ピーウィーのビッグ・ホリデー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ピーウィーのビッグ・ホリデー
Pee-wee's Big Holiday
監督 ジョン・リー
脚本 ポール・ルーベンス
ポール・ラスト
製作 ポール・ルーベンス
ジャド・アパトー
製作総指揮 ジョシュア・チャーチ
サラ・ボーウェン
ポーリーン・フィッシャー
テッド・サランドス
リチャード・ヴェイン
出演者 ポール・ルーベンス
ジョー・マンガニエロ
ジェシカ・ポリ
アリア・ショウカット
音楽 マーク・マザーズボー
撮影 ティム・オアー
編集 ジェフ・ブキャナン
製作会社 ピーウィー・ピクチャーズ
アパトー・プロダクションズ
配給 世界の旗Netflix
公開 世界の旗2016年3月18日
上映時間 89分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
テンプレートを表示

ピーウィーのビッグ・ホリデー』(原題:Pee-wee's Big Holiday)は2016年に配信されたアメリカ合衆国コメディ映画である。監督はジョン・リー、主演はポール・ルーベンスが務めた。

概略[編集]

架空の田舎町、フェアヴィル。ピーウィー・ハーマンは同地のレストランのコックとして働いていた。その腕前は確かなもので、地元住民たちに愛されていた。そんなある日、ピーウィーは町にやって来た俳優、ジョー・マンガニエロと出会い、あっという間に意気投合した。マンガニエロは「ニューヨークで開かれる俺の誕生日パーティーに是非出席してくれ」とピーウィーに言った。ピーウィーはフェアヴィルから一回も外に出たことがなかったため、ただただ困惑した。しかし、友人の頼みを断るわけにもいかず、覚悟を決めてニューヨークへと旅立つことにした。道中、ピーウィーは次々と変人と出くわすが、彼らとの出会いを通して自分の人生を見つめ直すのだった。

キャスト[編集]

※括弧内は日本語吹替

日本語版スタッフ:演出:打越領一、翻訳:徳植雅子、歌唱演出:市之瀬洋一、制作:ACクリエイト

製作[編集]

ポール・ルーベンスは人気絶頂の1991年に逮捕され、その後キャリアが伸び悩んだ。再起を図るべく、ルーベンスはピーウィー・ハーマンを主人公にした映画を製作する意欲を度々語っていた[1]2007年1月のインタビューで、ルーベンスは『Pee-wee's Playhouse: The Movie』というタイトルの脚本が完成しており、『ピーウィーのプレイハウス』のキャラクターを勢揃いさせるつもりだという主旨のことを語った[2]。12月のインタビューでは、同作が『オズの魔法使い』や『怪獣島』のようなファンタジー映画になると述べた[3]2009年1月、ルーベンスは執筆したもう一つの脚本の方を先に映画化する意向を示した[4]。なお、ルーベンスは『ピーウィーの大冒険』(1985年)を監督したティム・バートンに新作映画も監督してくれるよう依頼したり、ジョニー・デップに出演オファーを出したりしたが、両者ともに断ったのだという[5]

2010年6月30日、ポール・ルーベンスがジャド・アパトーと共同でピーウィー・ハーマンの新作映画の製作に着手したと報じられた[6]。その後、4年以上にわたって続報が途絶えたが、2014年11月のインタビューで、ルーベンスは「準備に時間がかかっているだけで、企画自体は存続している」という主旨のことを述べた[7]2015年2月24日、Netflixが本作の配信権を獲得したと報じられた[8]。3月11日、タラ・バックが本作に出演することになったとの報道があった[9]。16日、本作の主要撮影が始まった[10]。4月8日、ジョー・マンガニエロの出演が決まったと報じられた[11]。19日、ジェシカ・ポリがキャスト入りした[12]。10月12日、本作で使用される楽曲をマーク・マザースボーが手掛けることになったと報じられた[13]

公開・マーケティング[編集]

2016年2月16日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[14]。3月17日、本作はサウス・バイ・サウスウェストでプレミア上映された[15]

評価[編集]

本作は批評家から好意的に評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには46件のレビューがあり、批評家支持率は80%、平均点は10点満点で6.9点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「シンプルなストーリーはやや笑いどころが足りないように思えるが、とち狂いぶりが心地よいので、ピーウィー・ハーマンのファンであれば楽しめる作品である。」となっている[16]。また、Metacriticには19件のレビューがあり、加重平均値は63/100となっている[17]

出典[編集]

  1. ^ Return from Planet Pee-wee”. Peeweestory.tripod.com (1999年9月). 2019年2月6日閲覧。
  2. ^ Pee-wee may be heading back to his Playhouse. But for now, he's happy to be Paul Reubens.”. Web.archive.org. (2007年1月24日). 2019年2月6日閲覧。
  3. ^ Pee-Wee's Big Return? Paul Reubens Discusses Plans For Two Pee-Wee Films”. MTV (2007年12月21日). 2019年2月6日閲覧。
  4. ^ Paul Reubens”. Swindle (2009年1月29日). 2019年2月6日閲覧。
  5. ^ Questionnaire”. Exclaim.ca (2007年12月1日). 2019年2月6日閲覧。
  6. ^ Apatow developing Pee-wee Herman pic”. Variety (2010年6月30日). 2019年2月6日閲覧。
  7. ^ Paul Reubens on the new Pee-wee Herman movie and being “the luckiest boy in the world””. A.V.club (2014年11月10日). 2019年2月6日閲覧。
  8. ^ ‘Pee-wee’s Big Holiday’ Movie Coming to Netflix”. Variety (2015年2月24日). 2019年2月6日閲覧。
  9. ^ ‘True Blood’s Tara Buck Invited To ‘Pee-Wee’s Big Holiday’ Party”. Deadline.com (2015年3月11日). 2019年2月6日閲覧。
  10. ^ DAY TWO FILMING ‘Pee-wee’s Big Holiday’!!!!!!!!!!!!!!!!!”. Peewee.com (2015年3月17日). 2019年2月6日閲覧。
  11. ^ Joe Manganiello joins 'Pee-wee's Big Holiday'”. Entertainment Weekly (2015年4月8日). 2019年2月6日閲覧。
  12. ^ Netflix’s ‘Pee-wee’s Big Holiday’ Adds Jessica Pohly”. Variety (2015年4月19日). 2019年2月6日閲覧。
  13. ^ Mark Mothersbaugh Scoring Netflix’s ‘Pee-wee’s Big Holiday’”. Film Music Reporter (2015年10月12日). 2019年2月6日閲覧。
  14. ^ Pee-wee's Big Holiday Official Trailer”. YouTube (2016年2月16日). 2019年2月6日閲覧。
  15. ^ SXSW to Premiere ‘Pee-wee’s Big Holiday,’ Seth Rogen’s ‘Preacher’”. Variety (2016年1月7日). 2019年2月6日閲覧。
  16. ^ Pee-wee's Big Holiday”. Rotten Tomatoes. 2019年2月6日閲覧。
  17. ^ Pee-wee's Big Holiday (2016)”. Metacritic. 2019年2月6日閲覧。

外部リンク[編集]