ピンク地底人3号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ピンク地底人3号
誕生 1982年(41 - 42歳)
日本の旗 日本京都府
職業 劇作家演出家
言語 日本語
最終学歴 同志社大学 文学部 文化学科
美学芸術学専攻 卒業
代表作 『わたしのヒーロー』(2018)
『鎖骨に天使が眠っている』(2019年)
『カンザキ』(2020年)
『華指1832』(2021年)
主な受賞歴 第6回 せんだい短編戯曲賞 大賞
第24回 日本劇作家協会新人戯曲賞
第27回 OMS戯曲賞佳作
活動期間 2006年 -
テンプレートを表示
ぴんくちていじん さんごう
ピンク地底人3号
ジャンル 舞台
所属劇団 ピンク地底人、ももちの世界
公式サイト ももちの世界
テンプレートを表示

ピンク地底人3号(ぴんくちていじんさんごう、1982年[1] - )は、日本劇作家演出家京都府出身。同志社大学文学部文化学科美学芸術学専攻卒業[2][3]

来歴[編集]

  • 2005年、同志社大学の演劇集団Q[4]に入団する[5]
  • 2006年、劇団 ピンク地底人を結成、旗揚げ公演『あと十秒で』を行う[5]
  • 2010年、第11回AAF戯曲賞で、作『その指で』が最終候補作品となる[6]
  • 2014年、ピンク地底人の活動を一時休止してニューヨークに旅立つ[7][8]
  • 2015年、桃地 patric 伸弥の作品を上演する団体 ももちの世界を結成する[9][10]
  • 2017年、第23回日本劇作家協会新人戯曲賞で、『黒いらくだ』が最終候補作品となる[11]
  • 2018年、『わたしのヒーロー』で第6回せんだい短編戯曲賞大賞を受賞する。
  • 2019年、『鎖骨に天使が眠っている』で第24回劇作家協会新人戯曲賞を受賞する。

演劇集団Qに在籍時は、音響・衣装・俳優(旧芸名:林家蔵之介)として活動する[12]。 ピンク地底人の長男/リーダーになってからは脚本家・演出家として、前衛的な作品を発表し続ける。2015年には別劇団[ももちの世界]を結成、元 納棺師という経験を生かし、生死について描く会話劇を主に描いている[8]。2021年には手話劇『華指1832』が第66回岸田國士戯曲賞最終候補作品に選出される。

受賞歴[編集]

参加・出演作品[編集]

舞台[編集]

[20][21][注 1]

ピンク地底人 公演 [22]

# タイトル 会場
1 あと十秒で 2006年 同志社大学クローバーホール
2 lolita kills me 2007年 人間座スタジオ
3 SALLY SINAMON 2008年 京都市東山青少年活動センター 出演あり
4 サイケデリック妊婦症 人間座スタジオ
5 EX.人間 2009年 ロクソドンタブラック
6 FLOWER OF ROMANCE 2010年 アトリエ劇研
7 その指で 京都市東山青少年活動センター 出演あり
8 ある光 2011年 應典院 本堂ホール
9 マリコのために 京都市東山青少年活動センター
番外公演「君がいなくても」 2012年 アトリエ劇研
京都KAIKA
10 明日を落としても [23] 花まる学習会王子小劇場
in→dependent theatre 2nd
11 散歩する侵略者 2013年 アトリエ劇研 演出のみ
12 ココロに花を 花まる学習会王子小劇場
西鉄ホール
13 家電の王子さま 大阪市立芸術創造館 声の出演あり
Quiet.Quiet 合同公演
「暗闇から手を伸ばせ!」
2014年 CAFE CUBE(細見美術館内)
番外公演「二本立て」 2015年 WRIGHT商會 地蔵・音響・衣装のみ
14 光について アトリエ劇研
15 土葬ツアー 壱坪シアタースワン
ライト商會
Chika
ギャラリースペース104A号室

ももちの世界 公演 [24]

# タイトル 会場
1 NYの天使→ 2015年 大阪市立芸術創造館 演出のみ(脚本:桃地Patric伸弥)
2 黒いらくだ [25] 2017年 in→dependent theatre 1st
3 鎖骨に天使が眠っている [26] 2018年
4 カンザキ [27][28][29] 2019年

その他

  • マレビトの会「血の婚礼」(2008年、アトリエ劇研)
  • 劇団HOMURA「明日を落としちまったキキへ。」(2008年、京都大学西部講堂)脚本のみ
  • 森林浴「メガネ公演」(2014年、阿倍野長屋)演出のみ
  • KAIKA劇団 会華*開可「眠らないオブツダン」(2015年、京都KAIKA)演出のみ
  • リーディングフェスタ2017「黒いらくだ」(2017年、座・高円寺2
  • 一般社団法人日本劇作家協会主催 劇作家大会2019上田大会「鎖骨に天使が眠っている」リーディング公演(2019年8月、長野県上田市 犀の角)

ラジオ[編集]

  • ラヴィーナ&メゾン STORY FOR TWO(1996年 - 2019年、Kiss FM KOBE)脚本・演出としても参加[30]

関連書籍[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 表記のない作品については、脚本(作)・演出を行う。

出典[編集]

