フェレン

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紋章 地図
(郡の位置)
基本情報
連邦州: バイエルン州
行政管区: ウンターフランケン行政管区
郡: マイン=シュペッサルト郡
市町村連合体: ブルクジン行政共同体
緯度経度: 北緯50度09分12秒 東経09度35分21秒 / 北緯50.15333度 東経9.58917度 / 50.15333; 9.58917座標: 北緯50度09分12秒 東経09度35分21秒 / 北緯50.15333度 東経9.58917度 / 50.15333; 9.58917
標高: 海抜 236 m
面積: 34.34 km2
人口:

837人(2021年12月31日現在) [1]

人口密度: 24 人/km2
郵便番号: 97778
市外局番: 09356
ナンバープレート: MSP
自治体コード:

09 6 77 128

行政庁舎の住所: Hauptstraße 24
97778 Fellen
ウェブサイト: www.sinngrundallianz.de
首長: ツィータ・バウアー (Zita Baur)
郡内の位置
地図
地図

フェレン (ドイツ語: Fellen) はドイツ連邦共和国バイエルン州ウンターフランケン行政管区マイン=シュペッサルト郡に属す町村(以下、本項では便宜上「町」と記述する)である。

地理[編集]

位置[編集]

この町はヴュルツブルク地域のフェラ川ドイツ語版英語版沿いに位置している。ヘッセン州バイエルン州との州境まで約 3 km の位置である。町内の最高地点はヘルマンスコッペの海抜 552 m、最低地点はアウラ川沿いの海抜 205 m である。

自治体の構成[編集]

フェレンには以下の4つの地区が存在する[2]

  • フェレン
  • ヴォーンロート
  • レンゲルスブルン
  • ノイホーフ

ゲマルクング(登記上の地区区分)は、フェレンとレンゲルスブルンである。

隣接する市町村[編集]

アウラ・イム・ジングルント
フレールスバッハタール
マイン=キンツィヒ郡
ブルクジン
ハウライン* ルッペルツヒュッテナー・フォルスト*
ロール・アム・マイン
ヘルンヴァルト*
  • 地名の後に「*」があるのは市町村に属さない地区を示す。
  • 郡名が明記されていない市町村、地区はいずれもマイン=シュペッサルト郡に属す。

地名[編集]

語源[編集]

「フェレン」という地名は、野原を意味する中高ドイツ語 vëlt の複数形に由来する[3]

古い表記[編集]

この町は、様々な古地図や史料に以下のような表記で記されている[3]

  • 1244年 Velden
  • 1277年 Veldin
  • 1338年 Velden
  • 1356年 Felden
  • 1420年 Fellen

歴史[編集]

自治体形成まで[編集]

1244年に初めて文献に記録されているフェレンは、リーネック伯領ドイツ語版英語版の一部であったが、1559年マインツ選帝侯領となり、1673年ノスティッツ伯ドイツ語版英語版に売却された。さらに1803年コロレード=マンスフェルト伯ドイツ語版英語版に売却された。1806年陪臣化されアシャッフェンブルク侯国に編入され、1814年バイエルン王国領となった。バイエルンの行政改革に伴う自治体令によって、ヴォーンロート小集落を含む現在の町域となった。

行政史[編集]

1862年にベツィルクスアムト・ゲミュンデン・アム・マインが設けられ、フェレンもその管理下に置かれた。1872年ベツィルクスアムト・ゲミュンデンはベツィルクスアムト・ロール・アム・マインに統合された。ベツィルクスアムト・ゲミュンデンは、1902年に再び新設された。1939年ドイツ国全土で「ラントクライス」(郡)という名称が使われることとなった。フェレンは、ゲミュンデン・アム・マイン郡の27市町村の1つとなった。ゲミュンデン郡の廃止に伴い、1972年7月1日にフェレンは新設されたミッテルマイン郡に編入された。その10か月後に郡はマイン=シュペッサルト郡と改名された。

住民[編集]

人口推移[編集]

1988年から2018年までの間にこの町の人口は、956人から848人に減少した。減少人数は108人、減少率は 11.3 % であった。

行政[編集]

この町はブルクジン行政共同体に属している。

議会[編集]

フェレンの町議会は8議席で構成されている[4]

首長[編集]

2009年6月23日からツィータ・バウアー (CSU-Freie Bürger Fellen) が町長を務めている。彼女は2020年3月15日の町長選挙で 80.08 % の票を獲得して、さらに6年の任期を得た[5]。彼女の前任者であるエッケハルト・ヴァイマー (CSU/Freie Wähler) は2008年5月1日から2009年1月23日に亡くなるまで町長を務めた。

紋章[編集]

図柄: 交互に現れる合計6本の横帯が背景。の三峰の山から銀色ドングリをつけた銀色のオークの葉が2枚出ている。その上に銀の冠が描かれている[6]

経済と社会資本[編集]

経済構造[編集]

公式統計によれば、2018年時点で働く社会保険支払い義務のある就労者は95人であった。このうち製造業に従事する者は56人、商業・交通業・飲食宿泊業に従事する者は5人であった。また、この町に住む社会保険支払い義務のある就労者は345人であった[7]。さらに2016年の統計では、256 ha の農業用地が存在していた。このうち 217 ha が牧草地/放牧地、農耕地は 12 ha であった[8]

教育[編集]

この町には保育園が1園存在する。2019年の園児数は、定員45人に対して38人であった[9]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ Genesis Online-Datenbank des Bayerischen Landesamtes für Statistik Tabelle 12411-003r Fortschreibung des Bevölkerungsstandes: Gemeinden, Stichtag (Einwohnerzahlen auf Grundlage des Zensus 2011)
  2. ^ Bayerische Landesbibliothek Online (BLO) - Fellen”. 2021年1月22日閲覧。
  3. ^ a b Wolf-Armin von Reitzenstein (2009). Lexikon fränkischer Ortsnamen. Herkunft und Bedeutung. Oberfranken, Mittelfranken, Unterfranken. München: C. H. Beck. p. 70. ISBN 978-3-406-59131-0 
  4. ^ Wahl des Gemeinderats - Kommunalwahlen 2020 in der Gemeinde Fellen - Gesamtergebnis”. 2021年1月23日閲覧。
  5. ^ Wahl des ersten Bürgermeisters - Kommunalwahlen 2020 in der Gemeinde Fellen - Gesamtergebnis”. 2021年1月23日閲覧。
  6. ^ Haus der Bayerischen Geschichte - Bayerns Gemeinden - Gemeinde Fellen”. 2021年1月23日閲覧。
  7. ^ “6. Sozialversicherungspflichtig beschäftigte Arbeitnehmer seit 2013” (PDF), Statistik kommunal 2019 - Gemeinde Fellen (Bayerisches Landesamt für Statistik), https://www.statistik.bayern.de/mam/produkte/statistik_kommunal/2019/09677128.pdf#page=8 2021年1月23日閲覧。 
  8. ^ “20. Bodennutzung 2003, 2007, 2010 und 2016” (PDF), Statistik kommunal 2019 - Gemenide Fellen (Bayerisches Landesamt für Statistik), https://www.statistik.bayern.de/mam/produkte/statistik_kommunal/2019/09677128.pdf#page=13 2021年1月23日閲覧。 
  9. ^ “28. Kindertageseinrichtungen seit 2014” (PDF), Statistik kommunal 2019 - Gemenide Fellen (Bayerisches Landesamt für Statistik), https://www.statistik.bayern.de/mam/produkte/statistik_kommunal/2019/09677169.pdf#page=16 2021年1月23日閲覧。 

外部リンク[編集]