スミス大学

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スミス大学(スミス・カレッジ)
Smith College, College Hall.jpg
スミス大学の本館
College Hall
大学設置 1875年
創立 1871年
学校種別 私立
設置者 The President and Fellows of Smith College
本部所在地 マサチューセッツ州ノーサンプトン
キャンパス ノーサンプトン
学部 教養学部 工学を含む50専攻[1]
研究科 社会事業、教育、美術
ウェブサイト スミス大学(スミス・カレッジ)公式サイト
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スミス大学(スミス・カレッジ)英語: Smith College)は、マサチューセッツ州ノーサンプトンに本部を置くアメリカ合衆国私立大学である。1875年に設置された。

全米屈指の最難関名門私立リベラル・アーツ・カレッジ。アメリカ最大の女子大学で全学の学生数は2,903人 (2018年)[2]、内訳は学部学生2,502人[2]、大学院生401人[2]を数える。USニューズ&ワールド・レポート2019年ランキングでは全米のリベラル・アーツ・カレッジ中11位タイの評価を受けた[1]

概要[編集]

卒業生の3分の2以上は、卒業後5年以内に大学院などに進学する。卒業後10年で、修士号(47.6%)、法務博士(専門職)(9.9%)、博士号(9.5%)、医師(1.1%)の学位を取得している。学生1人あたりの資産は、全米私立大学の上位10校に入る。40%の学生は理系志望(科学・テクノロジー・工学・数学)であり、全国平均を大きく上回っている。学費の平均年額は5万2,404アメリカドル (2018年-19年)[1]

1960年代まで、アイビー・リーグの各大学はコーネル大学を除いてすべて男子校であった。こうした男女別学の環境の中で名門女子大学群セブン・シスターズが存在し、スミス大学は所属する7つの大学のうちの一校であり、1965年より州内の提携校英語版5大学連合[3]を組む。2015年の秋からは、トランスジェンダーの女性も受け入れることを同年5月に発表した[4][注釈 1]

キャンパス[編集]

ニューヨーク市セントラル・パークと同じく、フレデリック・ロー・オルムステッドによって設計された美しい景観を誇るキャンパスを有する。有名なスミスの植物園は創立当時から縷々と磨かれてきた[6]

徹底した少人数教育[編集]

徹底した少人数制による個人教育を重んじるリベラル・アーツの精神に基づき、2018年新学期は学部学生合計2,502人[2]に対して常勤教員が285名おり[注釈 2]、学生対教員の割合は8.4:1[注釈 3]、1クラス当たりの学生数の平均は20人未満である。エンジニアリング専攻の工学学士号の学位を、アメリカの女子大学で初めて与えた。コンピューターサイエンスにも力を入れている。

広域の大学連携と学術環境[編集]

空から見たコネチカット川流域のパイオニア・バレー。ノーザンプトンからアマースト (画面上)、スプリングフィールド (同下) の展望。(NASA)

この大学はニューイングランド地方の「知の回廊」を構成する教育機関に数えられる。2012年にコネチカット川流域の2大経済圏であるマサチューセッツ州スプリングフィールドとコネチカット州ハートフォードが州境を越えて経済協定を結び、共同事業として改めて「ニューイングランド地方の知の回廊」(Knowledge Corridor®) と呼ばれるようになる。この一帯はニューイングランド地方で2番目に人口が稠密な地域であり、短期大学と4年制大学29校 (2012年当時)、学生数は10万人超という[9]。経済活動と文化ならびに市民生活と交流が促され、地理的広がりはコネチカット州州北西部からマサチューセッツ州西部のコネチカット川流域南部にわたる[注釈 4]

同地区の高等教育を担う5大学(本学ならびにマサチューセッツ大学アマースト校マウントホリヨーク大学、ハンプシャー・カレッジ英語版アマースト大学)は「ファイブ・カレッジズ英語版」という同盟を結び、単位や施設の自由交換、共同購入を行うというユニークな取り組みを1965年から導入している[3]。合計およそ3万8,000人[1]の通学者を確保したことにより、5つの大学のキャンパス間を結ぶバスを定時ダイヤで運行して他校の授業に出席しやすくしている。各大学のもつそれぞれの特色や強みを最大限に活用し、たとえばマサチューセッツ大学で開講する予備役将校訓練課程 (陸軍・空軍) はスミス大学の学生も受講できる[11]。充実した学術研究環境が整えられていることから、パイオニア・バレー英語版とも呼ばれるこの地域一帯には世界中から学生が集う。

