シュコダ28Tr

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シュコダ28Tr
シュコダ28Tr ソラリス
シュコダ28Tr(パルドゥビツェ2021年撮影)
基本情報
製造所 シュコダ・エレクトリックチェコ語版
ソラリス(車体)
製造年 2008年 - 2018年
主要諸元
設計最高速度 65 km/h
車両定員 着席43人
定員135人
車両重量 14.0 t
全長 14,590 mm
全幅 2,550 mm
全高 3,490 mm(集電装置含)
床面高さ 低床率100 %
主電動機 誘導電動機
主電動機出力 240 kw
出力 240 kw
制御装置 VVVFインバータ制御IGBT素子)
備考 主要数値は[1][2][3][4]に基づく。
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シュコダ28Tr(Škoda 28Tr)は、チェコシュコダ・エレクトリックチェコ語版が展開していたトロリーバス車両。車体の製造はポーランドソラリスが手掛けており、シュコダ28Tr ソラリス(Škoda 28Tr Solaris)と呼ばれる事もある[3][1][2]

概要[編集]

シュコダグループの企業であるシュコダ・エレクトリックチェコ語版は2000年代以降、バストロリーバスの製造を手掛ける他企業と契約を結んだ上で、それらの企業が手掛ける車体を用いた新型トロリーバス車両の生産を実施している。当初はイリスバスとの間の独占契約であったが2008年以降はポーランドの車両メーカーであるソラリスが製造する車体を用いた車両も展開するようになった。その1つがシュコダ28Trで、ソラリスのトロリーノ15チェコ語版ポーランド語版(Trollino 15)の同型車両である[3]

全長15 m、後方に2つの車軸を有する3軸バスで、2軸バスと比べ高い収容力を有するのが特徴である。車内は全て低床構造で、右側に3箇所設置されている乗降扉のうち中央部の扉の下には収納式スロープが設置され、車椅子での乗降の容易さが図られている。また、ニーリング機構を用いることで停車時に扉側の高さを下げる事も可能である。電気機器はシュコダ・エレクトリック製のものを使用しており、顧客の需要に応じて非電化区間でも走行可能なようディーゼル発電機を搭載する事も可能である[5][1][6]

以下の3都市に導入されたが、車体の生産元であったソラリスがトロリーノ15の生産を2018年に終了したため、それ以上の生産は実施されていない[2][4][7][5][8]

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c Trolejbusy”. Dopravní podnik města Pardubic a.s.. 2022年3月9日閲覧。
  2. ^ a b c Libor Hinčica (2018年12月2日). “Škoda 33 Tr – první trolejbus s karoserií SOR NS 18 zamíří do Teplic”. Československý Dopravák. 2022年3月9日閲覧。
  3. ^ a b c Marcin Połom & Bohdan Turżański 2011, p. 45.
  4. ^ a b Marcin Połom & Bohdan Turżański 2019, p. 11.
  5. ^ a b Marcin Połom & Bohdan Turżański 2011, p. 48.
  6. ^ Škoda 28 Tr pro Pardubice”. Plzeňské trolejbusy. 2022年3月9日閲覧。
  7. ^ Marcin Połom & Bohdan Turżański 2019, p. 8.
  8. ^ Škoda 28Tr Solaris III Škoda, Czech Republic”. Urban Electric Transit. 2022年3月9日閲覧。

参考資料[編集]