シャノン・ブリッグス

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シャノン・ブリッグス
Shannon Briggs (2016).JPG
基本情報
通称 The Cannon(大砲)
階級 ヘビー級
身長 192cm
リーチ 203cm
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
誕生日 (1971-12-04) 1971年12月4日(46歳)
出身地 ニューヨーク州ニューヨーク市
ブルックリン
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 68
勝ち 60
KO勝ち 53
敗け 6
引き分け 1
無効試合 1
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獲得メダル
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
男子 ボクシング
パンアメリカン大会
1991 ハバナ ヘビー級

シャノン・ブリッグスShannon Briggs1971年12月4日 - )は、アメリカ合衆国男性プロボクサーニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン出身。

WBO世界ヘビー級王者。ヘビー級の中でも大柄な身体を持ち、破壊力のある右ストレートを武器に相手をノックアウトする。一発で流れを変えるそのパンチ力から「The Cannon(大砲)」の異名を持っている。ここ最近はウラジミール・クリチコデビッド・ヘイの練習場や記者会見場等にしつこく何度も現れ、挑発や挑戦状を叩きつけるなどのストーキング行為が目立っている。

来歴[編集]

アマチュア時代[編集]

1971年にニューヨーク州ブルックリンで生まれ、幼少期はホームレスだった。17歳でボクシングを始めた。アマチュアボクシングで頭角を現し、1991年パンアメリカン競技大会ではヘビー級で2位となる。さらに、1992年にはアマチュアの全米王者となった。

プロボクサー時代[編集]

1992年7月24日に20歳でプロデビュー。プロ転向後も強さを見せ、デビュー後数年間で30戦29勝1敗24KOという戦績を積み重ね、1997年11月22日にノンタイトル戦ではあるが、ジョージ・フォアマンと対戦し、2-0判定で勝利を収めた。既にキャリアの終わりだったとはいえ、フォアマンに勝ったことで注目を集めた。

1998年3月28日には初の世界タイトル戦としてWBC世界ヘビー級王者のレノックス・ルイスに挑戦する。しかし、この試合は5回TKOで敗れて王座奪取はならなかった。その後ノンタイトル戦を挟み、2003年7月19日に空位のIBU王座を獲得。2006年3月18日にはディッキー・ライアンを4回KOで倒し、NABO/NABA北米ヘビー級王座を獲得し、さらに同年5月24日にはUSBA全米ヘビー級王座も獲得した。

そして2回目の世界タイトル戦として、2006年11月4日にはセルゲイ・リャコビッチベラルーシ)に挑戦する。試合は12回にリャコビッチをリング外に叩き出し、劇的な12回2分59秒TKOで勝利。WBO世界ヘビー級王座を獲得した。この勝利は、2006年8月にオレグ・マスカエフがWBCヘビー級王座を獲得して以来、主要4団体のヘビー級王座を全て旧ソビエト連邦圏出身の王者が独占する[1]、というボクシング大国アメリカにとって屈辱的ともいえる状況に終止符を打った。しかし、2007年6月2日、スルタン・イブラギモフロシア)に0-3で判定負けを喫し王座陥落、再び主要4団体のヘビー級王座を全て旧ソビエト連邦圏出身の王者が独占することとなった[2]

2009年12月3日、マーカス・マギーと対戦して1回KO勝利を収めるが、試合後のドーピング検査で陽性反応が検出され90日間の出場停止処分が科せられる。

2010年10月16日、WBC世界ヘビー級王者ビタリ・クリチコに挑戦し、12回大差(105-120、107-120、107-120)判定負けで王座獲得ならず[3]。ブリックスは顔面骨折、左眼窩骨折、鼻骨骨折、左上腕二頭筋の断裂、鼓膜破裂の重傷を負い、集中治療室へ運び込まれた。

2014年4月11日、約4年ぶりの復帰戦を行う。その後、約2ヶ月間の間に4連勝を果たし、6月発表のWBAランキングで14位にランクイン、約4年ぶりの世界ランキング復帰となった。

