フクドジョウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フクドジョウ
フクドジョウ
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
亜綱 : 新鰭亜綱 Neopterygii
上目 : 骨鰾上目 Ostariophysi
: コイ目 Cypriniformes
: フクドジョウ科 Nemacheilidae
: フクドジョウ属 Barbatula
: フクドジョウ B. barbatula
学名
Barbatula barbatula
Linnaeus, 1758
シノニム

Nemacheilus barbatulus

和名
フクドジョウ
英名
Stone loach

フクドジョウ(福泥鰌、: Stone loach学名: Barbatula barbatula)は、ドジョウ科の一種。

分布[編集]

オーストリアベラルーシベルギーブルガリア中国チェコデンマークエストニアフィンランドフランスドイツハンガリーアイルランドイタリア日本北海道)、北朝鮮韓国ラトビアリヒテンシュタインリトアニアルクセンブルクモルドバオランダポーランドルーマニアロシアセルビア・モンテネグロスロバキアスペインスウェーデンスイスウクライナイギリスで見られる。また、日本では北海道から本州青森県宮城県山形県福島県新潟県茨城県神奈川県に移入され定着している。この結果、生態系が脅かされている。

特徴[編集]

全長は20cm程度で、最大の特徴は口の周り(上顎)に3対のひげが生えていることである[1]。体色は茶色、緑色、黄色が混ざっている。

川底が砂利や砂になっているきれいな川ではふつうに見られる魚で、とくに高地に最も多い。川底に住み、部分的に埋もれた状態で潜んでいることもある。夜行性で、下顎のひげを使って餌となる無脊椎動物を探す。4月から7月にかけて産卵する[1]。河川の釣りにおいてヤマメの外道としてかかることがあるが一般には食用としない。

脚注[編集]

  1. ^ a b 『フィールドベスト図鑑 日本の淡水魚』 p.143

参考文献[編集]

  • 中島淳『日本のドジョウ 形態・生態・文化と図鑑』山と溪谷社、2017年
  • 木村義志『フィールドベスト図鑑 日本の淡水魚』学習研究社、2000年8月4日。ISBN 4-05-401120-9