パキスタン正義運動
パキスタン正義運動 ウルドゥー語: پاکستان تحريک انصاف 英語: Pakistan Tehreek-e-Insaf | |
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党首 | イムラン・カーン |
成立年月日 | 1996年4月25日 |
国民議会議席数 |
149 / 342 (44%) |
元老院議席数 |
25 / 100 (25%) |
政治的思想・立場 |
中道 共同体主義 反汚職・現状打破 福祉国家論 民族主義 |
シンボル | クリケット・バット |
公式サイト | PTI Official Site |
パキスタン正義運動(パキスタンせいぎうんどう、ウルドゥー語: پاکستان تحريک انصاف(Pakistan Tehreek-e-Insaf、略称PTI); Pakistan Movement for Justice)は、パキスタンの中道政党。パキスタン正義のための運動と書かれる場合もある。
概要[編集]
1996年4月25日、ラホールにおいて、クリケット選手として国民的英雄であり篤志家でもあるイムラン・カーンによって創設された。反汚職、現状打破、共同体主義、イスラーム的かつ現代的な福祉国家の建設などを掲げ、中道で穏健なスタンスながら反体制政党の色彩が濃い。ほかに封建主義の根絶、完全な司法権の独立、脱中央集権、パキスタン軍への文民統制などを掲げるが、パキスタンの核兵器については維持を主張、また対テロ戦争についてはアメリカ軍のパキスタン領内での一切の活動を拒否し、カシミール問題についても強硬な姿勢を見せるなど、パキスタン民族主義的かつポピュリスト的な面もある。
長らく小政党にとどまっていたが、2013年総選挙では30議席以上を獲得する躍進を遂げた。ナワーズ・シャリーフと並んで首相候補に挙げられていたが、それにはおよばなかった[1]。
パキスタンの他の政党が特定の一族に牛耳られていることが多いなかで「特定の一族の政党ではない」ことを強調するなど正論を吐くことが多いため、政敵も多い。2013年下院総選挙の直後には選挙の開票をめぐる混乱が続くなか、ザラ・シャヒド・フセイン副党首が何者かに暗殺される事件も起きている[2]。
2018年7月25日の総選挙では第1党となり、8月18日に党首のカーンが首相に就任した[3]。
出典[編集]
- ^ “パキスタンでシャリフ元首相返り咲き 各紙が分析する課題と期待とは?”. NewSphere (Skyrocket). (2013年5月14日) 2021年3月6日閲覧。
- ^ “野党女性幹部、銃撃され死亡=選挙での不正訴え-パキスタン”. 時事ドットコム (時事通信社). (2013年5月19日). オリジナルの2013年6月29日時点におけるアーカイブ。 2021年3月6日閲覧。
- ^ “クリケット元スター選手、カーン氏を首相に選出 パキスタン”. AFPBB News (フランス通信社). (2018年8月18日) 2021年3月6日閲覧。