テンニンソウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
テンニンソウ
Leucosceptrum japonicum 3.JPG
福島県会津地方 2018年9月
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク類 Asterids
: シソ目 Lamiales
: シソ科 Lamiaceae
: テンニンソウ属 Leucosceptrum
: テンニンソウ L. japonicum
学名
Leucosceptrum japonicum (Miq.) Kitam. et Murata[1]
シノニム
和名
テンニンソウ(天人草)[3][4]

テンニンソウ(天人草、学名 Leucosceptrum japonicum )は、シソ科テンニンソウ属多年草 [3][4][5]

特徴[編集]

地下に太い木化した根茎があり、そこから四角の草質のを出して直立する。高さは50-100cmになり、上部はまばらに分枝するものもある。茎に若い時に星状毛があるかまたは無い。は対生し、長楕円形から広披針形で、長さ10-25cm、幅3-9cmになる。葉の先端はとがり、基部はくさび形になって葉柄につづき、縁に鋸歯がある[3][4][5]

花期は9-10月。茎先に花序をつけ、若い花序に重なっておおうは先端が多少尾状にとがり、が開くと脱落する。花は淡黄色の唇形花で花序に密につく。は短い筒状で5裂する。花冠は萼より長い筒状で、上唇は2裂、下唇は3裂する。下方2個が長い雄蕊が4個、柱頭が2裂する雌蕊が1個あり、ともに花外に長く突き出る[3][4][5]

分布と生育環境[編集]

日本固有種本州四国九州に分布し[6]、落葉樹林内または山地の木陰に大群落をつくる[3][4][5]

和名の由来[編集]

テンニンソウは「天人草」であるが、牧野富太郎は「天人草の意味は何によるものかわからない」としている[3]

ギャラリー[編集]

若い花序は苞におおわれる。 
葉の先端は鋭くとがる。 

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ テンニンソウ「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  2. ^ テンニンソウ「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  3. ^ a b c d e f 『新牧野日本植物圖鑑』p.657
  4. ^ a b c d e 『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』p.433
  5. ^ a b c d 『日本の野生植物草本III合弁花類』pp.84-85
  6. ^ 『日本の固有植物』p.125

参考文献[編集]

  • 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本III 合弁花類』、1981年、平凡社
  • 牧野富太郎原著、大橋広好・邑田仁・岩槻邦男編『新牧野日本植物圖鑑』、2008年、北隆館
  • 加藤雅啓・海老原淳編著『日本の固有植物』、2011年、東海大学出版会
  • 門田裕一監修、永田芳男写真、畔上能力編『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』、2013年、山と溪谷社
  • 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)