スミス大学は、隣市スプリングフィールドの広域スプリングフィールド大学コンソーシアム英語版の6つの高等教育機関とも、協力関係を築いている[1]。すなわちスプリングフィールド地域のアメリカン国際カレッジ英語版ケンブリッジ・カレッジ英語版スプリングフィールド・カレッジ英語版西ニューイングランド大学英語版と技術系のスプリングフィールド技術短期大学ウェストフィールド州立大学英語版 (公立) に加え、カトリック系のエルムズ・カレッジ英語版 (チカピー) 、さらに本学と同じく女子大学から出発しウェブを利用した遠隔教育に注力するベイパス大学英語版 (ハンプデン郡) 、ホリヨーク・カレッジなどである。

国際色豊かな学生構成[編集]

スミス大学の学生総数は約2500人でアメリカ最大の私立女子大学。2018-2019年度の学生の人種別構成はアラスカ系を含むネイティブ・アメリカン 47.7%、ヒスパニック系 11.5%、アジア人 9.3%*、白人 6.6%*アフリカン・アメリカン 6.6%*ハワイなど太平洋島しょ部の少数民族 2人、複数の民族を自認する者は4.8%とされ、無解答もしくは不明が5.9%である[12](*: ヒスパニック系を除いた数値)。13.9%を占める留学生[12][13][リンク切れ]は、70カ国から集まる。

著名な卒業生[編集]

氏名に続く数字は卒業年を指す。

文筆家、ジャーナリスト
政治家、思想家
実業家
宗教者、教育者
スポーツ界
その他

参考文献[編集]

基礎データ
資料
  • Data About Smith” (英語). smith.edu. 2019年1月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月22日閲覧。 大学の公式統計で、インタラクティブに表示。

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 2018-2019年度の学内統計[5]によると、学部学生2,502人は全員女性を自認し[2]、大学院生総数401人[2]のうち男性を自認する人は57人(14.2%)[2]、同じく女性を自認する人は344(85.8%)[2]である。
  2. ^ 309人の教員の内訳は常勤289人、非常勤20人[7]。性差は女性178人 (常勤165人・非常勤13人)[8]、男性131人 (常勤124人・非常勤7人)[8]である。
  3. ^ 2016年新学期の学生対教員の比率は、全学生数2491.33人 (全科目履修生1人に対して単位履修生1/3人で調整)、教員数295.67人 (常勤1人に対して非常勤1/3人で調整) に基づいて算出。すなわち8.4:1 (11.9%) である[7]
  4. ^ 「ニューイングランド地方の知の回廊」は次のように定義された[10]

    KnowledgeCorridor®はコネチカット川沿いのマサチューセッツ州スプリングフィールドとコネチカット州ハートフォードならびにその周辺地域を指します。両都市を含む直径25マイルの範囲に当たり、州間高速道路91号線とブラッドリー国際空港を共有しています。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e USnews.Rankings 2018.
  2. ^ a b c d e f g h Data About Smith 2018, p. 3.
  3. ^ a b FiveColleges 2019.
  4. ^ SmithStudyGroup 2015.
  5. ^ Data About Smith 2018.
  6. ^ The Botanic Garden of Smith College”. 2015年11月23日閲覧。 - 植物園
  7. ^ a b Data About Smith 2018, pp. 24-25.
  8. ^ a b Data About Smith 2018, pp. 24.
  9. ^ WesternMassEDC 2012.
  10. ^ The Knowledge Corridor®”. westernmassedc.com. 2012年3月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月22日閲覧。
  11. ^ Data About Smith 2018, p. 16.
  12. ^ a b Data About Smith 2018, pp. 3, 28.
  13. ^ FAQ” (英語). 2015年10月11日閲覧。
  14. ^ Julia Child, Betty Friedan and Other Remarkable Alumnae to Be Honored at Smith Celebration (ジュリア・チャイルド、ベティー・フリーダンほか、スミス大学栄誉賞を授賞)” (英語). smith.edu (1999年10月11日). 2019年2月22日閲覧。
  15. ^ Mitsuru Claire Chino, Executive Officer and General Counsel” (英語). WE forum. Itochu Corporation. 2015年11月23日閲覧。
  16. ^ Aki Shibuya” (英語). NHK World. 2015年8月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月23日閲覧。

外部リンク[編集]

公式サイト

学生、大学関係者向け[編集]

一般向け[編集]