ノイシュタット・アム・マイン

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紋章 地図
(郡の位置)
基本情報
連邦州: バイエルン州
行政管区: ウンターフランケン行政管区
郡: マイン=シュペッサルト郡
市町村連合体: ロール・アム・マイン行政共同体
緯度経度: 北緯49度55分53秒 東経09度34分17秒 / 北緯49.93139度 東経9.57139度 / 49.93139; 9.57139座標: 北緯49度55分53秒 東経09度34分17秒 / 北緯49.93139度 東経9.57139度 / 49.93139; 9.57139
標高: 海抜 150 m
面積: 19.81 km2
人口:

1,249人(2021年12月31日現在) [1]

人口密度: 63 人/km2
郵便番号: 97845
市外局番: 09393
ナンバープレート: MSP
自治体コード:

09 6 77 166

行政庁舎の住所: Schloßplatz 2
97816 Lohr a.Main
ウェブサイト: www.neustadt-erlach.de
首長: シュテファン・モルゲンロート (Stephan Morgenroth)
郡内の位置
地図
地図
ノイシュタット・アム・マイン

ノイシュタット・アム・マイン (ドイツ語: Neustadt am Main、公式表記は Neustadt a.Main) は、ドイツ連邦共和国バイエルン州ウンターフランケン行政管区マイン=シュペッサルト郡に属す町村である。行政機関は同名の首邑にある。

地理[編集]

位置[編集]

この町は、ヴュルツブルク地域に位置している。町内の最高地点はクロスタークッペル山頂の海抜 553 m、最低地点はマイン川沿いの海抜 147.1 m である。クロスタークッペルは、完全にマイン=シュペッサルト郡に含まれる山の中で最も高い山である。その近くから、ノイシュタット・アム・マインを流れるジルバーロッホバッハ川が湧出している。

自治体の構成[編集]

この町は2つのオルツタイル(行政上の地区区分)[2]、4つのジートルンク(集落)からなる[3]

  • エルラハ・アム・マイン
  • ノイシュタット・アム・マイン
    • アウローラ
    • マルガレーテンホーフ

ゲマルクング(不動産管理上の地区)は、エルラハ・アム・マインとノイシュタット・アム・マインである。

隣接する市町村[編集]

フォルスト・ローラーシュトラーセ* ロール・アム・マイン シュタインフェルト
フュルストリヒ・レーヴェンシュタインシャー・パルク*
ローデン
ローテンフェルス マルクトハイデンフェルト
  • いずれもマイン=シュペッサルト郡に属す。
  • 地名の後に「*」があるのは、市町村に属さない地域である。

地名[編集]

語源[編集]

元々の集落名 Rorinlacha の由来が何であったかは明かではない。これには2つの説がある。

  • この地名は、古高ドイツ語の単語 řorīnlahha からなっている。これは、「が茂る沼地」を意味する[4]。こうした地名の成り立ちは、エルラハ (erl lahha)というにも当てはまる。
  • この地名は、人物名 Roggo と「境界を定めた土地」を意味する Lacha からなる。すなわち「Roggoの集落」を意味している。

"Neue Statt"(新しい場所)に修道院が創設されたことで、この村は当初 Niuwenstat その後 Neustadt と呼ばれるようになった。当初の名称は古高ドイツ語の niuwestat からなっていた[4]。同様の語源は、近隣のノイエンドルフにも見られる。付属語の am Main は、他の同名の集落と区別するために付加された。

古い表記[編集]

この町は、様々な古地図や史料に以下のような表記で記されている[4]

  • 150年 Locoritum
  • 768年 Rorinlacha
  • 812年 Rorenlacha
  • 817年 Nuuenstat
  • 835年 Niunstat
  • 976年 Nuenstat
  • 993年 Niuuuenstat
  • 1003年 Niuenstat
  • 1150年 Nůwenstat
  • 1157年 Nuwestat
  • 1276年 Nuenstat
  • 1336年 Nuewenstat
  • 1494年 Newenstat
  • 1562年 Neuenstatt am Mayn
  • 1594年 Neuestatt am Main
  • 1801年 Neustadt am Mayn
  • 1832年 Neustadt am Main

歴史[編集]

自治体形成まで[編集]

ベネディクト会ノイシュタット・アム・マイン修道院は、769年以前に創設された。この修道院は1803年に世俗化の過程で廃止された。この集落は、ヴュルツブルク司教領ドイツ語版英語版アムト・ローテンフェルスの一部として、1803年の帝国代表者会議主要決議によってレーヴェンシュタイン=ヴェルトハイム=ローゼンベルク侯領に編入された。1806年の陪臣化後、アシャッフェンブルク侯国領となった。この侯国はその後フランクフルト大公国の県となり、1814年バイエルン王国に併合された。バイエルン王国の行政改革に伴う1818年の自治体令により、現在の自治体が形成された。

行政史[編集]

1862年にベツィルクスアムト・ロール・アム・マインが創設され、ノイシュタットはその管轄下に置かれた。1871年、バイエルンのベツィルクスアムト再編により、ノイシュタットはベツィルクスアムト・マルクトハイデンフェルトに編入されたが、1880年1月1日にベツィルクスアムト・ロール・アム・マインに戻された。1939年ドイツ国全土で「ラントクライス」(郡)の呼称が使われることとなった。ノイシュタットは、ロール・アム・マイン郡の26市町村の1つとなった。ロール・アム・マイン郡廃止に伴い1972年7月1日にノイシュタットは、新設されたミッテルマイン郡の管轄下となった。この郡はその10か月後に、現在の「マイン=シュペッサルト郡」に改名された。

