ドジョウ科

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ドジョウ科
Botia kubotai.jpg
Botia kubotai
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
上目 : 骨鰾上目 Ostariophysi
: コイ目 Cypriniformes
: ドジョウ科 Cobitidae
亜科・属
  • アユモドキ亜科 Botiinae
    • アンバスタイア属 Ambastaia
    • ボティア属 Botia
    • クロモボティア属Chromobotia
    • ハナアユモドキ属 Leptobotia
    • アユモドキ属 Parabotia
    • シナアユモドキ属 Sinibotia
    • シンクロスス属Syncrossus
    • ヤスヒコタキア属 Yasuhikotakia
  • ドジョウ亜科 Cobitinae
    • アカントプシス属Acanthopsis
    • アカントプソイデス属 Acanthopsoides
    • シマドジョウ属 Cobitis
    • Enobarbichthys
    • コウライシマドジョウ属 Iksookimia
    • ヨコジマドジョウ属 Kichulchoia
    • ハナジロドジョウ属 Koreocobitis
    • コッテラトリミア属 Kottelatlimia
    • レピドセファリクティス属 Lepidocephalichthys
    • レピドケファルス属 Lepidocephalus
    • ドジョウ属 Misgurnus
    • Neoeucirrhichthys
    • アジメドジョウ属 Niwaella
    • パンギオ属 Pangio
    • Paralepidocephalus
    • カラドジョウ属 Paramisgurnus
    • プロトコビティス属Protocobitis
    • Sabanejewia
    • Serpenticobitis
    • Somileptes
  • フクドジョウ亜科 Noemacheilus
    • フクドジョウ属 Barbatula
    • ホトケドジョウ属 Lefua
    • ネマケイルス属 Noemacheilus

ドジョウ科(ドジョウか)は、コイ目に属する科。腹部は平らな形状を有し、底生である。およそ160種を数える。ほとんどが雑食性の清掃動物(腐食動物)であり、通常何でも食べる。主な食物は水棲の甲殻類昆虫やその他の小型の無脊椎動物、およびデトリタスである。一部の種は水質の良くない場所にも生息し、イトミミズなどを捕食する。種によっては、空気を飲み込む事によって大気中の酸素を呼吸することができ、劣悪な環境に適応しうる。一部の種は渓流など急流に生息する。

腐食性を持ちたいていの淡水の生態系に適応する能力があるため、本来存在していなかった地域にも移入し、在来種を脅かす外来種として問題となっていることがある。

ドジョウ類はコイ目としてコイフナ類に最も近縁で、大まかにナマズ類、カラシン類と近い、硬骨魚類の中では比較的原始的なグループ。またコイ目で最も種数が多く、全体の1/4、9科10属1100種以上からなるグループである。かつてはドジョウ科 Cobitidaeとしてまとめられていたが、近年、淡水魚類の分類学者モーリス・コテラットによって、ドジョウ上科Cobitoideaとして括られる9科に整理されている。

ドジョウ上科9科一覧


アユモドキ科 アユモドキ、クラウンローチ、ロイヤルローチ、パキスタンローチ、ドワーフボティア、スカンクボティア等

バイランテラ科 ロングフィンローチ、フォークテールローチ等

エロポストマ科 Ellopostoma mystax 等

ドジョウ科 ドジョウ、シマドジョウ、スジシマドジョウ、ヤマトシマドジョウ、イシドジョウ、 アジメドジョウ、ヨコシマドジョウ、ハナジロドジョウ、クーリーローチ、ホースフェイスローチ、パンサーローチ、ゴンゴタローチ等

フクドジョウ科 フクドジョウ、ホトケドジョウ、ヒメドジョウ、エンペラーローチ、ゾディアックローチ、バンデットローチ、パンダローチ、スモモローチ、クリムゾンローチ、ギュンテリーローチ、ポルカドットローチ、リングローチ、ジッパーローチ、ピューマローチ、チャイナレインボーローチ、レッドテールスイミングローチ、フライングフェリス、ロージーローチ等

タニノボリ科 クラウンロケットフィッシュ、ミャンマーリザードフィッシュ・レオパードヒルストリームローチ等

ガストロミゾン科 ホンコンプレコ、チャイナバタフライプレコ、ボルネオプレコ、ベトナムプレコ、パンダシャークローチ、ホンコンリザードフィッシュ等

サルペンティコビティス科 ラオスセカベックローチ等

バルブッカ科 バルブッカサッカーローチ等

特徴[編集]

