フライディ・チャイナタウン

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フライディ・チャイナタウン
泰葉シングル
初出アルバム『TRANSIT』
B面 モーニング・デート
リリース
規格 7インチ・レコード
ジャンル ポップスニューミュージック
レーベル ポリドール・レコード
作詞・作曲 作詞:荒木とよひさ
作曲:海老名泰葉
チャート最高順位
泰葉 シングル 年表
-フライディ・チャイナタウン
1981年
ブルーナイト・ブルー
1982年
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フライディ・チャイナタウン (Fly-Day Chinatown)」は、1981年9月21日に発売された泰葉デビューシングル[1]である。ポリドール・レコードが販売する。

解説[編集]

自ら作曲する泰葉のデビュー曲である。タイトルにある「フライディ」は、「金曜日」のFridayではなく「飛翔」の「FLY-DAY」(造語)と歌詞で綴る[2]

サビから始まる歌い出だしは、起伏あるメロディが特徴的である。テレビ番組やステージで披露する際はキーボード弾き語りで歌唱することが多い。

横浜をイメージさせる楽曲を集めた2枚組コンピレーション・アルバム横浜幻想(ヨコハマ・ファンタジー)』(2004年1月28日発売)に改めて収録された。本楽曲の歌詞に「横浜」の具体的な地名は登場しない。

春風亭小朝離婚を発表して間もない2007年12月3日に、日本テレビバラエティ番組オジサンズ11』で久しぶりにテレビで披露した。のちに2008年秋季から歌手活動を再開すると発表し、2008年8月30日にNHK第40回思い出のメロディー[3]第2部で歌唱した。

2016年6月に三遊亭円楽の不倫問題が発覚した直後の笑点で、同番組にレギュラー出演する弟の三平の兄弟子であるたい平が、一連の騒動をイジるネタとして、不倫を報じた写真誌フライデーと宿泊先ホテルの名を結びつけて歌唱した。

歌詞の「ジンガイ」は外人ズージャ語[4]で、レコードジャケット裏面の歌詞に「外人ジンガイ」と記されている。

リリース当時は泰葉が「林家三平の娘」として注目されたものの本曲はオリコン69位とふるわず、泰葉の歌手活動が足踏みする中で忘れ去られていたが、2020年前後からのシティ・ポップのブームの中で韓国のDJ・Night Tempoがピックアップするなど再評価され、BENIが原曲に加え独自に作った英語版も含めカバーするなどの動きが出ている。2022年5月25日にはユニバーサル・ミュージックがデジタル配信を開始している。

収録曲[編集]

作詞:荒木とよひさ 作曲:海老名泰葉 編曲:井上鑑

  1. フライディ・チャイナタウン
  2. モーニング・デート

関連作品[編集]

カバー[編集]

リミックス[編集]

韓国のDJ・Night Tempoは、2021年11月20日と21日にカリフォルニア州のナイトクラブ「The Novo」にて、「フライディ・チャイナタウン」のリミックスを披露した[8][1]

脚注[編集]

  1. ^ a b 泰葉の「フライディ・チャイナタウン」とアメリカが失くしたノスタルジー シティポップブームの現在地”. 日刊サイゾー (2021年12月24日). 2022年1月8日閲覧。
  2. ^ 小鉄昇一郎 (2021年12月24日). “泰葉の「フライディ・チャイナタウン」とアメリカが失くしたノスタルジー シティポップブームの現在地 -「シティポップ」ブームに透けるアメリカの変容”. 日刊サイゾー. サイゾー. p. 2. 2023年3月3日閲覧。
  3. ^ 「夏の紅白」の俗称も見られる。
  4. ^ 80年代よ、もう一度!「シティーポップ」大全~チャッピー加藤選、年末年始に聴きたい10曲”. 日刊ゲンダイDIGITAL. 日刊ゲンダイ (2021年12月30日). 2023年3月3日閲覧。
  5. ^ フライディ・チャイナタウンJASRAC
  6. ^ 雨宮天、初の歌謡曲カバーアルバムリリース”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ (2021年9月5日). 2021年10月3日閲覧。
  7. ^ M sis (エムシス) デビュー! 世界に向けてジャパニーズ“シティポップ”を発信する音楽プロジェクト始動!”. FANY MAGAZINE. 吉本興業 (2022年12月29日). 2023年2月4日閲覧。
  8. ^ シティ・ポップの中心人物、Night Tempoが目指す“ネオ昭和”の世界とメジャーオリジナルアルバム”. uDiscoverMusic | 洋楽についての音楽サイト (2021年12月19日). 2022年1月8日閲覧。

関連項目[編集]