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プレスコット (オンタリオ州)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
プレスコット

Town of Prescott
Skyline of プレスコット
カナダの旗 カナダ
オンタリオ州の旗 オンタリオ州
行政区 リーズ・グレンビル連合郡
設立日 1850年
面積
 • 合計 3.11 km2
人口
 • 合計 4,078人
 • 密度 825.5人/km2
等時帯 UTC-5 (EST)
 • 夏時間 UTC-4 (EDT)
市外局番 613
ISO 3166コード CA-ON
ウェブサイト www.prescott.ca

プレスコット: Prescott)は、カナダオンタリオ州南西部に位置する地方行政区のひとつ。単一層自治体で町制が敷かれている。地理的にはリーズ・グレンビル連合郡に位置している(但し行政的には郡からは独立している)。5km東にカナダ=アメリカ合衆国国境となるオグデンバーグ・プレスコット国際橋が架けられている。

歴史

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この地域は欧州人が入植する以前はセントローレンス・イロコイ族の居住地域であった。17世紀末にフランス人の入植・占領が始まり、1670年代よりフォート・フロンテナックキングストン)への途上で前哨地を築き始めていた[2][3]大英帝国フランスが戦ったフレンチ・インディアン戦争ではこのあたりも戦場になった。この際に築かれた砦はセントローレンス海路建設のために現在では水中に沈んでいる。

その後、18世紀後半にロイヤリストが入植し、エドワード・ジェサップ率いるロイヤリスト軍もアメリカ独立戦争で戦闘に参加し、イギリス側の防衛で大きな役割を果たす。戦後も居住を継続しこの地域は現在の東部オンタリオとなった。プレスコットには1787年に入植。

アッパー・カナダ蜂起の様子

1810年にザ・カナダスを治めていたロバート・プレスコット将軍にちなんでこの地域の町制[4]を命名した。 1812年の米英戦争では、米軍は対岸のオグデンバーグにアッパー・カナダを攻略する拠点を築き、イギリス軍もプレスコットに拠点を構え、フォート・エリントンを築く。その後1838年のアッパー・カナダ蜂起(アッパー・カナダ・レベリオン)の際にフォート・エリントンは再度使用されたが鎮圧された[5]

プレスコットのキング・ストリート

プレスコットの港はその後もセントローレンス海路から五大湖での海運業で栄え、特にモントリオールからの中継点として繁栄した[6][7]が、その後航海術が進化し、モントリオールから五大湖まで直行することとなった[8]。その後アッパー・カナダは鉄道ブームとなり、プレスコットとバイタウン(現オタワ)を結ぶ鉄道バイタウン・プレスコット鉄道(Bytown and Prescott Railway)が開通[9]。その後、グランド・トランク鉄道(現在のカナディアン・ナショナル鉄道の前身の一つ)も開通し、トロント - モントリオール間の鉄道がプレスコットでプレスコット・バイタウン鉄道と接続し要所となった。また対岸のアメリカのオグデンバーグと鉄道連絡船で結ぶこととなった。1930年代の世界恐慌第二次世界大戦を経て、1970年代にオグデンバーグへのフェリー輸送も完全に廃止となった。

プレスコットのウォーターフロントとマリーナ

脚注

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  1. ^ Prescott census profile”. 2016 Census of Population. Statistics Canada (February 8, 2017). March 11, 2018閲覧。
  2. ^ About the Township”. twpec.ca. Township of Edwardsburgh-Cardinal. 24 February 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。26 March 2021閲覧。
  3. ^ Grenville County History”. Grenville County Historical Society. 26 March 2021閲覧。
  4. ^ Bowler, R. Arthur (1983). "JESSUP, EDWARD". In Halpenny, Francess G (ed.). Dictionary of Canadian Biography (英語). Vol. V (1801–1820) (online ed.). University of Toronto Press.
  5. ^ History of the Windmill”. パークス・カナダ (16 August 2020). 28 March 2021閲覧。
  6. ^ Forwarding Trade at Prescott, The”. Ontario Heritage Trust. 29 March 2021閲覧。
  7. ^ Lowrie, Wayne (6 March 2019). “Forwarder's Museum may be history”. Brockville Recorder & Times. https://www.recorder.ca/news/local-news/forwarders-museum-may-be-history 29 March 2021閲覧。 
  8. ^ Corley, Nora (1967). “The St. Lawrence Ship Channel, 1805–1865”. Cahiers de géographie du Québec (Department of Geography, ラヴァル大学) 11 (23): 277–306. doi:10.7202/020728ar. ISSN 0007-9766. https://www.erudit.org/fr/revues/cgq/1967-v11-n23-cgq2597/020728ar.pdf. 
  9. ^ Churcher, Colin J. (February 2005). Roberts, Earl W.. ed. “The First Railway in Ottawa”. Branchline (Bytown Railway Society) 44 (2): 6–9. ISSN 0824-233X. https://bytownrailwaysociety.ca/phocadownload/branchline/2005/2005-02.pdf. 

外部リンク

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