シェーデン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
紋章 地図
(郡の位置)
基本情報
連邦州: ニーダーザクセン州
郡: ゲッティンゲン郡
緯度経度: 北緯51度27分17秒 東経09度44分01秒 / 北緯51.45472度 東経9.73361度 / 51.45472; 9.73361座標: 北緯51度27分17秒 東経09度44分01秒 / 北緯51.45472度 東経9.73361度 / 51.45472; 9.73361
標高: 海抜 222 m
面積: 26.73 km2
人口:

1,890人(2021年12月31日現在) [1]

人口密度: 71 人/km2
郵便番号: 37127
市外局番: 05546
ナンバープレート: GÖ, DUD, HMÜ, OHA
自治体コード:

03 1 59 031

行政庁舎の住所: Schulstr. 2-4
37127 Scheden
ウェブサイト: www.scheden.de
首長: カルステン・ボイエルマン (Karsten Beuermann)
郡内の位置
地図
地図

シェーデン (ドイツ語: Scheden) は、ドイツ連邦共和国ニーダーザクセン州ゲッティンゲン郡に属す町村(以下、本項では便宜上「町」と記述する)で、ドランスフェルト市を首邑とするザムトゲマインデ・ドランスフェルトを構成する町村の一つである。

地理[編集]

位置[編集]

シェーデンはホーアー・ハーゲンの南西麓に面したミュンデン自然公園内に位置する。町内をヴェーザー川東岸の支流であるシェーデ川が流れている。町の南東部にメーンゼン地区があり、ライネ川西岸の支流であるドランメ川が流れている。メーンゼン近郊にバッケンベルクという山があり、ここにバッケンブルク城趾がある。

自治体の構成[編集]

自治体としてのシェーデンは、シェーデン地区、ダンケルスハウゼン地区、メーンゼン地区で構成される[2]。シェーデン地区はニーダーシェーデンとオーバーシェーデンの2つの部分からなる。

歴史[編集]

この集落は、ローマ王ハインリヒ3世からヒルヴァルツハウゼン修道院宛の1046年の寄進状に "villa, quae dicitur Schitvn" として初めて記録されている[3]。入植地の最も古い部分はオーバーシェーデン地区で、9つの農場からなるドルッベル(集落形態の一つ)であった。おそらく14世紀にこれが衰退した後、多くの周辺の村が拡大したと推測される[4]13世紀の初めから集落の名称は、Sceden、Scheden あるいは Scheiden が用いられた。オーバーシェーデンとニーダーシェーデンとの区別は14世紀からなされている。1317年に "Nederen Scheden"、1322年に "Superiori Scheden"、1397年には低地ドイツ語型で "Oueren Scheden" と記述した文献が遺っている[5]

1785年ハノーファー選帝侯領土リストには、ニーダーシェーデンに79戸、オーバーシェーデンに85戸が記されている。純粋に農業だけに依存していた村の構造は、1852年にゲッティンゲンからハン・ミュンデンに至る鉄道路線ハノーファー南鉄道の一部が建設されると変化し、工場の進出が可能となった[4]

行政[編集]

首長[編集]

カルステン・ボイエルマンは、2021年11月に名誉職の町長に選出された[6]

紋章[編集]

1973年から用いられているシェーデンの町の紋章は、基本的には四分割された部分からなる。これは、各地区の紋章で構成されている。向かって左上は、金地に黒で、先端がクローバー型の十字架が描かれている。このシンボルはダンケルスハウゼンの紋章から採られた。十字架は小教区の中心として教会の重要性を示しており、クローバー型の先端はこの小教区に属す近隣の集落を象徴している。向かって右下は、やはり金地に黒で、古いケルスカー族の徴であるシカの角が、紋章学上珍しく先端に星形を付けた形で描かれている。これは1352年のディートリヒ・フォン・メーンゼンの印章から採られた。向かって左下と右上は青地に銀の波帯が描かれている。これはシェーデン地区を流れるシューデ川を象徴しており、青地が2つあることで1964年にシェーデンの名で合併したオーバーシェーデンとニーダーシェーデンとを表している。これらの4つのパートの中央前面に小盾が描かれている。これは青地で、頂部に十字架を戴く金の三角形が描かれている。この金の家紋は、ミュンデンの市長であったヘンニング・フォン・シェーデンの印章から採られた。青地に銀の波帯と金の家紋を描いたのが旧シェーデンの紋章であった。

文化と見所[編集]

博物館[編集]

  • 聖マルクス教会のクヴァンツ展示スペース
  • マリアンネス郷土博物館[7]

スポーツ[編集]

ヴェーザー=ハルツ=ハイデ自転車道および広域遊歩道のシュトゥーデンテンプファートがこの街を通っている。

経済と社会資本[編集]

この町には一般医学、職業医学、小児科学、救急医学の診療所がある。

交通[編集]

シェーデンはハン・ミュンデンからゲッティンゲンに至る連邦道 B3号線沿いに位置している。アウトバーン A7号線の最寄りのインターチェンジはハン・ミュンデン/ヘーデミュンデンで約 10 km の距離にある。

1876年から1980年までシェーデンは、1856年に開通していたハノーファー南鉄道で結ばれていた。この路線は複線の主要路線であったが、その後ドランスフェルト線区での旅客運行が廃止された。ドランスフェルトまで撤去された路線は、1995年までは地元の飼料会社の貨物輸送路線として利用されていた。

人物[編集]

クヴァンツ記念碑

出身者[編集]

引用[編集]

  1. ^ Landesamt für Statistik Niedersachsen, LSN-Online Regionaldatenbank, Tabelle A100001G: Fortschreibung des Bevölkerungsstandes, Stand 31. Dezember 2021
  2. ^ シェーデン町の基本条例 (PDF). (2011年6月11日内容確認)
  3. ^ Monumenta Germaniae Historica, H. Bresslau und P. Kehr (Hrsg.): Die Urkunden Heinrichs II.. In: Die Urkunden der Deutschen Könige und Kaiser, Band 5, Berlin 1930. Urkunde Nr. 163, p. 205
  4. ^ a b Peter Ferdinand Lufen: Landkreis Göttingen, Teil 1. Altkreis Münden mit den Gemeinden Adelebsen, Bovenden und Rosdorf. In: Christiane Segers-Glocke (Hrsg.): Denkmaltopographie Bundesrepublik Deutschland. Baudenkmale in Niedersachsen. 5.2, CW Niemeyer, Hameln 1993, ISBN 3-87585-251-6, pp. 245 - .
  5. ^ Kirstin Casemir, Uwe Ohainski, Jürgen Udolph: Die Ortsnamen des Landkreises Göttingen. In: Jürgen Udolph (Hrsg.): Niedersächsisches Ortsnamensbuch (NOB). Teil IV, Verlag für Regionalgeschichte, Bielefeld 2003, ISBN 3-89534-494-X, pp. 356 - .
  6. ^ “Karsten Beuermann ist Bürgermeister der Gemeinde Scheden”. HNA. (2021年12月11日). https://www.hna.de/lokales/hann-muenden/karsten-beuermann-ist-buergermeister-der-gemeinde-scheden-91169140.html 2021年7月29日閲覧。 
  7. ^ wiki-goettingen.de: Mariannes Heimatmuseum

外部リンク[編集]