体形は蠕虫状(細長い)ないし紡錘形(両端の細くなる円柱状)である。大部分の種は真のを持たない。ナマズと同じく、通常は3から6対の触鬚(ひげ)を持ち、それらは感覚器としてはたらく。口は小さく下向きに付いており、水底の餌をあさるのに適している。目の下にとげ状の突起を有する。1列の咽頭歯を持つ。

日本のドジョウ科[編集]

日本では、ドジョウ類(ドジョウ上科)の魚類は3科、6属、33の種・亜種が生息している。(うち2種が外来種)[1]

  • ドジョウ上科 Cobitoidea
    • ドジョウ科 Cobitidae
      • ドジョウ属 Misgurnus
      • シマドジョウ属 Cobitis
        • オオシマドジョウ Cobitis sp. BIWAE type A
        • ニシシマドジョウ Cobitis sp. BIWAE type B
        • ヒガシシマドジョウ Cobitis sp. BIWAE type C
        • トサシマドジョウ Cobitis sp. BIWAE type D
        • サンヨウコガタスジシマドジョウ Cobitis minamorii minamorii
          • トウカイコガタスジシマドジョウ Cobitis minamorii tokaiensis
          • ビワコガタスジシマドジョウ Cobitis minamorii oumiensis
          • ヨドコガタスジシマドジョウ Cobitis minamorii yodoensis
          • サンインコガタスジシマドジョウ Cobitis minamorii saninensis
        • チュウガタスジシマドジョウ Cobitis striata striata
        • アリアケスジシマドジョウ Cobitis kaibarai
        • オオガタスジシマドジョウ Cobitis magnostriata
        • タンゴスジシマドジョウ Cobitis takenoi - 希少野生動植物種(「種の保存法」指定野生動物)
        • ヤマトシマドジョウ Cobitis matsubarae
        • ヤマトシマドジョウA型 Cobitis sp. ‘yamato’ complex Type A
        • オオヨドシマドジョウ Cobitis sakahoko
        • イシドジョウ Cobitis takatsuensi
        • ヒナイシドジョウ Cobitis shikokuensis
      • アジメドジョウ属 Niwaella
    • フクドジョウ科 Noemacheilidae
    • アユモドキ科 Botiidae
      • アユモドキ属 Parabotia
        • アユモドキ Parabotia curtus - 希少野生動植物種(「種の保存法」指定野生動物)
— 日本のドジョウ LOACHES OF JAPAN[1]

利用[編集]

日本など、東アジア諸国では食用魚としてよく知られている。漁業資源として、近年では養殖業において重要である。釣り餌として使われる場合もある。

鮮やかな色彩を持つ種やアルビノ個体などは、しばしば鑑賞用に供される。ペットとして飼われる色彩豊かな熱帯性の種は主に南アジア東南アジア産で、熱帯魚として飼育され、水槽の掃除屋(タンクメイト)とも見なされる。

日本で観賞用に利用される種[編集]

・ドジョウ科

ホースフェイスローチ (Horseface loach, Acantopsis choirorhynchus. of Acantopsis dialuzona)

ロングノーズローチ (ジャイアントホースフェイスローチ) (Longnose loach, Acantopsis octoactinotos)

ホースフェイスローチの一種 (Acantopsis sp)

ドワーフホースフェイスローチ (dwarf horseface loach, Acanthopsoides molobrion)

  • Canthophrys(カンソフィルス)属

ゴンゴタローチ (Gongota loach, Canthophrys gongota)

オオシマドジョウ ( Cobitis sp. BIWAE type A)

ヒガシシマドジョウ ( Cobitis sp. BIWAE type C)

チュウガタスジシマドジョウ ( Cobitis striata striata)

ヤマトシマドジョウ ( Cobitis matsubarae)

イシドジョウ ( Cobitis takatsuensis)

韓国シマドジョウ ( Cobitis nalbanti)

チュウゴクシマドジョウ ( Cobitis sinensis)

タイワンシマドジョウ (Cobitis sp.)

