トニー・ライス

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トニー・ライス
Tonyrice-fls.jpg
基本情報
生誕 (1951-06-08) 1951年6月8日(65歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国·バージニア州ダンビル
ジャンル アメリカーナ, ブルーグラス, フォーク, ジャズ
職業 ミュージシャン、ソングライター
担当楽器 ギター
活動期間 1970–2013
レーベル ラウンダー
共同作業者 J.D. Crowe & The New South, デビッド・グリスマン・クインテット, ブルーグラス・アルバム・バンド, リッキー・スキャッグス
公式サイト tonyrice.com[リンク切れ]
著名使用楽器
1935 Martin D-28 (previously owned by Clarence White)[1]
Santa Cruz Tony Rice Professional

トニー・ライスDavid Anthony Rice,06/08/1951-, バージニア州Danville)は、アメリカのギタリスト、ブルーグラスミュージシャン。 ブルーグラスニューグラス、アコースティック・ジャズにおける最も影響力のあるギタリストの一人とされる。[2][3] 2013年にthe International Bluegrass Music Hall of Fameに名を連ねた。[4] ライスの携わる音楽は、トラディショナルなブルーグラスから、ジャズの影響を受けたニュー・アコースティック・ミュージックまや歌志向のフォークまで、幅広い。彼はキャリアの中で、J.D.Crow and New Southデビッド・グリスマンジェリー・ガルシアらと共演する。自らトニー・ライス・ユニットを率いる。ノーマン・ブレイクとのコラボレーション。兄弟のワイアット、ロン、ラリーとのレコーディング。ブルーグラス・アルバム・バンドの結成などの活動を行ってきた。またトラディショナルなブルーグラスの楽器と、ドラムや、ピアノ、ソプラノサックスなどとのレコーディングなども行っている。[5][6]


幼年期[編集]

ライスはバージニア州ダンビルで生まれ、カルフォルニア州ロサンゼルスで育ち、父であるハーブ・ライスからブルーグラスを教わる。トニーと兄弟はケンタッキー・コロネルズを率いていたローランド・ホワイトクレランス・ホワイトといったロサンゼルスのミュージシャン達からブルーグラスの基礎を学んだ。特にクレランス・ホワイトはライスに大きな影響を与えた。リ・コーダーハーブ・ペデルセンクリス・ヒルマンといった熱狂的なファンとの出会いによって、ライスが父から学んだ音楽はより強化される事となった。.[7]

1970年, ライスはケンタッキー州ルイズビルに引っ越し、そこで、Bluegrass Allianceと、そのすぐ後には、J.D. Crowe's New Southと演奏を行った。The New Southはドラムやエレキ楽器を加えるなど、当時最もプログレッシブなブルーグラスバンドとして知られていた。 1974年にリッキー・スキャッグスが加入した頃、バンドはアルバム"J. D. Crowe & the New South"のレコーディングを行った。当時、このアルバムはRounderで最も売り上げたアコースティックアルバムとなった。この時、バンドはトニー・ライス(ギター、リードボーカル)、J.D.クロウ(バンジョー、ボーカル)、ジェリー・ダグラス(ドブロ)、リッキー・スキャッグスフィドルマンドリン、テナーボーカル)、ボビー・スローンベースフィドル)で構成されていた。

デビッド・グリスマン・クインテット[編集]

この頃、ライスはマンドリン弾きのデビッド・グリスマンに出会った。グリスマンは1960年代にレッド・アレンと演奏をしており、ジャズ、ブルーグラス、クラシックスタイルを融合させたオリジナルの音楽を作ろうとしていた。ライスはNew Southを脱退し、カルフォルニアに拠点を移し、グリスマンのバンドへと加入した。バンドはデビッド・グリスマン・クインテットとなった。自分の限界を広げ、商業活動の幅を広げるため、ライスはコード理論を研究し、リードチャートを学び、ブルーグラスを超えた演奏を始めた。著名なギター弾きジョン・カルリーニはライスに音楽理論を教え、ジャズ演奏の複雑さや、一般的な即興についてライスが学習するのをサポートした。デビッド・グリスマン・クインテットの1977年のデビューアルバムは、アコースティック・ストリング・バンド音楽の一つの目印と考えられている。

RockyGrass 2005

ソロでの活動とブルーグラス・アルバム・バンド[編集]

1979年,、ライスは自らの音楽を追及するために、デビッド・グリスマン・クインテットを脱退。ジャズからインスパイアを受けたアコースティックアルバム"Acoustics"をレコーディング。その後、ブルーグラスを中心にフォークスタイルの歌やインストゥルメンタルを集めた、Manzanitaをリリース。[8]  1980年、トニー・ライス、J.D.クロウボビー・ヒックスドイル・ローソントッド・フィリップスと共に、スタンダードなブルーグラスバンド「ブルーグラス・アルバム・バンド」を結成。このバンドは、1980年から1996年の間に、6つのアルバムをレコーディング。

ライスはソロ活動において、ブルーグラスにインスパイアされた歌を集めたアルバム"Cold on the Shoulder"でヒットを記録。このアルバムと、"Native American"、"Me & My Guitar"のアルバムを通して、ライスは彼独自の感性とブルーグラス、フォークの作詞、そしてジャズの素早く複雑なギターワークを融合させる、1つの定式にたどり着いた。ライスの参考にしたフォークは、アイアン・タイソン、ジョニー・ミッシェル、フィル・オッチス、トム・パキストン、ボブ・ディランや、特にゴードン・ライトフットなどである。ライスはジャズから煎り出た実験的な"spacegrass"を、トニー・ライス・ユニットからリリースした"Mar West", "Still inside", "Backwaters"といったアルバムの中で追及していた。1990年に入ると、ライスは声帯の状態を悪化させ、歌うことが困難になった。

