ナハニ国立公園

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世界遺産 ナハニ国立公園
カナダ
ナハニ国立公園内マッキンジー山・キーレ頂
ナハニ国立公園内マッキンジー山・キーレ頂
英名 Nahanni National Park
仏名 Parc national Nahanni
面積 476,560 ha
登録区分 自然遺産
登録基準 (7),(8)
登録年 1978年
IUCN分類 II(国立公園)
公式サイト ユネスコ本部(英語)
使用方法表示
ナハニ国立公園
IUCNカテゴリII(国立公園
地域 カナダノースウエスト準州
最寄り フォートシンプソン他
面積 4766km²[1]
創立日 1976年
運営組織 カナダ公園管理局
ヴァージニア・フォールズ

ナハニ国立公園は、カナダノースウエスト準州にある国立公園である。イエローナイフより約500キロメートル西方に位置する[2]。 公園内には、標高2,972メートルのマッキンジー山en)を含む。ナハニ国立公園の中心部は、サウスナハニ川en)流域である。第1から第4の名前が付けられた峡谷は、壮大な峡谷を形成している。ナハニの名前は、先住民であるデネ族en)の言葉であり、日本語に訳すると「精神」を意味する。

ヴァージニア・フォールズ[編集]

ヴァージニア・フォールズにおいて、水流は、水煙を立てながら、90メートルの高さを急落する。この落差は、ナイアガラの滝の約2倍である。ヴァージニア・フォールズの中心には、カナダでは有名なカヌー選手であり、著述家、映画監督でもあるビル・メイソンen1929年-1988年)にちなんで名づけられたメイソンズ・ロックと呼ばれる岩が存在する。また、この滝の周辺部は、ランのなかでも、希少種の生息地でもある[3][4]

現在、この滝について、カナダの首相を務めたピエール・トルドーの名前にちなんだ名称へ改名が提案されている。この滝を除いても、多くの急流がこの国立公園には点在している。

動物相・植物相[編集]

国立公園内の硫黄分を含んだ温泉ツンドラ、山塊、トウヒ属ヤマナラシで構成される森林は、多くの鳥類魚類哺乳類の生息地である。ラビットケトル・ホットスプリングと名づけられた温泉地では、1万年前に形成され、カナダ国内では最大級の大きさである高さ30メートル、幅60メートルの多孔質の石灰石(en)が見つかっている[5] 。 また、この国立公園は、カナディアン・エコゾーンen)に指定されている地区の3つが存在する。西部のタイガ山系en)、東部のタイガ平原en)、国立公園南部のわずかを占める北方山系(en)である[1]

フォート・シンプソンen)のビジターセンターには、この地域の歴史、文化、地理が展示してある。ナハニ国立公園は、UNESCOの自然遺産では、最初に1978年に登録された[1]

歴史[編集]

1972年に、ピエール・トルドー首相によって、この公園は、4,766平方キロメートルが国立公園として設定された[1]2003年には、ノースウエスト準州のDene人とカナダ政府との間で協定が締結され、新たに23,000平方キロメートルに暫定的な保護が与えられた[2]2007年8月には、スティーヴン・ハーパー首相が国立公園の拡大の決定を下し、新たに、5,400平方キロメートルが追加され、国立公園の面積は、33,000平方キロメートルまで拡大され、国立公園では、カナダ第三位の広さとなった[6][7]

現在、ナハニ国立公園に行く交通手段は飛行船ヘリコプターに限定されている。毎年800から900人が国立公園を訪れている。

世界遺産登録基準[編集]

この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

  • (7) ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域を含むもの。
  • (8) 地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの。これには生物の記録、地形の発達における重要な地学的進行過程、重要な地形的特性、自然地理的特性などが含まれる。

脚注[編集]

外部リンク[編集]