フェリザイ

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フェリザイ
—  基礎自治体  —
Ferizaj
フェリザイの位置(コソボ内)
フェリザイ
フェリザイ
座標: 北緯42度22分 東経21度10分 / 北緯42.367度 東経21.167度 / 42.367; 21.167
コソボ
フェリザイ郡
行政
 - 市庁 Muharrem Svarqa
コソボ民主連盟(DLK)
面積
 - 基礎自治体 345km2 (133.2mi2)
 - 都市部 10.537km2 (4.1mi2)
標高 500m (1,640ft)
人口 (2014年)
 - 基礎自治体 108,610人
 都市圏 68,000人
等時帯 中央ヨーロッパ時間 (UTC+1)
 - 夏時間 中央ヨーロッパ夏時間 (UTC+2)
70000
市外局番 0290
車両番号 05
ウェブサイト Municipality of Ferizaj (アルバニア語)

フェリザイ(アルバニア語:Ferizaj)もしくはウロシェヴァツ(セルビア語:Урошевац)はコソボ南部のフェリザイ郡の郡都。

首都プリシュティナの38km南に位置する。

19世紀に地元のホテル経営者のFeriz Shasivariに因んで名付けられた。

1913年セルビアが併合した際にウロシェヴァツに改名した。

フェリザイはプリシュティナプリズレンに次いで3番目に大きい都市である。

2014年の人口は約10.9万人。

面積は345km2で、殆どが平坦な農地である。

フェリザイ市と45の村を含む。 [1]

歴史[編集]

1873年以前、オスマン帝国がこの地を統治しており、ここにはフェリゾヴィクという小さな村が有るだけだった。

同年ベオグラードテッサロニキに鉄道が開通し、フェリゾヴィクを通るようになった。

当時のホテル経営者のFeriz Shashivariに因んでフェリザイと改名した。

バルカン戦争[編集]

1912年第一次バルカン戦争が起きた。

コソボアルバニア人セルビアの侵攻に抵抗した。 [2]

セルビア人司令官は住民に帰宅と降伏を命じた。

この時300~400人の男が処刑された。 [2]

スコピエ大司教のLazër Mjedaによると、15歳以上で生き残ったムスリムアルバニア人は3人だったと言う。 [3]

フェリザイ周辺のアルバニア人の村も破壊された。 [4]

ロンドン条約 (1913年)締結以前から、フェリザイはセルビア王国に併合された。

セルビアステファン・ウロシュ5世に因んでウロシェヴァツと改名された。 [5]

ユーゴスラビア王国[編集]

1929年1941年、フェリザイはユーゴスラビア王国のヴァルダル州の一部だった。

コソボ戦争[編集]

1999年コソボ戦争が起き、アルバニア人住民はユーゴスラビア軍に攻撃された。

戦後アルバニア人以外は追放された。

アメリカ軍コソボ治安維持部隊の基地であるキャンプ・Bondsteelはこの周辺に位置する。

フェリザイのキャンプ・Bondsteel

経済[編集]

キャンプ・Bondsteel維持の為にアメリカのBrown & Rootが地域で1500人を雇っている。

22の公営企業の殆どが民営化された。

貿易産業省の統計によると、フェリザイには1万500以上の中小企業が存在する。

正確な情報が無い為、何人が民間企業に雇われているかは分からない。 [1]

教育[編集]

図書館

フェリザイには38の小学校が有り、2万492人が学んでいる。 [1]

専門学校を含む8の中学校が有り、6127人が学んでいる。 [1]

アッシュカリー人、ロマゴーラ人の就学率はコソボ・アルバニア人に比べて低い。

幼稚園は1つ有り、270人が通っている。

フェリザイ教育科学局は10人の少数民族を含む1680人の職員が働いている。 [6]

2つの公立図書館が有り、学生はインターネットも使える。

会員権は有料である。

文化[編集]

Mulla Veseliの大モスクと中心部の聖ウロス大聖堂は1891年に建てられた。 [7]

