バルガス州

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バルガス州

Estado La Guaira
バルガス州の旗
バルガス州の公式印章
印章
バルガス州の位置
バルガス州の位置
ベネズエラの旗 ベネズエラ
州都 ラ・グアイラ
面積
 • 合計 1,172 km2
人口
(2011年)
 • 合計 352,920人
 • 密度 300人/km2
等時帯 UTC-4 (VET)
ISO 3166コード VE-X

バルガス州(バルガスしゅう、スペイン語:Estado Vargas)は、ベネズエラの中北部にある州である。 カリブ海に面した海岸地方で、首都カラカスの北にある。 属する市町村はバルガス市のみで、州都はバルガス市のラ・グアイラ。 面積1496.5km²で、2016年6月30日の人口は36万9555人。[1]

地理[編集]

北にカリブ海に面し東西に細長くのびる。南はアビラ山を抱えるカリベ山脈(コスタ山脈とも)である。西はマヤ川でアラグア州に接し、東はチュスパ川でミランダ州の境である。南の境界は、東側でミランダ州に、西側では首都地区と接する。

山が海岸まで迫り、平地に乏しい。降水量が多く、カリベ山脈からたくさんの小さく急な川を通って海に下る。この地形が、1999年12月に大水害を起こす原因になった。州の東西にたくさんの浜辺がある。州の中部海岸に、カラカスの外港ラグアイラと、マイケティア国際空港がある。

産業[編集]

農業と漁業が中心だが、州の中部には工場も立地する。空港付近にホテルが多く、都市部から離れた東西両側の浜辺はリゾート地である。

もとは連邦地区に属するバルガス市であったが、1998年の法律で独立した州になった。バルガス市はそのままで、管轄範囲を同じくする州政府と市役所が並立する。

交通[編集]

カラカスの北にある海港がラグアイラで、16世紀からカラカス市の海の出口として発展した。その西隣にマイケティア国際空港シモン・ボリバルがある。両者とカラカスの間を結ぶ道として、カラカス・ラグアラ自動車道がある。かつてラグアイラとカラカスの間には鉄道が通っていたが、廃止された。他、海岸沿いに道路が延びる。

政治[編集]

州知事 - アントニオ・ロドリゲス・サン・フアン(Antonio Rodriguez San Juan、2001年-)

市長 - アレクシス・トレード (Alexis Toledo)

市町村と区[編集]

中部の海岸(2004年9月)

バルガス市の下に、11の区がある。

脚注[編集]

関連項目[編集]