マグウェ地方域
| မကွေးတိုင်းဒေသကြီး マグウェ地方域 (MLCTS: magwe: tuing:) | |
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| 州都 | マグウェ |
| 地域 | 上ビルマ |
| 面積 | 44,819 km² |
| 人口 | 3,791,374人 |
| 民族 | ビルマ族、チン族、ラカイン族、シャン族、カレン族 |
| 宗教 | 仏教、アニミズム |
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マグウェ地方域(—ちほういき)はミャンマーの行政区画である。
歴史
[編集]紀元前後から9世紀にかけて、タウンドンジー近郊にピュー諸国連合の主要都市の一つであるベイターノが繁栄した。この遺跡はミャンマー初の世界遺産「ピュー古文化都市群」の一部となっている[1]。 パガン王朝期には、エーヤワディ川沿いのサレーが宗教・文化の拠点として発展し、現在も多くの仏教遺跡が残る[2]。その後、歴代のビルマ王朝において、この地域は米の供給源および軍事的要衝(ミンブの要塞など)として直轄支配を受けた。
1885年の第三次英緬戦争を経てイギリスの植民地支配下に入ると、イェナンジャウンを中心に近代的な石油採掘が始まった。 1938年には、同地の油田労働者が劣悪な労働条件に抗議してストライキを起こし、ヤンゴンへの行進を開始。これは「1300年革命」と呼ばれ、ミャンマー独立運動の重要な転換点となった[3]。
第二次世界大戦 1942年、日本軍と英印軍の間で、石油資源をめぐるイェナンジャウンの戦いが発生した。戦火により油田設備は破壊されたが、戦後に復興を遂げた[4]。
1948年の独立後、1974年憲法により現在の「マグウェ地方域(当時の名称はマグウェ州)」として行政区画が整備された。現在もミャンマー有数の石油・天然ガス産出地、および農業地帯としての地位を保っている。
なお、1978年、パコック郡区に位置する約4,000万年前ポンダウン層から、ポンダウンギアやアンフィピテクスといった初期霊長類の化石が相次いで発見された。これをもってミャンマー政府は「人類発祥の地」と宣言してが、学術的には認められていない[5]。
地理
[編集]マグウェ地方域はミャンマーの中央部に位置し、北緯18度50分から22度47分、東経93度47分から95度55分の間に広がる。面積は17,305平方マイル(約44,820平方キロメートル)に及び、北はサガイン地方域、東はマンダレー地方域、南はバゴー地方域、西はラカイン州およびチン州と接している[6][7]。
地域の中央を南北にエーヤワディ川が流れており、その流域はミャンマー中央盆地の一部を形成している。西側にはアラカン山脈が、東側にはバゴー山脈(ペグー山脈)が走る。 盆地内は起伏に富んだ土地が多く、河岸段丘が発達している。川の多くは季節によって水量が変わる「間欠河川」であるが、タウングー川(ヤンベ川)などは年間を通じて流れる多年性河川である。また、地殻が不安定な帯状の地域に位置しているため、時折地震が発生する[6][7]。
地方域の大部分が「アニャー(ドライゾーン)」に属しており、ミャンマーの中でも特に降雨量が少ない。乾季の2月から5月にかけては非常に高温となり、最も暑い4月の平均気温は約32℃に達する。日中の最高気温が38℃〜43℃を超えることも珍しくない。寒季:の11月から1月までは比較的冷え込み、1月の平均気温は約21℃となるが、稀に10℃程度まで下がることもある。雨季は西部の山岳地帯などは他の地域よりやや降水量が多いものの、全体としてモンスーンの影響を受けやすく、干ばつに見舞われることもある[6][7]。
行政区画
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隣接行政区画
[編集]人口動態
[編集]人口
[編集]2024年国勢調査(暫定結果)による人口は379万1,374人である[8]。
民族構成と宗教構成
[編集]経済
[編集]マグウェ地方域は、豊富な天然資源と広大な農地を背景とした、ミャンマー中央部における主要な経済拠点の一つである。特にエネルギー産業と農業が経済の柱となっている。
農業・畜産
[編集]ゴマや落花生などの油脂作物の生産が極めて盛んである。その他、トウモロコシ、キビ、豆類、 ヴァージニア種のタバコ、トウガラシ、タマネギなどが栽培されている。また、広大な牧草地を利用した家畜の飼育も行われており、プウィンビューやアウンランには畜産ゾーンが設けられている。特産品として、伝統的な化粧品や薬用に使われるタナカの栽培も有名である[6][11][12]。
エネルギー
