲覧。
- ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Popolazione residente - Modena (dettaglio loc. abitate) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2013年9月13日閲覧。
- ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Superficie territoriale (Kmq) - Modena (dettaglio comunale) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2013年9月13日閲覧。
- ^ “地図上で2地点の方角・方位、距離を調べる”. 2018年5月30日閲覧。
- ^ a b c 遠山恭司. “イタリア ものづくりの都市を訪ねて 第16回 医療機器のまち ミランドラ (Mirandola エミリア・ロマーニャ州モデナ県)”. 2012年5月22日閲覧。
- ^ Consorzio Zampone Modena Cotechino Modena. “Storia” (イタリア語). 2012年5月22日閲覧。
外部リンク[編集]