チャタリング・クラス
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チャタリング・クラス (chattering classes[1]) とは、通例評論家や政治コメンテーターが用いる軽蔑語[2]である。政治的に活発で、社会的な懸念を持ち、高度に教養のある「都市部の中流階級」[2]、特に政治家やメディア、学者などに人脈のある層を指す語として使われる。時に自由主義的なエリートをさす語として使われるが、1980年にイギリスの右翼論争家であるフランク・ジョンソンによって初めて使われた時には、より広範囲の評論家を含めていた[2]。実際、政治にかかわっている多くの人々が、この語を自分自身を社会一般通念の評定者とみなしているジャーナリストや政治的専門家をさすものとして使っている[3] 。このように、「チャタリング・クラス」の概念は、それ以前にあった概念である代弁者のないサイレント・マジョリティ(共和党のリチャード・ニクソン大統領によって有名となった語)の対義語とみなせる。
アメリカでは、右翼にも左翼にも政敵を説明する語として使われるようになった。メリアム=ウェブスター辞典のStephen Perraultはこの語について、「『chatter』という名詞には怠惰で無益な会話という含意があり、(中略)これらの人々が大したことがなく、独りよがりの弁論を好む者たち」という意味になると指摘している[4]。
脚注
[編集]- ^ 日本語に直訳すれば「おしゃべり階級」のような意味になる
- ^ a b c Chattering Classes, 2006 オックスフォード英語辞典
- ^ たとえば Walter Gretzky's honour, The Globe and Mail, December 29, 2007, p. A20
- ^ Kornblut, Anne E. The Peculiar Power of the Chattering Class, New York Times. April 2, 2006. Retrieved 2008-06-28.