  1. ^ 「第27回OMS戯曲賞」大賞の山本正典×佳作のピンク地底人3号の特別対談~「10年続ければ何かになれるということを、僕らが証明できたと思います」”. SPICE. 株式会社イープラス. 2022年4月11日閲覧。
  2. ^ ピンク地底人3号 出演者 日本劇作家大会2019 上田大会”. 日本劇作家協会. 2019年9月27日閲覧。
  3. ^ “劇作家の悩みは劇作家に聞け! 第一回『関西劇作相談所』開催”. SPICE (イープラス). (2019年1月27日). https://spice.eplus.jp/articles/225482 2019年9月27日閲覧。 
  4. ^ 劇団紹介”. 演劇集団Q. 2019年9月27日閲覧。
  5. ^ a b ピンク地底人3号演劇年表”. 劇団衛星. 2019年9月27日閲覧。
  6. ^ “第11回AAF戯曲賞”. 演劇ニュース (シアターリーグ moon-light). (2011年10月18日). http://www.moon-light.ne.jp/news/2011/10/11aaf.html 2019年9月27日閲覧。 
  7. ^ ピンク地底人からの御挨拶”. ピンク地底人 (2014年1月26日). 2019年9月27日閲覧。
  8. ^ a b ピンク地底人3号(インタビュー)「「怖いもの見たさで観に来て、笑ってもらえれば」 注目の劇作・演出家、ピンク地底人3号が主宰する「ももちの世界」 新作『カンザキ』は自身の体験をベースに描く“黒い悲喜劇”- インタビュー&レポート」『ぴあ関西版WEB』、ぴあ、2019年6月28日http://kansai.pia.co.jp/interview/stage/2019-06/momochinosekai.html2019年9月27日閲覧 
  9. ^ ももちの世界 - about”. ももちの世界. 2019年9月27日閲覧。
  10. ^ ももちの世界 劇団情報”. CoRich舞台芸術!. 2019年9月27日閲覧。
  11. ^ “第23回劇作家協会新人戯曲賞、最終候補の5作品が選出”. ステージナタリー (ナターシャ). (2017年10月12日). https://natalie.mu/stage/news/252419 2019年9月27日閲覧。 
  12. ^ ピンク地底人3号『ピンク地底人3号さん (ピンク地底人) にインタビュー』(インタビュー)、京都の演劇人にインタビュー+ギャラリー 頭を下げれば大丈夫http://www.intvw.net/pink3.html2019年9月27日閲覧 
  13. ^ 佐藤佐吉演劇祭2012 スポンサー賞”. 王子小劇場 (2012年9月25日). 2019年9月27日閲覧。
  14. ^ せんだい短編戯曲賞”. 仙台市. 2019年9月27日閲覧。
  15. ^ “第6回せんだい短編戯曲賞、大賞作品はピンク地底人3号「わたしのヒーロー」”. ステージナタリー (ナターシャ). (2018年11月2日). https://natalie.mu/stage/news/306357 2019年9月27日閲覧。 
  16. ^ 第24回劇作家協会新人戯曲賞選考経過”. 日本劇作家協会. 2019年9月27日閲覧。
  17. ^ “第24回劇作家協会新人戯曲賞はピンク地底人3号「鎖骨に天使が眠っている」”. ステージナタリー (ナターシャ). (2019年1月26日). https://natalie.mu/stage/news/317621 2019年9月27日閲覧。 
  18. ^ 第66回岸田國士戯曲賞最終候補作品決定 - 白水社”. www.hakusuisha.co.jp. 2022年1月31日閲覧。
  19. ^ https://k-engeki.net/grand_prix/category/award_2023
  20. ^ ピンク地底人3号 公演情報 検索結果”. CoRich舞台芸術!. 2019年9月27日閲覧。
  21. ^ ピンク地底人3(全角数字)号 公演情報 検索結果”. CoRich舞台芸術!. 2019年9月27日閲覧。
  22. ^ ピンク地底人 公演情報”. ピンク地底人. 2019年9月27日閲覧。
  23. ^ ピンク地底人「明日を落としても」”. ワンダーランド wonderland (2012年8月20日). 2019年9月27日閲覧。
  24. ^ “関西から新しい潮流を、KAVCの“FLAG COMPANY”7団体が意気込み語る”. ステージナタリー (ナターシャ). (2019年3月1日). https://natalie.mu/stage/news/322041 2019年9月27日閲覧。 
  25. ^ “ピンク地底人3号のアザーユニット・ももちの世界、団地が舞台の「黒いらくだ」”. ステージナタリー (ナターシャ). (2017年6月24日). https://natalie.mu/stage/news/237923 2019年9月27日閲覧。 
  26. ^ “ももちの世界「鎖骨に天使が眠っている」は“愛と暴力の青春群像劇””. ステージナタリー (ナターシャ). (2018年4月18日). https://natalie.mu/stage/news/278556 2019年9月27日閲覧。 
  27. ^ “思いのずれが生む悲喜劇「カンザキ」 劇作家・演出家のピンク地底人3号”. 兵庫おでかけプラス (神戸新聞). (2019年7月12日). https://www.kobe-np.co.jp/news/odekake-plus/news/detail.shtml?news/odekake-plus/news/pickup/201907/12508754 2019年9月27日閲覧。 
  28. ^ ももちの世界「カンザキ」ピンク地底人3号が新作”. 毎日新聞 (2019年7月18日). 2019年9月27日閲覧。
  29. ^ ““神なき世界で右往左往する人々の生き様”紡ぐ、ももちの世界「カンザキ」開幕”. ステージナタリー (ナターシャ). (2019年9月19日). https://natalie.mu/stage/news/340257 2019年9月27日閲覧。 
  30. ^ ラヴィーナ&メゾン STORY FOR TWO”. Kiss FM KOBE. 2019年9月27日閲覧。

外部リンク[編集]