2013年のIBMAアワードの中で、ライスは自分の声が次第に回復してきていることを伝えた。

コラボレーション[編集]

1980年、ライスはリッキー・スキャッグスとのデュオ、スキャッグス&ライスでアルバムをレコーディング。 また1992年から1994年の間に、トラディショナルな奏者でソングライターのNorman Blake、そしてライス・ブラザーズの二人とともに、二枚のアルバムをリリース。これらのアルバムでは、兄のラリー、そして弟のワイアット、ロニーと共演している。

1984年の初め、、ライスはベラ・フレックと4枚のアルバム - Double Time (Béla Fleck album) (1984), Drive (Béla Fleck album) (1988), Tales from the Acoustic Planet (1995), and The Bluegrass Sessions: Tales from the Acoustic Planet, Vol. 2 (1999)をリリース。

1993年、デビッド・グリスマンジェリー・ガルシアと共に"The Pizza Tapes"をレコーディング。 後年、ライスとグリスマンは"Tone Poems"をレコーディング。このアルバムは、歴史的にビンテージなマンドリンとギターをトラックごとに使い分けレコーディング。

1995年、米ライスはデビッド・グリスマン・クインテットで共演したジョン・カルリーニと共に、二本のギターをフィーチャーしたフォークアルバムをレコーディング。

1997年、トニーと兄のラリー、そしてクリス・ヒルマンバンジョー弾きのハーブ・ペンダーセンと共に、"アンチスーパーグループ"ライス・ライス・ヒルマン&ペンダーセンを結成[9]し、1997年から2001年の間に3アルバムをプロデュース。

出版物[編集]

トニー・ライス公認の伝記はTim StanffordとCaroline Wrightによって書きあげられ"Still Inside : The Tony Rice Story"のタイトルで、2010年にテネシー州キングスポートのWord of Mouth Pressから出版された。本書の出版はノースカロライナ州のMerlefestが行っている。[10][11]

ディスコグラフィー[編集]

受賞[編集]

Grammy Awards[編集]

  • Best Country Instrumental Performance – The New South, Fireball – 1983[12]

IBMA (International Bluegrass Music Association) Awards[編集]

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  • Hall of Fame Inductee, 2013[13][14]
  • Instrumental Performer of the Year – Guitar – 1990, 1991, 1994, 1996, 1997, 2007[14]
  • Instrumental Group of the Year – The Tony Rice Unit – 1991, 1995[14]
  • Instrumental Group of the Year – The Bluegrass Album Band – 1990[14]
  • Instrumental Album of the Year – Bluegrass Instrumentals, Volume 6 (Rounder) ; The Bluegrass Album Band – 1997[14]


References[編集]

  1. ^ Kimsey, Bryan. “Tony's Guitar and Discography”. 2007-01-18/閲覧。
  2. ^ Kimsey, Bryan. “Tony Rice - Featured Artist”. 2013年10月2日閲覧。
  3. ^ Bluegrass Australia - Home Page”. Bluegrass.org.au (2011年12月24日). 2015年4月15日閲覧。
  4. ^ The Gibson Brothers - for the Second Year in a Row - Named Entertainer of the Year at 2013 IBMA Music Awards | International Bluegrass Music Association”. Ibma.org. 2015年4月15日閲覧。
  5. ^ Craig Harris (1951年6月8日). “Tony Rice | Biography”. AllMusic. 2015年4月15日閲覧。
  6. ^ A day in the life of the world's best guitarist”. 2013年4月10日閲覧。
  7. ^ Tony Rice”. Tonyrice.com. 2014年2月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月15日閲覧。
  8. ^ TONY RICE: Manzanita: Music”. Amazon.com. 2015年4月15日閲覧。
  9. ^ Zac Johnson (2001年10月30日). “Running Wild - Rice, Rice, Hillman & Pedersen | Songs, Reviews, Credits, Awards”. AllMusic. 2015年4月15日閲覧。
  10. ^ Still Inside: The Tony Rice Story”. Tonyricestory.com. 2015年4月15日閲覧。
  11. ^ Tony Rice”. Tonyrice.com. 2011年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年4月15日閲覧。
  12. ^ Graves, Josh (2012). Bluegrass Bluesman: A Memoir. Urbana, Illinois: University of Illinois Press. p. 60. ISBN 9780252078644. https://books.google.com/books?id=h9e0AJdjcMUC&lpg=PA60&ots=iMcaL0dbko&dq=he%20New%20South%2C%20Fireball%20Grammy&pg=PA60#v=onepage&q&f=false 2016年1月20日閲覧。. 
  13. ^ Beasley, Sandra (2014年2月14日). “Tony Rice, Guitar Hero”. Magazine (New York Times). http://www.nytimes.com/2014/02/16/magazine/tony-rice-guitar-hero.html 2016年1月20日閲覧。 
  14. ^ a b c d e Recipient History”. International Bluegrass Music Association. 2016年1月20日閲覧。

外部リンク[編集]