[編集]ミャンマー最大の石油産出地であり、イェナンジャウンやチャウッ、マン(Mann)、チャウ・クウェッ(Kyauk khwet)などの主要な油田が点在する。また、タエッ近郊のペイイ(Pay-ye)では天然ガスが生産されており、地元のセメント工場の動力源としても利用されている。近年では、年間を通じて日照時間が長いという地理的条件を活かし、太陽光発電などの再生可能エネルギー分野への投資も注目されている[6]。
工業・軍需産業
[編集]製造業では、綿織物、タバコ、鉄鋼、ブロンズ工芸などが伝統的に行われている[6]。また、本地方域はミャンマー国防省傘下の国防産業局(DSI)が管理する軍需工場(カパサ)が集中している地域としても知られる。特に中部のセイッピュー郡区や周辺エリアには多くの施設が存在し、小火器、弾薬、重火器、戦闘車両などの製造が行われており、地域の雇用や産業構造において独自の地位を占めている。
交通
[編集]マグウェ地方域はミャンマー中央部の南北を結ぶ交通の要衝であり、エーヤワディ川を挟んだ東西の連絡も重要な役割を果たしている。
陸上交通
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主要な幹線道路として、南北に走る国道1号線(ヤンゴン・マンダレー道路)や、西側のラカイン州へと続く東西横断道路が通る。 エーヤワディ川には複数の大型橋梁が架けられており、パコック付近に位置するパコック橋はミャンマー最長の橋である[13]。
鉄道網はミャンマー国鉄によって運営され、ヤンゴンとバガンを結ぶ路線や、ピイからタエッを経由する路線などが地域内を網羅している。
水上交通
[編集]古くからエーヤワディー川を利用した水運が極めて重要であり、マグウェ、ミンブー、パコック|などの主要都市は河港都市として発展した。石油製品や農産物の輸送において、船舶によるバルク輸送が現在も大きな役割を担っている[6]。
航空
[編集]地域内の主要な空路拠点として、以下の空港が運用されている。
脚注
[編集]- ↑ Centre, UNESCO World Heritage. “世界遺産センター -”. UNESCO World Heritage Centre. 2026年4月6日閲覧。
- ↑ “Bagan - Salay (Sale) - Mt. Popa - Full Day - Myanmar Tours”. 2026年4月6日閲覧。
- ↑ Irrawaddy, The (2020年1月8日). “On This Day | The Day Myanmar’s Oil Workers Downed Tools” (英語). The Irrawaddy. 2026年4月6日閲覧。
- ↑ Cherrett, Martin. “The Battle of Yenangyaung” (英語). www.ww2today.com. 2026年4月6日閲覧。
- ↑ Maw, Ba; Ciochon, Russell L.; Savage, Donald E. (1979-11). “Late Eocene of Burma yields earliest anthropoid primate, Pondaungia cotteri” (英語). Nature 282 (5734): 65–67. doi:10.1038/282065a0. ISSN 1476-4687.
- 1 2 3 4 5 6 7 “Embassy of the Union of Myanmar, Brussels”. www.embassyofmyanmar.be. 2026年4月6日閲覧。
- 1 2 3 “Magwe” (英語). Britannica. 2026年4月7日閲覧。
- ↑ “2024 Provisional Result”. Department of Population (英語). 2025年12月5日閲覧.
- ↑ “Ethnic Population Dashboard” (英語). PonYate. 2026年4月4日閲覧。
- ↑ “CENSUS ATLAS MYANMAR” (英語). UNFPA Myanmar. 2026年4月3日閲覧。
- ↑ “Why Invest in Magway Region? – MRIC Magway” (英語). 2026年4月6日閲覧。
- ↑ “Cut Expenditure, Too Much Consumption Of Cooking Oil For Healthy Life - Global New Light Of Myanmar” (英語). www.gnlm.com.mm. 2026年4月6日閲覧。
- ↑ “ミャンマーの大河に架かる橋1”. 国際開発研究者協会. 2026年4月7日閲覧。