その後はウラジミール・クリチコに挑戦すべくクリチコを挑発し続けたが2015年3月27日、パナマシティでゾルタン・ペトランディーと対戦し初回1分52秒KO勝ちを収めたが試合後元WBA世界クルーザー級王者で同年中に2年間の出場停止処分が解除になるギレルモ・ジョーンズと舌戦になりあわや乱闘寸前だった。その後「クリチコとはやりたいが、ジョーンズの行動は本当に許せない。クリチコの前にジョーンズをぶっ潰す」と話しジョーンズに照準を定めた。

2016年11月1日、WBAは最新ランキングを発表し、ブリッグスをWBA世界ヘビー級5位にランクインした[4]。同日、WBAはWBA世界ヘビー級3位のルーカス・ブラウンとWBA世界ヘビー級5位のシャノン・ブリッグスに対し同年12月31日までにWBA世界ヘビー級王座決定戦を行い、その勝者はWBA世界ヘビー級6位のフェリス・オケンドと120日以内に対戦するよう指令を出した[5][6][7]

2016年12月8日、WBAは最新ランキングを発表し、ブリッグスをWBA世界ヘビー級4位にランクインした[8]

2017年1月5日、WBAはWBA世界ヘビー級4位のシャノン・ブリッグスとWBA世界ヘビー級5位のフェリス・オケンドに対し同月2日からWBA世界ヘビー級王座決定戦に関する対戦交渉を開始し、30日以内にWBA世界ヘビー級王座決定戦を行うことで合意するか合意できなければ入札を行うとの指令を出した。シャノン・ブリッグス対フェリス・オケンド戦の勝者はWBA世界ヘビー級3位のアレクサンダー・ウスティノフとの対戦義務を負うとのこと[9][10][11]

2017年1月26日、WBAはWBA世界ヘビー級王座統一トーナメントを行うと発表した。上述のWBA指令に基づくフェリス・オケンドとのWBA世界ヘビー級王座決定戦を制しアレクサンダー・ウスティノフ戦も制すれば、ウラジミール・クリチコアンソニー・ジョシュア戦の勝者対ルイス・オルティスの勝者と唯一のWBA世界ヘビー級王者を確立する為に対戦するとのこと[12]

2017年2月2日、WBAはWBA世界ヘビー級4位のシャノン・ブリッグスとWBA世界ヘビー級5位のフェリス・オケンドの間で行われるWBA世界ヘビー級王座決定戦の入札を同月13日にWBA本部で行うと発表した。最低入札価格は100万ドルで報酬の分配は50%ずつになるとのこと[13][14]

2017年2月13日、WBA世界ヘビー級4位のシャノン・ブリッグスとWBA世界ヘビー級5位のフェリス・オケンドの間で行われるWBA世界ヘビー級王座決定戦の入札が行われ、ブリッグス陣営のヘンリー・リヴァルタが40万ドルを提示したものの最低入札価格の100万ドルに満たなかった為、入札は不成立に終わった。WBAは同月23日に入札を行うとの通知を出した[15][16]

2017年2月22日、WBA世界ヘビー級4位のシャノン・ブリッグスとWBA世界ヘビー級5位のフェリス・オケンドの間でWBA世界ヘビー級王座決定戦を行うことで合意した。そのため同月23日に予定されていた入札は中止となった。シャノン・ブリッグス対フェリス・オケンド戦の対戦日時や対戦場所は後日発表されるとのこと[17][18]

2017年5月23日、同年6月3日にセミノール・ハード・ロック・ホテル・アンド・カジノ・ハリウッドでWBA世界ヘビー級5位のフェリス・オケンドとの間でWBA世界ヘビー級王座決定戦を行う予定だったが[19]、同月14日にVADAが行った薬物検査でブリッグスの尿検体から規定値を超えた高濃度(7.89対1)のテストステロンが検出されたため、試合は中止となった[20][21]

2017年6月17日、WBAは最新ランキングを発表し、ブリッグスをWBA世界ヘビー級3位にランクインした[22]

