ジョージ・デューク

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ジョージ・デューク
George Duke
ジョージ・デューク(1986年)
基本情報
出生名 George M. Duke
生誕 (1946-01-12) 1946年1月12日
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州サン・ラファエル
死没 (2013-08-05) 2013年8月5日(67歳没)
ジャンル フュージョン
職業 ミュージシャン作曲家プロデューサー、教育者
活動期間 1966年 - 2013年
レーベル MPSCBSワーナー・ブラザース・レコード、ビザーレ・プラネット、ヘッズ・アップ
共同作業者 ザ・マザーズ・オブ・インヴェンション
公式サイト www.georgeduke.com

ジョージ・デュークGeorge Duke1946年1月12日 - 2013年8月5日)は、カリフォルニア州サン・ラファエル生まれのジャズフュージョンで活躍していたピアニストで作曲家、音楽プロデューサー、歌手。

略歴[編集]

アメリカカリフォルニア州サン・ラファエルに生まれ、マリン・シティで育つ。母に連れて行かれたデューク・エリントンのコンサートでピアノに憧れ、7歳よりピアノの教育を受け始める。地元の教会にてブラック・ミュージックの洗礼を受けている。16歳の時高校の仲間と時代にグループを組み、ジャズを演奏している。この頃の彼はマイルス・デイヴィスソウル・ジャズに影響されている。サンフランシスコ音楽院ではトロンボーンと作曲を専攻する。在学中、アル・ジャロウと組みクラブで演奏していた。1970年代に入るとキャノンボール・アダレイクインシー・ジョーンズフランク・ザッパ[注釈 1][1]ビリー・コブハムのグループに参加し、知名度を上げていった。

1977年にエピック/CBSで『フロム・ミー・トゥ・ユー』をリリース、持ち前のファンキーなプレイをもって当時ブームのディスコサウンドへ傾斜していく。このエピック期に、古くからの盟友であるベーシストのスタンリー・クラークと、ユニット名「クラーク/デューク・プロジェクト」で3枚のアルバム(1981年、1983年、1990年)を発表している。

1985年にワーナー・ミュージックエレクトラ・レコードに移籍、『シーフ・イン・ザ・ナイト』をリリースし、この他2枚のアルバムを残す。この後しばらくはプロデュース業に多忙となる。1992年にワーナー・ブラザース・レコードに移り、アルバム『スナップショット』を発表。

2002年になるとマイナー・レーベルのピザーレ・プラネットに移り、3作発表。2008年にはヘッズ・アップに移り、アルバム『デューキー・トリーツ』を発表。

2013年、慢性リンパ性白血病で療養していたが、8月5日、ロサンゼルスの病院にて死去[2]。67歳没。

ディスコグラフィ[編集]

スタジオ・アルバム[編集]

  • 『カム・トゥゲザー (セイヴ・ザ・カントリー)』 - Save the Country (1970年、Liberty)
  • The Inner Source (1973年、MPS, BASF)
  • 『フェイセス・イン・リフレクション』 - Faces in Reflection (1974年、MPS, BASF)
  • 『ジョージ・デューク&フィール』 - Feel (1974年、MPS, BASF)
  • 『オーラ・ウィル・プリヴェイル』 - The Aura Will Prevail (1975年、MPS, BASF)
  • 『アイ・ラヴ・ザ・ブルース』 - I Love the Blues, She Heard My Cry (1975年、MPS, BASF)
  • 『リベレイテッド・ファンタジーズ』 - Liberated Fantasies (1976年、MPS, BASF)
  • 『マイ・ドリーム』 - The Dream (1978年、MPS, Epic) ※1976年録音。ソロ・キーボード・アルバム
  • 『フロム・ミー・トゥ・ユー』 - From Me to You (1977年、Epic, CBS)
  • 『リーチ・フォー・イット』 - Reach for It (1977年、Epic, CBS)
  • 『ドント・レット・ゴー』 - Don't Let Go (1978年、Epic, CBS)
  • 『フォロー・ザ・レインボー』 - Follow the Rainbow (1979年、Epic, CBS)
  • 『マスター・オブ・ザ・ゲーム』 - Master of the Game (1979年、Epic, CBS)
  • 『ブラジリアン・ラヴ・アフェア』 - A Brazilian Love Affair (1980年、Epic, CBS)
  • 『ドリーム・オン』 - Dream On (1982年、Epic, CBS)
  • 『ライト・メッセージ』 - Guardian of the Light (1983年、Epic, CBS)
  • 『シークレット・ランデヴー』 - Rendezvous (1984年、Epic, CBS)
  • 『シーフ・イン・ザ・ナイト』 - Thief in the Night (1985年、Elektra)
  • 『ジョージ・デューク』 - George Duke (1986年、Elektra)
  • 『ナイト・アフター・ナイト』 - Night After Night (1989年、Elektra)
  • 『スナップショット』 - Snapshot (1992年、Warner Bros.)
  • 『イリュージョンズ』 - Illusions (1995年、Warner Bros.)
  • 『イズ・ラヴ・イナフ?』 - Is Love Enough? (1997年、Warner Bros.)
  • 『アフター・アワーズ』 - After Hours (1998年、Warner Bros.)
  • 『クール』 - Cool (2000年、Warner Bros.)
  • Face the Music (2002年、Big Piano Music)
  • Duke (2005年、Big Piano Music)
  • In a Mellow Tone (2006年、Big Piano Music)
  • 『デューキー・トリーツ』 - Dukey Treats (2008年、Big Piano Music, Heads Up)
  • 『デジャ・ヴ』 - Déjà Vu (2010年、Big Piano Music, Heads Up)
  • 『ドリームウィーヴァー』 - DreamWeaver (2013年、Big Piano Music, Heads Up)
  • 『ブラジリアン・フュージョン』 - Brazilian Fusion (2013年、Wounded Bird)

ライブ・アルバム[編集]

  • 『ミューア・ウッズ組曲』 - Muir Woods Suite (1970年、Liberty)

コラボレーション・アルバム[編集]

  • 『カンタローブ・アイランド (エキスペリエンス)』 - Jean-Luc Ponty Experience with the George Duke Trio (1969年、Pacific Jazz) ※with ジャン=リュック・ポンティ
  • Here and Now (1970年、MPS) ※with The Third Wave。アレンジと指揮を担当
  • 『ライヴ』 - Live on Tour in Europe (1976年、Atlantic) ※with ビリー・コブハム
  • 『クラーク/デューク・プロジェクト』 - The Clarke/Duke Project (1981年、Epic, CBS) ※with スタンリー・クラーク
  • 『クラーク&デューク・プロジェクト2』 - The Clarke/Duke Project II (1983年、Epic, CBS) ※with スタンリー・クラーク
  • 『3』 - 3 (1990年、Epic, CBS) ※with スタンリー・クラーク

ソフトウェア[編集]

  • George Duke Soul Treasures:ドイツのソフトハウスNative Instrumentsが制作した、ジョージ・デューク演奏によるループ音源。PC上で使用するもので、アコースティック・ピアノ、ローズ・ピアノWurlitzerクラビネットの演奏が収録されている。2010年10月発売。

脚注[編集]

出典[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 1970年6月から1971年2月までと、1973年2月から1975年5月まで、ザッパが率いるザ・マザーズ・オブ・インヴェンションのメンバーだった。

参考文献[編集]

  • Ulrich, Charles (2018), The Big Note: A Guide To The Recordings Of Frank Zappa, New Star, ISBN 978-1-55420-146-4 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]