町村合併[編集]

エルラハ・アム・マインは1978年5月1日に、バイエルン州の地域再編に伴って合併した[5]

住民[編集]

人口推移[編集]

1988年から2018年までの間に人口はほぼ変わっていない(1270人から1267人へ3人減少した)。

  • 1961年: 1078 人[5]
  • 1970年: 1204 人[5]
  • 1987年: 1301 人
  • 1991年: 1389 人
  • 1995年: 1398 人
  • 2000年: 1343 人
  • 2005年: 1349 人
  • 2010年: 1259 人
  • 2015年: 1288 人
  • 2017年: 1244 人

行政[編集]

この町は、ロール・アム・マイン行政共同体に加盟している。

首長[編集]

2014年5月1日からシュテファン・モルゲンロート (Bürgerliste) が町長を務めている。彼は2020年3月15日の選挙で 94.2 % の支持票を集め、さらに6年間の任期を獲得した[6]。彼の前任者は、カーリーン・ベルガー (Freie Wählergemeinschaft Erlach) であった。

紋章[編集]

図柄: 銀地赤地に左右二分割。向かって左は、黒字アンシャル体の大文字 N の上に黒い小さな十字架。ミカって右は、まっすぐ下に向けられた、の柄のフランベルク[7]

「ノイシュタット・イン・ヨーロッパ」加盟自治体地図

姉妹自治体[編集]

ノイシュタット・アム・マインは、作業共同体「ノイシュタット・イン・ヨーロッパ」に加盟している。これは、ドイツオーストリアハンガリーチェコポーランドスロヴァキアの「ノイシュタット」という名前の街、36箇所(2008年9月現在)の集合体である[8]

経済と社会資本[編集]

経済構造[編集]

公式統計によれば、2018年6月30日現在、この町で働く社会保険支払い義務のある就労者は88人で、このうち製造業者が29人、商業・交通業に従事する者は20人である。この町に住む社会保険支払い義務のある就労者は合計487人である[9]。さらに2016年時点で、1軒の農家があった[10]

教育[編集]

以下の教育機関がある。

  • 幼稚園: 1園。定員30人に対して園児数は22人(2019年現在)[11]

関連図書[編集]

  • Klaus Weyer: Vom Keltenheiligtum zum karolingischen Missionskloster – Neustadt am Main (2019). Würzburg: Königshausen & Neumann. ISBN 978-3-8260-6740-2 

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ Genesis Online-Datenbank des Bayerischen Landesamtes für Statistik Tabelle 12411-003r Fortschreibung des Bevölkerungsstandes: Gemeinden, Stichtag (Einwohnerzahlen auf Grundlage des Zensus 2011)
  2. ^ Allgemeines über die Gemeinde - Gemeinde Neustadt a.Main”. 2021年3月7日閲覧。
  3. ^ Bayerische Landesbibliothek Online (BLO) - Neustadt a.Main”. 2021年3月7日閲覧。
  4. ^ a b c Wolf-Armin von Reitzenstein (2009). Lexikon fränkischer Ortsnamen. Herkunft und Bedeutung. Oberfranken, Mittelfranken, Unterfranken. München: C. H. Beck. p. 160. ISBN 978-3-406-59131-0 
  5. ^ a b c Statistisches Bundesamt, ed (1983). Historisches Gemeindeverzeichnis für die Bundesrepublik Deutschland. Namens-, Grenz- und Schlüsselnummernänderungen bei Gemeinden, Kreisen und Regierungsbezirken vom 27. 5. 1970 bis 31. 12. 1982. Stuttgart/Mainz: W. Kohlhammer GmbH. p. 763. ISBN 978-3-17-003263-7 
  6. ^ Wahl des ersten Bürgermeisters - Kommunalwahlen 2020 in der Gemeinde Neustadt a.Main - Gesamtergebnis”. 2021年3月7日閲覧。
  7. ^ Haus der Bayerischen Geschichte - Bayerns Gemeinden - Gemeinde Neustadt a.Main”. 2021年3月7日閲覧。
  8. ^ Working Group Neustadt in Europa”. 2021年3月7日閲覧。
  9. ^ “6. Sozialversicherungspflichtig beschäftigte Arbeitnehmer seit 2013” (PDF), Statistik kommunal 2019 Gemeinde Neustadt a.Main: 8, https://www.statistik.bayern.de/mam/produkte/statistik_kommunal/2019/09677166.pdf#page=8 2021年3月7日閲覧。 
  10. ^ “22. Betriebsgrößenstruktur in der Landwirtschaft 2003, 2005, 2007, 2010 und 2016” (PDF), Statistik kommunal 2019 Gemeinde Neustadt a.Main: 14, https://www.statistik.bayern.de/mam/produkte/statistik_kommunal/2019/09677166.pdf#page=14 2021年3月7日閲覧。 
  11. ^ “28. Kindertageseinrichtungen seit 2014” (PDF), Statistik kommunal 2019 Gemeinde Neustadt a.Main: 16, https://www.statistik.bayern.de/mam/produkte/statistik_kommunal/2019/09677166.pdf#page=16 2021年3月7日閲覧。 

外部リンク[編集]