ドナウ・デルタ

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世界遺産 ドナウ・デルタ
ルーマニア
ドナウ・デルタ 北半分(衛星写真)
ドナウ・デルタ 北半分(衛星写真)
英名 Danube Delta
仏名 Delta du Danube
面積 679,222ha
登録区分 自然遺産
登録基準 (7),(10)
登録年 1991年
IUCN分類 II(国立公園)
公式サイト ユネスコ本部(英語)
地図
ドナウ・デルタの位置
使用方法表示

ドナウ・デルタ (ドナウ川三角州。英語:Danube Delta、ルーマニア語:Delta Dunării)は、ルーマニアドブロジャと、ウクライナオデッサ州に位置し、面積3,446平方キロメートルで、ヨーロッパ最大にして、人の手がほとんど入っていない、自然状態の三角州(デルタ)である。

地理[編集]

ドナウ川によって運び込まれる多量の土砂は、デルタの幅を年に40メートルほど拡大し続け、その姿を大きく変え続けている。ドナウ川は、トゥルチャ近くで黒海に流れ込む前に三つの分流に分岐する。キリア川スリナ川、そしてスフント・ギョルゲ(聖ゲオルギウス)川である。とはいえ、それとは別に多数の小さな流れが、デルタをの生い茂る地域や沼地森林に分けており、それらのうち幾つかは春と秋の期間に冠水し、洪水状態になる。

ドナウ・デルタの約44キロメートルほどはスネーク島Snake Island)にあり、この島はウクライナに帰属するが、ルーマニアが領土権を主張している。

2004年に、ウクライナは、黒海とドナウ・デルタのウクライナ領域を結ぶ航行可能な運河を造るため、ビストロエ水路に対する工事を開始した。欧州連合(EU)は、運河がデルタの湿地帯を損なうため、工事の中止をウクライナに強く要請した。デルタの保護に関与しているルーマニア側は、国際司法裁判所にウクライナを提訴すると声明している。

自然[編集]

デルタの無数の湖や沼地は、45種の淡水魚に加えて、300種の鳥類、更に1,200を越える植物の亜種を擁している。ドナウ・デルタは、ユネスコ世界遺産生物圏保護区のリストに登録されている。デルタのなかの 2,733平方キロメートルが特別保護地区である。

ここは、欧州アジアアフリカ地中海など、世界中の異なる場所から、何百万もの鳥が産卵に訪れる場所である。

およそ 2,500年前、ヘロドトスは、ドナウ川は七つの支流に分岐していると述べている。

住民[編集]

約15万人がデルタに居住しており、大部分は伝統的な木製のカヤックを使う漁労で生計を立てている。デルタには1772年に、宗教的迫害を避けてロシアから移住して来た「古典礼信奉者」の子孫であるリポヴァ人(Lippovan)のコミュニティが含まれる。ドナウ・デルタのウクライナ領域でのリポヴァ人のコミュニティの主要中心部はヴィルコヴォ(Virkovo)である。

登録基準[編集]

この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

  • (7) ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域を含むもの。
  • (10) 生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには科学上または保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]