ホームレス・ワールドカップ
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ホームレス・ワールドカップ | |
---|---|
開始年 | 2001年 |
地域 | 全世界 |
参加チーム数 | 99以上 |
前回優勝 |
M: チリ (3rd title) W: メキシコ (8th title) |
最多優勝 |
M: メキシコ (4 titles) W: メキシコ (8 titles) |
TV放送 | FIFA+ |
サイト | http://www.homelessworldcup.org/ |
ホームレス・ワールドカップ(Homeless World Cup)は、ホームレスによるサッカーの世界大会。2003年から毎年開催されている。
ルール
[編集]選手資格
[編集]参加選手は以下の基準を満たしている必要がある。
- 男性または女性であり、大会開催時に16歳以上である。
- 過去に行われたホームレス・ワールドカップへの出場経験がない。
- 大会開催前年にどこかでホームレス生活をしている(ホームレスの定義は自国内の基準による)
- 主な収入の手段が路上での雑誌販売である。
- 現在、政治的亡命要求者であるが、要求者としての明確な身分がない。または、過去に政治的亡命要求者であったが、過去1年間に居住身分を得た。
- 現在、ドラッグ依存症またはアルコール依存症からの更生途中にあり、また、過去2年間にどこかでホームレス生活をしていた。
試合形式
[編集]一度にピッチに立てるのは最大4人であり、フィールドプレーヤーが3人、ゴールキーパーが1人である。控え選手は4人までであり、自由な選手交代が許されている。
勝利チームには勝ち点3が、敗北チームには勝ち点0が与えられる。試合が引き分けに終わった場合はサドンデスのPK戦を行い、PK戦の勝利チームには勝ち点3が、PK戦の敗北チームには勝ち点1が与えられる。試合は前後半7分ハーフタイム1分の計15分で行われる。フィールドは縦22m×横16mである。
ドキュメンタリー
[編集]- 『Hors-Jeu Carton rouge contre l’exclusion』
- 2011年のパリ大会を主構成要素とし、ホームレス・ワールドカップに向けた1年間の取り組みと5ヶ国のナショナル・パートナー(日本・アルゼンチン・パレスチナ・フランス・ケニア)に焦点を当てた、フランスのテレビ局Canal+による90分のテレビドキュメンタリーである。Jérôme MignardとThomas Rischが監督を務め、2011年10月9日にフランスで放映された。
- 『キッキング・イット』(Kicking It)
- スーザン・コッホとジェフ・ワーナーが監督を務めた『キッキング・イット』(原題 : Kicking It、邦題 : ホームレス・ワールドカップ)というドキュメンタリー映画は2006年大会を対象とし、試合に出場する7人のホームレスの経験に着目している[1][2]。俳優のコリン・ファレルがナレーションを務めた。2008年1月にサンダンス映画祭でプレミア上映され、リベレーション・エンタテインメント、ネットフリックス、ESPNによって配給された。
- 『NO GOAL』
- 野武士ジャパンの活動を題材にした舞台。「劇団・青春事情」が演じる。2013年7月、下北沢駅前劇場で開演された[3]。
歴代大会結果
[編集]男子
[編集]年 | 開催地 | 決勝 | 3位決定戦 | |||||
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優勝 | スコア | 準優勝 | 3位 | スコア | 4位 | |||
2003 | グラーツ | オーストリア | 2-1 | イングランド | オランダ | 11-5 | ブラジル | |
2004 | ヨーテボリ | イタリア | 4-0 | オーストリア | ポーランド | 7-4 | スコットランド | |
2005 | エディンバラ | イタリア | 9-3 | ポーランド | ウクライナ | 11-5 | スコットランド | |
2006 | ケープタウン | ロシア | 1-0 | カザフスタン | ポーランド | 3-1 | メキシコ | |
2007 | コペンハーゲン | スコットランド | 9-3 | ポーランド | リベリア | 11-5 | デンマーク | |
2008 | メルボルン | アフガニスタン | 5-4 | ロシア | ガーナ | 6-4 | スコットランド | |
2009 | ミラノ | ウクライナ | 5-4 | ポルトガル | ブラジル | 3-2 | ナイジェリア | |
2010 | リオデジャネイロ | ブラジル | 6-0 | チリ | メキシコ | 4-4 (PK 1-0) |
ポルトガル | |
2011 | パリ | スコットランド | 4-3 | メキシコ | ブラジル | 7-1 | ケニア | |
2012 | メキシコシティ | チリ | 8-5 | メキシコ | ブラジル | 6-2 | インドネシア | |
2013 | ポズナン | ブラジル | 3-3 (PK) |
メキシコ | ロシア | 6-6 (PK) |
チリ | |
2014 | サンティアゴ | チリ | 5-2 | ボスニア・ヘルツェゴビナ | ポーランド | 6-6 (PK) |
ブラジル | |
2015 | アムステルダム | メキシコ | 5-2 | ウクライナ | ポルトガル | 5-5 (PK) |
ブラジル | |
2016 | グラスゴー | メキシコ | 6-1 | ブラジル | ロシア | 3-1 |
チリ | |
2017 | オスロ | ブラジル |
4-3 | メキシコ |
ロシア |
5-3 | チリ | |
2018 | メキシコシティ | メキシコ |
6-3 | チリ |
ハンガリー |
6-5 | ポルトガル |
40 |
2019 | カーディフ | メキシコ |
5–1 | チリ |
ロシア | |||
2023 | サクラメント | チリ |
5–3 | メキシコ |
ブラジル |
7–5 | ポルトガル | |
2024 | ソウル特別市 | メキシコ | 6–5 | イングランド | ||||
2025 | オスロ |
女子
[編集]年 | 開催地 | 優勝 | 準優勝 | 3位 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
2010 | リオデジャネイロ | ブラジル | メキシコ | ハイチ | ||
2011 | パリ | ケニア | メキシコ | ブラジル | ||
2012 | メキシコシティ | メキシコ | ブラジル | チリ | ||
2013 | ポズナン | メキシコ | チリ | ハンガリー | ||
2014 | サンティアゴ | チリ | メキシコ | ブラジル | ||
2015 | アムステルダム | メキシコ | チリ | ノルウェー | ||
2016 | グラスゴー | メキシコ | キルギス | チリ | ||
2017 | オスロ | メキシコ | チリ | ケニア | ||
2018 | メキシコシティ | メキシコ | コロンビア | チリ | ||
2019 | カーディフ | メキシコ | ペルー | |||
2023 | サクラメント | メキシコ | チリ | ルーマニア | ||
2024 | ソウル特別市 | メキシコ | ルーマニア | ポーランド | ||
2025 | オスロ |
脚注
[編集]- ^ "Kicking It" documentary official website
- ^ Palmer, Nancy Doyle (2008年6月1日). “Spotlight: Susan Koch”. Washingtonian 2009年2月27日閲覧。
- ^ 野武士ジャパンの活動を題材にした舞台『NO GOAL』の公演がはじまりました! 野武士ジャパン公式サイト