チャイナビッグスポッテッドローチ ( Cobitis rarus)

中国産シマドジョウ属の一種 (Cobitis macrostigma)

中国シマドジョウ (Cobitis sp)

中国産シマドジョウ属の一種 (Cobitis sp)

ベトナムドットラインローチ (Cobitis sp)

ベトナム産シマドジョウ属の一種 (Cobitis sp)

コウライシマドジョウ (Iksookimia koreensis)

キタシマドジョウ (Iksookimia pacifica)

ヨコジマドジョウ (Kichulchoia multifasciata)

ハナジロドジョウ (Koreocobitis rotundicaudata)

ヒポリンチョスローチ (コテラトリミア・ヒポリンコス) (kottelatlimia hipporhynchos)

ボルネオサンドローチ (コテラトリミア・プリステス) (kottelatlimia pristes)

パンサーローチ (プラチナラインローチ) (レピドセファリクティス・ギュンター) (Lepidocephalichthys guntea)

パンサーローチ (ロクタクローチ) (Lepidocephalus irrorata)

カンボジアドワーフローチ (タイランドドワーフローチ) ( レピドセファリクティス・ハッセルティ) (Lepidocephalichthys hasselti)

インドドワーフローチ (レピドセファリクティス・ゴアイパレンシス) (Lepidocephalichthys goalparensis)

インド テルマリスローチ (レピドセファリクティス・テルマリス) (Lepidocephalichthys thermalis)

ベトナム テルマリスローチ (レピドセファリクティス・クラノス) (Lepidocephalichthys kranos)

インド ピーコックローチ (スポットテールローチ) (レピドセファリクティス・メノニ) (Lepidocephalichthys menoni)

ナンプラーサンドローチ (レピドセファリクティス・タエニアトゥス) (Lepidocephalus taeniatus)

レピドセファリクティス・ベルドモレイ (ミャンマースポットローチ) (Lepidocephalichthys berdmorei)

ミャンマーパンサーローチ (Lepidocephalichthys sp)

ピグミーパンサーローチ (Lepidocephalichthys sp)

インディアンドワーフローチ (Lepidocephalichthys sp)

カンボジアドワーフローチsp (Lepidocephalichthys sp)

ラオス バイパーローチ (Lepidocephalichthys sp)

インド スティングローチ (Lepidocephalichthys sp)

インド マクラータローチ (Lepidocephalichthys sp)

レッドテールローチ(レオパードローチ) (Lepidocephalichthys sp)

インドシマドジョウ (Lepidocephalichthys sp)

インドスリムラインローチ (Lepidocephalichthys sp“SLIM LINE”)

ハイバックケーブローチ(ピンクローチ)(Lepidocephalus macrochir)

ドジョウ (Weather loach, Misgurnus anguillicaudatus)

ヒドジョウ(ドジョウの黄変個体) (Golden loach, Misgurnus anguillicaudatus)

カラドジョウ (Misgurnus dabryanus)

ヨーロッパドジョウ (European Weather loach, Misgurnis fossilis)

シュガースポットローチ (sugar spot loach, Misgurnus sp)

  • アジメドジョウ(Niwaella)属

アジメドジョウ (Niwaella delicata)

チャイナスネークラインローチ (Niwaella nigrolinea)

中国シマドジョウ IV (Niwaella brevipinna)

中国シマドジョウ V (Niwaella qujiangensis)

中国シマドジョウ Ⅲ (Niwaella fimbriata)

中国シマドジョウ VI (Niwaella sp)

チャイニーズパンサーローチ (Niwaella sp)

クーリーローチ (Kuhli loach, Pangio kuhlii)

クーリーローチの一種 (パンギオ・セミシンクタ) (Pangio semicincta)

ジャイアントクーリーローチ (パンギオ・ミエルシ) (Pangio myersi)

パンギオ・マラヤナ (Pangio malayana)

パンギオ・クネオビルガータ (レモンイエロークーリーローチ) (Pangio cuneovirgata)

パンギオ・ムラエニフォルミス (Pangio muraeniformis)

パンギオ・シェルフォルディー (サンダークーリーローチ) (Pangio shelfordii)

サンダークーリーローチ(パンギオsp) (Pangio sp. 'PAN03')

クーリーローチの一種 (パンギオ・オルタナンス) (Pangio alternans)

クーリーローチ・エクレア (pangio sp)

ブラッククーリーローチ (パンギオ・オブロンガ) (Pangio oblonga )

インドクーリーローチ (ブラウンクーリーローチ) (パンギオ・パンジア) (Pangio pangia )

