ネルソン・オルグレン
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ネルソン・オルグレン(Nelson Algren、1909年3月28日 - 1981年5月9日)は、アメリカ合衆国の作家。
ミシガン州デトロイトで生まれ、イリノイ大学卒業。『黄金の腕』などの長編小説で国際的に高い評価を受けたが、地元シカゴでは歓迎されなかった。1950年、全米図書賞受賞。1949年頃、渡米したシモーヌ・ド・ボーヴォワールと恋愛関係にあったが、ボーヴォワールがサルトルのもとに戻ったため恋愛は終わった。
日本においては寺山修司に影響を与えた[1]ことでも知られる。1969年に来日している。
著書
[編集]- 『朝はもう来ない』(Never Come Morning(1942)、宮本陽吉訳、パトリア) 1958
- のち河出書房新社
- 『黄金の腕』(The Man with the Golden Arm(1949)、高橋豊訳、早川書房) 1956
- のちハヤカワ文庫
- 『荒野を歩め』(A Walk on the Wild Side(1956)、三谷貞一郎訳、晶文社) 1975
- 『シカゴ、シカゴ』(Chicago, the City on the make(1951)、中山容訳、晶文社) 1988
映画化された作品
[編集]- 『黄金の腕』(1955年) - 製作・監督オットー・プレミンジャー
- 『荒野を歩け』(1962年) - 監督エドワード・ドミトリク
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 寺山がシカゴに初めて訪れた際、家に泊まらせていた。そこで、エッセイストのスタッド・タッカーを寺山に紹介したことで、寺山が『路地』を制作するきっかけになった。「身体を読む 寺山修司対談集」、寺山修司、国文社、1983年、p190
外部リンク
[編集]- The Paris Review Interview
- [1] 'Prophet of the neon wilderness', Daily Telegraph, 29 January 2006.