15年後のラブソング

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15年後のラブソング
Juliet, Naked
監督 ジェシー・ペレッツ英語版
脚本 タマラ・ジェンキンス英語版
ジム・テイラー
エフジェニア・ペレッツ
原作 ニック・ホーンビィ
Juliet, Naked
製作 ジャド・アパトー
アルバート・バーガー英語版
バリー・メンデル
ジェフリー・ソロス
ロン・イェルザ英語版
製作総指揮 ニック・ホーンビィ
サイモン・ホースマン
パトリック・マーリー
トーステン・シューマッハー
出演者 ローズ・バーン
イーサン・ホーク
クリス・オダウド
アジー・ロバートソン
音楽 ネイサン・ラーソン
撮影 レミ・アデファラシン
編集 サビーヌ・ホフマン
ロバート・ナッソー
製作会社 ロケット・サイエンス
アパトー・プロダクションズ
ボナ・ファイド・プロダクションズ
ロサンゼルス・メディア基金英語版
配給 アメリカ合衆国の旗 ライオンズゲート/ロードサイド・アトラクションズ
イギリスの旗 フォーカス・フィーチャーズ/ユニバーサル・ピクチャーズ
日本の旗 アルバトロス・フィルム
公開 アメリカ合衆国の旗 2018年8月17日
イギリスの旗 2018年11月2日
日本の旗 2020年6月12日
上映時間 105分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
イギリスの旗 イギリス
言語 英語
興行収入 世界の旗 $4,351,988[1]
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15年後のラブソング』(15ねんごのラブソング、Juliet, Naked)は2018年アメリカ合衆国イギリスロマンティック・コメディ映画。監督はジェシー・ペレッツ英語版、主演はローズ・バーンイーサン・ホークが務めた。ニック・ホーンビィ2009年に発表した小説『Juliet, Naked』を原作とし、15年前に忽然と姿を消した伝説的ロックスターと彼に心酔する男、その恋人の三角関係を描いている[2]

ストーリー[編集]

イギリスの港町、サンドクリフ。アニーは同地の郷土史博物館を亡き父から継いで経営している。彼女はパートナーのダンカンと長く一緒に暮らしており、何不自由ない生活を送っていたが、どこか物足りなさを感じていた。

ダンカンはロック歌手、タッカー・クロウの歌をこよなく愛していた。タッカーは1993年を最後に表舞台から姿を消したこともあって、伝説の存在と化していた。そんなある日、ダンカンはタッカーの代表曲『Juliet』のデモテープが収められたアルバム『Juliet, Naked』を入手し、何回も繰り返し聞いていたが、アニーはその出来に満足できなかった。それを正直に伝えたところ、アニーはダンカンと口論になってしまった。アニーはどうにも納得がいかず、ダンカンが運営するタッカーのファンサイトに『Juliet, Naked』を酷評するレビューを投稿した。

しばらくして、アニーの元にタッカー本人から「率直な感想を述べてくれたことに感謝致します」というメールが届いた。それをきっかけに、2人はメールのやり取りを始めたが、この予期せぬ出会いが2人の人生を大きく変えることになった。

キャスト[編集]

製作[編集]

2016年10月21日、ジェシー・ペレッツが本作の監督に起用され、イーサン・ホーク、ローズ・バーン、クリス・オダウドが本作の出演交渉に臨んでいると報じられた[4]2017年8月9日、ミーガン・ドッズがキャスト入りした[5]。12月22日、ネイサン・ラーソンが本作で使用される楽曲を手掛けるとの報道があった[6]。2018年8月17日、ミラン・レコーズが本作のサウンドトラックを発売した[7]

公開・興行収入[編集]

2018年1月19日、本作はサンダンス映画祭でプレミア上映された[8]。2月2日、ライオンズゲートとロードサイド・アトラクションズが本作の全米配給権を購入したと報じられた[9]。6月29日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[10]。8月17日、本作は全米4館で限定公開され、公開初週末に6万886ドル(1館当たり1万5221ドル)を稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場46位となった[11]

評価[編集]

本作は批評家から好意的に評価されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには161件のレビューがあり、批評家支持率は83%、平均点は10点満点で6.85点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『15年後のラブソング』のストーリーに新鮮味はない。しかし、ローズ・バーンとイーサン・ホークの相性は抜群であり、2人をはじめとする魅力的なキャスト陣の好演のお陰で、同作は出来映えが良くなった。」となっている[12]。また、Metacriticには33件のレビューがあり、加重平均値は67/100となってい[13]

出典[編集]

  1. ^ Juliet, Naked (2018)” (英語). The Numbers. 2020年2月27日閲覧。
  2. ^ 15年後のラブソング”. WOWOW. 2021年4月4日閲覧。
  3. ^ Juliet, Naked (2018) - Full Cast & Crew” (英語). IMDb. 2021年4月4日閲覧。
  4. ^ Lodderhose, Diana (2016年10月21日). “Ethan Hawke, Rose Byrne & Chris O’Dowd In Talks For Nick Hornby Adaptation ‘Juliet, Naked’” (英語). Deadline.com. https://deadline.com/2016/10/ethan-hawke-rose-byrne-chris-o-dowd-nick-hornby-juliet-naked-judd-apatow-1201840345/ 2020年2月27日閲覧。 
  5. ^ N'Duka, Amanda (2017年8月9日). “Megan Dodds Joins ‘Juliet, Naked’; Newcomer Calli Taylor Cast In ‘Double Trouble’” (英語). Deadline.com. https://deadline.com/2017/08/megan-dodds-juliet-naked-calli-taylor-double-trouble-1202145791/ 2020年2月27日閲覧。 
  6. ^ “Nathan Larson Scoring Jesse Peretz’s ‘Juliet, Naked’” (英語). Film Music Reporter. (2017年12月22日). https://filmmusicreporter.com/2017/12/22/nathan-larson-scoring-jesse-peretzs-juliet-naked/ 2020年2月27日閲覧。 
  7. ^ “‘Juliet, Naked’ Soundtrack Details” (英語). Film Music Reporter. (2018年7月23日). https://filmmusicreporter.com/2018/07/23/juliet-naked-soundtrack-details/ 2020年2月27日閲覧。 
  8. ^ Juliet, Naked” (英語). Sundance Institute. 2020年2月27日閲覧。
  9. ^ Fleming, Mike Jr (2018年2月2日). “Lionsgate, Roadside Attractions Acquire U.S. Rights To Sundance Pic ‘Juliet, Naked’” (英語). Deadline.com. https://deadline.com/2018/02/lionsgate-roadside-attractions-juliet-naked-1202277458/ 2020年2月27日閲覧。 
  10. ^ Evans, Greg (2018年6月29日). “‘Juliet, Naked’ Trailer: Rose Byrne, Ethan Hawke Rock Second Chances” (英語). Deadline.com. https://deadline.com/2018/06/juliet-naked-trailer-rose-byrne-ethan-hawke-chris-odowd-nick-hornby-1202419538/ 2020年2月27日閲覧。 
  11. ^ Domestic 2018 Weekend 33 / August 17-19, 2018” (英語). Box Office Mojo. 2020年2月27日閲覧。
  12. ^ Juliet, Naked (2018)” (英語). Rotten Tomatoes. 2020年2月27日閲覧。
  13. ^ Juliet, Naked Reviews” (英語). Metacritic. 2020年2月27日閲覧。

外部リンク[編集]