パンギオ・フィリナリス (シナモンローチ) (pangio filinaris )

パンダクーリーローチ (Pangio sp. 'PAN04' )

ブラックドラゴンクーリーローチ (Pangio sp)

バンデットクーリーローチ (Pangio sp)

アルビノクーリーローチ (クーリーローチのアルビノ個体) (Pangio sp)

ラベンダークーリーローチ (Pangio sp)

キメラクーリーローチ (Pangio sp)

パラドックスクーリーローチ (Pangio sp)

イレギュラークーリーローチ (Pangio sp)

パンギオ・アンギラリス (イールローチ) (シルクローチ) (Pangio anguillaris )

パンギオ・ドリアエ (ゴールデンクーリーローチ) (Pangio doriae )

ピンクイールローチ (パンギオ・ビタイマク) (Pangio bitaimac )

ヒサッシーローチ (Pangio sp)

ネオンクーリーローチ (Pangio sp)

パンギオsp (Pangio sp)


・アユモドキ科

ドワーフボティア (アンバスタイア・シドチムンキ) (Ambastaia sidthimunki)

ジャイアントドワーフボティア (アンバスタイア・ニグロリネアータ) (Ambastaia nigrolineata)

パキスタンローチ (Pakistani loach, Botia almorhae)

インドバーディーローチ (Botia birdi)

ボティア・ダリオ (ベンガルローチ) (クイーンローチ) (Botia dario)

ボティア・ヒストリオニカ (ゴールドゼブラローチ) (Botia histrionica)

アンジェリカスボティア (ボティア・クボタイ) (Botia kubotai)

パキスタンローチ (ボティア・ロハカタ) (Botia lohachata )

ボティア・ロストラータ (ツインバンデットローチ) (Botia rostrata)

ボティア・ストリアータ (ゼブラローチ) (Botia striata )

ボティアの一種 (Botia udomritthiruji )

クラウンローチ (Clown loach, Chromobotia macracanthus)

ロイヤルローチ(レプトボティア・エロンガータ) (Leptobotia elongata)

ロイヤルクラウンローチ(レプトボティア・ペレグリニ) (Leptobotia pellegrini)

レプトボティア・タエニオプス (Leptobotia taeniops)

レプトボティア・グイリネンシス (Leptobotia guilinensis )

レプトボティア・タチャンギ (Leptobotia tchangi)

チャイニーズブラインドボティア (レプトボティア・ミクロフタルマ) (Leptobotia microphthalma)

レプトボティア・チエンタイエンシス (Leptobotia tientainensis)

レプトボティアの一種 (Leptobotia sp)

マンシュウアユモドキ ( Parabotia fasciata)

(Parabotia banarescui)

シニボティア・ロブスタ ( Sinibotia robusta)

シニボティア・プルクラ ( sinibotia pulchra)

シニボティア・スペルキリアリス (ゴールデンゼブラローチ) ( Sinibotia superciliaris)

シニボティア・レーヴェサエ ( Sinibotia reevesae)

シニボティアの一種 (Sinibotia sp)

カメレオンボティア ( Syncrossus beauforti)

ボティア・ベルドモレイ (シンクロスス・ベルドモレイ) (ロイヤルレオパードローチ) ( Syncrossus berdmorei )

ボティア・ヘロデス (タイガーボティア) (シンクロスス・ヘロデス) ( Syncrossus helodes )

ボテドジョウ (グリーンタイガーボティア) (シンクロスス・ヒメノフィサ) ( Syncrossus hymenophysa )

レオパードボティア (ヤスヒコタキア・カウディプンクタータ) ( Yasuhikotakia caudipunctata)

サンローチ (ヤスヒコタキア・エオス) ( Yasuhikotakia eos)

イエローフィンボティア (ヤスヒコタキア・レコンティ) ( Yasuhikotakia lecontei)

レッドフィンボティア (ブルーボーシャ) (ヤスヒコタキア・モデスタ) ( Yasuhikotakia modesta)

スカンクボティア (ヤスヒコタキア・モレティ) ( yashuhikotakia morleti )

ヤスヒコタキア・スプレンディダ ( Yasuhikotakia splendida)

文化[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 「日本のドジョウ LOACHES OF JAPAN」ISBN 4635062872

関連項目[編集]

外部リンク[編集]