ネチケット

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ネチケット英語:netiquette)とはネットワーク(network)とエチケット(etiquette) を組み合わせたかばん語で、「ネットマナー」、「ネチケ」などとも呼ばれる。現実世界でのマナーを基本に、ネット上の特性を追加したエチケットなので、ネチケットの中には一般的なマナーも含まれるが、本項では特にインターネット上のネチケットについて解説する。

ネチケットは、インターネット上でコミュニケーションを行う際や、ウェブサイト電子メールなどを利用する際など、様々な場面で必要とされている。ネチケットは厳密に定められている規則ではなく、他人への配慮を心がけるなど、社会で最低限必要とされていることに基づいたものが多い。また、コンピュータネットワーク特有の技術的な問題を防ぐためのネチケットも数多く存在する(後述)。

具体的な例[編集]

インターネットを利用する際は、まず下記の項目を理解し、留意すること - ネット上では「無知は罪」とされる。ウイルス蔓延や個人情報流出など、ネットに関する事件の大半は、コンピュータ初心者の無知に起因するものである。

アクセシビリティ
利用環境による表示や動作の相違を無くし、すべての環境で同様に情報を扱えるようにするためのものである。
  • 半角カナ機種依存文字を使わない - 一部環境で正常に表示されない場合がある。最悪の場合、ファイルに欠落が起きたり、経由したサーバーをダウンさせたりする可能性が高いため[1]
  • メールや掲示板で一行に長く書き過ぎない - ディスプレイのサイズや文字サイズなど、設定次第で横スクロールが必要になり、読みづらくなる可能性があるため。
荒らし
掲示板などのネットワークコミュニティにおける荒らしに対する対処。
他者に対する配慮
インターネットは自分ひとりが使用しているわけではないので、他者に対する配慮が非常に重要になってくる。
  • 相手に対して常に寛容であるよう心がける - 特にインターネットの経験が豊かな人は、初心者に尊大な態度をとったり、何かを押し付けたりしないこと。初心者の冒したミスには寛容であること。
  • まず自分で調べる - 調べてすぐにわかることを他人に質問することは、 ネット上では俗に「教えて君」と呼ばれ、嫌われる対象となる可能性が高い。
  • 場の空気を読む - ネット上で発言する際は、過去の発言をよく読み、話の流れや雰囲気を壊さないよう配慮すること。
ネットワークに対する配慮
  • 不必要に巨大なデータを送らない - サーバがダウンして機能しなくなる場合がある。
  • コンピュータウイルストロイの木馬に感染した状態のPCをネットワーク上で使い続けない - ネットワーク上にウイルスをばらまいて他人が感染しやすくなるため。
メールにおける配慮
  • 相手の許可なくHTML形式のメールを送らない - セキュリティ上の理由から、利用者によっては受け取り拒否の設定にしてある場合がある。
  • 同報メール[2]のあて先をTo:Cc:に記述しない - 個人情報漏洩に繋がるため。通常、複数のあて先に同報メールを送る場合は、To:に自分自身のアドレスを記述し、Bcc:にあて先を記述するようにする。
  • 「〜〜までに返信ください」「必ず返信ください」など、返信を強要しない - 郵便にも郵便事故があるのと同様に、電子メールは届かなかったり読まれなかったりすることも多々ある。返事が本当に必要ならば、電話や直接会う約束を取り付けるなど、確実に相手とコミュニケーションが取れる手段を使う。
言葉遣いなど
  • 率直に要件のみを簡潔に記述する - 現実社会における一般的なエチケットと同様ではあるが、普通の手紙では定番とされている長いあいさつ文は、ネットでは逆に嫌われる傾向にあるため。
  • いわゆるギャル文字など、特定の世代や場面でしか使わない表現を使わない - それらが理解出来ない人や、不快感を示す人がいるため。
2ちゃんねるなどのような特定のコミュニティ、あるいは世代の中ならば許可・容認されている内容や、既に時代遅れになっている言葉や表現が少なくないが、それらも時と状況と場合において使い分ける必要があるので、結局は自分が情報を送る相手の性質を理解しておく必要がある。

脚注[編集]

  1. ^ 特に半角カナにおいて。
  2. ^ 同報メールとは、一度に複数の相手にメールを送信すること。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]