2017年7月21日、WBAはシャノン・ブリッグスに対し、テストステロンが検出された同年5月14日を起点に同年11月13日までの出場停止6ヵ月の処分を下した[23][24]

ボクシング以外の活動[編集]

K-1出場[編集]

2004年3月27日、さいたまスーパーアリーナで行われたK-1にも出場し、トム・エリクソンに1ラウンドKO勝利を収めている。

映画出演[編集]

2005年に制作されたリュック・ベッソンの映画、『トランスポーター2』には役者として出演した。

戦績[編集]

  • プロボクシング: 59戦 51勝(45KO)6敗 1分 1無効試合
  • プロキックボクシング: 1戦 1勝
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
トム・エリクソン 1R 1:02 KO(右ストレート) K-1 WORLD GP 2004 in SAITAMA 2004年3月27日

獲得タイトル[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 2006年8月からブリッグスの王座獲得までの間の主要4団体のヘビー級王者は、WBA王者ニコライ・ワルーエフロシア)、WBC王者オレグ・マスカエフカザフスタン)、IBF王者ウラジミール・クリチコウクライナ)、WBO王者セルゲイ・リャコビッチベラルーシ
  2. ^ ブリッグスの王座陥落時の主要4団体のヘビー級王者は、WBA王者ルスラン・チャガエフウズベキスタン)、WBC王者オレグ・マスカエフカザフスタン)、IBF王者ウラジミール・クリチコウクライナ)、WBO王者スルタン・イブラギモフロシア
  3. ^ ビタリ超大差の判定防衛 WBCヘビー級戦 ボクシングニュース「Box-on!」 2010年10月17日
  4. ^ World Boxing Association Ranking WBA公式サイト 2016年11月1日
  5. ^ WBA clears up heavyweight title situation: Briggs-Browne, Klitschko-Joshua sanctioned Fightnews.com 2016年11月1日
  6. ^ WBA Championships Committee Clarifies Heavyweight Division WBA公式サイト 2016年11月1日
  7. ^ 中川健太WBAランク入り、大沢宏晋の試合が生中継 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年11月2日
  8. ^ World Boxing Association Ranking WBA公式サイト 2016年12月8日
  9. ^ WBA orders Briggs-Oquendo negotiations Fightnews.com 2017年1月5日
  10. ^ WBA Orders Briggs-Oquendo Negotiations WBA公式サイト 2017年1月6日
  11. ^ 堀川謙一と板垣幸司でWBO・AP戦、OPBFランキング Boxing News(ボクシングニュース) 2017年1月6日
  12. ^ WBA Championships Committee Formalizes Heavyweight Tournament WBA公式サイト 2016年1月26日
  13. ^ Briggs-Oquendo going to purse bid Fightnews.com 2017年2月2日
  14. ^ コット復帰戦は延期、王者候補ベルデホあす出陣 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年2月3日
  15. ^ Briggs-Oquendo WBA Purse Bid Update Fightnews.com 2017年2月13日
  16. ^ Briggs Vs Oquendo remains undated WBA公式サイト 2017年2月13日
  17. ^ Briggs-Oquendo deal reached, date and place TBA Fightnews.com 2017年2月22日
  18. ^ Briggs – Oquendo reach an agreement WBA公式サイト 2017年2月23日
  19. ^ Briggs-Oquendo Update Fightnews.com 2017年4月11日
  20. ^ Shannon Briggs tests positive for increased testosterone level; Fres Oquendo fight to be canceled ESPN.com 2017年5月23日
  21. ^ ブリッグスvsオケンド中止、サーマンが右ヒジ手術 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年5月24日
  22. ^ World Boxing Association Ranking WBA公式サイト 2017年6月17日
  23. ^ Shannon Briggs suspended for 6 months WBA公式サイト 2017年7月21日
  24. ^ Shannon Briggs Admits to Recent PED Use During Radio Interview”. Boxing Scene.com (2017年8月3日). 2017年8月7日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

前王者
セルゲイ・リャコビッチ
WBO世界ヘビー級王者

2006年11月4日 - 2007年6月2日

次王者
スルタン・イブラギモフ