これらはイスラム教アルバニア人キリスト教セルビア人の宗教的寛容性を象徴している。

モスクと教会が並んでいるので写真を撮る人が多い。

モスクは第二次世界大戦で破壊されたが、再建された。

1999年コソボ戦争ではどちらも破壊された。

2004年コソボ暴動で教会は攻撃された。

コソボの芸術と文化の発展は文化芸術学会(CAS)の影響が大きい。

作曲家のLorenc Antoniは40代前半をフェリザイで過ごした。

フェリザイ出身の編曲家のVenqenc Gjiniも大きな功績を残した。 [8]

メディア[編集]

3つのTV局と4つのラジオ局が有り、全て民営である。

TV

  • RTV Tema
  • TV Liria
  • RTV Festina

ラジオ

  • Radio Ferizaj
  • Radio Furtuna.

考古学[編集]

新石器時代の遺跡はフェリザイから2kmのVarosh村で発掘された。

Starčev文化とヴィンチャ文化が中心で、陶器の欠片も有った。

ローマ時代に集落が有ったと信じられている。 [9]

2008年新石器時代の遺跡がZllatar 村で発掘された。

中石器時代に使われた証拠も見つかった。

火打石石器陶器も見つかった。 [10]

ローマ時代の遺跡はKomogllavaで発掘された。

紀元前1世紀に建てられ、東ローマ帝国時代に再建された。

古代の通りや排水溝等のインフラが発掘された。

花瓶や陶器、硬貨、宝石、鉄製品、炭も出土し、特に沿岸部からサルコファガス(石棺)を造る為に運ばれた石が特徴的である。 [11][12]

5世紀6世紀にNikadin村に教会が建てられた。

ローマ時代の煉瓦とタイルで造られており、床下にサルコファガスが置かれている。 [11]

人口[編集]

最新の人口統計が1991年なので、その後の値は推定である。

2015年に市政府は人口を10万8610人と推定した。 [1]

1990年代の人口は約7万人だったが、地方やセルビア南部からアルバニア人が移住して来た為急激に人口が増加した。 [5]

写真[編集]


脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f OSCE Mission in Kosovo: Municipal profile of Ferizaj] (PDF) , September 2015. Retrieved on 9 January 2016.
  2. ^ a b Leo Freundlich: Albania's Golgotha”. Albanianhistory.net. 2012年5月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月17日閲覧。
  3. ^ Noel Malcolm (1998). Kosovo: A Short History. London: papermac. p. 254. ISBN 9780330412247. 
  4. ^ Leo Trotsky: Behind the Curtains of the Balkan Wars”. Albanianhistory.net (1912年12月23日). 2013年12月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月17日閲覧。
  5. ^ a b Elsie, Robert (2004). Historical dictionary of Kosova. Scarecrow Press. p. 58. ISBN 0-8108-5309-4. http://books.google.com/books?id=Fnbw1wsacSAC. 
  6. ^ OSCE Mission in Kosovo: Municipal profile of Ferizaj (PDF) , October 2007. Retrieved on 10 March 2008.
    Source: Acting Director, Municipal Department of Education and Science.
  7. ^ English Edition (2010年9月15日). “Greek Kosovo Force Reopens Damaged St. Uros Cathedral, Urosevac / OrthoChristian.Com”. Pravoslavie.ru. 2014年4月17日閲覧。
  8. ^ Grup autoresh Ferizaj dhe rrethina, Beograd, 1975, page 262
  9. ^ Archaeological Guide to Kosovo (PDF)”. 2016年1月25日閲覧。
  10. ^ KosovaSot”. kosova-sot.info. 2014年3月2日閲覧。
  11. ^ a b KosovaPress, 07 Qershor 2012 14:01. “Mungojnë gjurmimet arkeologjike në Malin e Kishës - Arkiva”. KosovaPress. 2016年1月6日閲覧。
  12. ^ Zbulimet arkeologjike, pasuri kombëtare - - Bota Sot”. Botasot.info (2009年1月21日). 2016年1月6日閲覧。

外部リンク[編集]