ハワイ神話

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ハワイの神話(ハワイのしんわ)は、伝説、歴史物語と古代のハワイの人々の格言から構成されている。神話はより普遍的なポリネシア神話の変形したものと考えられている。そして、1800年頃より以前の数世紀の間、神話自体は自身の独特の性格を持っていた。神話はハワイにおける信仰 (en) と関連している。信仰は、19世紀に公式に禁止されたが、近代の時代まで現に信仰される状態で一部の実践者によって保存されていた。

ハワイ神話に登場する著名な人物と用語[編集]

戦闘神クー像(国立民族学博物館・大阪府吹田市)
1907年に描かれた女神ペレ
1920年に描かれた神マウイ

キリスト教化[編集]

キリスト教各宗派がハワイなど太平洋の島々で宣教を始めたのは18世紀末からである。この頃、多くの島々では首長を頂点とした社会階層(首長制社会)が形成されつつあった。派遣された宣教師はまず首長をキリスト教に改宗(英:Christianization)させることでその統治下にある人々も改宗させていった。首長もその地位を確固たるものにすべく宣教師の協力を必要としていた。こうしてハワイ、タヒチトンガといった島々では、キリスト教を国教とする王国が成立していった[2]。宣教を進める課程で、宣教師やその妻などによる文字教育も進められていった。人々が現地語に翻訳された聖書を読めるようになることが目的であったが、人々は読み書きができるようになった代わりに古来の口承文学から離れていった[3]。こんにち知られているハワイの伝統的な文化についての情報は、その多くが、宣教師から教育を受けたハワイ人のキリスト教徒が記録したものである[4]。宣教師はまた、カフナが行う呪術やアウマクア英語版(祖先神)信仰といった古くからの伝統文化を異教的だとして禁止した[5]。しかしキリスト教徒となってからも古来からの信仰を持ち続ける人々もいた[6]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f g h i j k 後藤 (2002) で確認したカタカナ表記。
  2. ^ 井上 2014, p. 118.
  3. ^ 井上 2014, p. 120.
  4. ^ 井上 2014, p. 153.
  5. ^ 井上 2014, p. 159.
  6. ^ 井上 2014, p. 133.

参考文献[編集]

読書案内[編集]

  • 新井朋子 『ハワイの神話 モオレロ・カヒコ』 文踊社〈HULA Le'a特別編集〉、2009年5月、ISBN 978-4-904076-09-5

関連項目[編集]

外部リンク[編集]