サイード・ビジネス・スクール

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サイード・ビジネス・スクール
Saïd Business School
Copper-clad spire at the Saïd Business School Oxford.jpg
One of the most modern of the dreaming spires of Oxford
校訓 Dominus Illuminatio Meaラテン語
学校種別 経営大学院
設立年 1996年[1]
学長 Colin Mayer
学生数 240名(MBA)
所在地
所属 オックスフォード大学
ウェブサイト http://www.sbs.ox.ac.uk/
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サイード・ビジネス・スクールSBS, Saïd Business School)は、英国・オックスフォード大学経営大学院である。同大学における、経営学経済学マネジメント研究のための中心的機関となっており、MBA(経営学修士)プログラムの他、経済学の博士課程なども置かれる。“Educating Leaders 800 Years”というフレーズに代表されるように、数世紀に渡る世界的トップスクールであるオックスフォード大学の理念を継承し、Skoll Centre for Social Entrepreneurship (社会起業研究所)などを兼ね備え現代社会の諸問題解決に必要な実践的スキルを習得できる場所となっている。

概要[編集]

約800年の歴史を持つオックスフォード大学であるが、ビジネスが学問の対象として捉えられ始めたのはごく最近のことである。そのため、サイード・ビジネス・スクール(SBS)の開設は1996年であり、世界の上位ビジネス・スクールのなかでも、最も新しい学校のひとつとなっている。2001年11月には鉄道のオックスフォード駅前に新校舎が完成、最新の設備を利用したプログラムが実施されている。

国際学生比率は毎年およそ、ヨーロッパ 30%、北米 30%、アジア(インド、南アジアを含む) 30%、その他(オセアニア、南米等)10%となっている。オックスフォード大学の伝統を受け継ぎ、経営学のみならず学際的、国際的な研究・教育を行う。世界各国のビジネス、政治、社会・公共のコネクションを確立することを教育の目的のひとつとする。経営学全般のほか、社会的企業、ファイナンス、会計等の科目に強い。社会起業家の経験者は毎年10%(20名前後)程度おり、同分野でネットワークを築きたい学生にとっては世界トップクラスのビジネススクールと言える。

プログラム[編集]

MBAプログラムは、毎年10月1日から9月30日までの1年間である。ただし、希望によって15ヶ月プログラムへの延長も選択が可能である。年間スケジュールはオックスフォード大学特有の単位:“8 weeks, 3 terms”に基づき、各8週間で構成された3期間、さらに夏期期間、キャップストーンを加えた5タームでの構成となっている。経営学の一般科目であるマーケティング、経営戦略論、ファイナンス、会計学、経済学に加え、Strategic Consulting Projectなど企業や発展途上国のNGONPOと提携した実践的な事業計画立案プロジェクトが特徴となっている。

約95%が英国外からの留学生であり、多様性を重視したインターナショナルなクラス構成となっている他、オックスフォード大学ケンブリッジ大学に特有なカレッジ制度を導入している。履修分野とは関係なくすべての学生が38のカレッジのいずれかに配属され[2]、ビジネススクール以外の世界中から集まる学生と幅広く交流しネットワークを広げることができる。各カレッジがそれぞれの伝統を持ち、クライスト・チャーチカレッジはハリーポッターシリーズの撮影が行われたことで有名である。

入学者選考[編集]

選考過程は大変厳しく、出願者の過去の学業成績、言語・数学基礎能力、職務履歴、国際経験、リーダーとしての素質等を考慮して出願者の合否を判断する。2013年卒業MBAクラスの平均年齢は29歳、平均勤務年数6年、男女比が3:1、GMATの平均スコアは686点であった[3]。非英語圏出身者のMBAプログラムへの出願には、TOEFL 110点、もしくはIELTS 7.5点が、英語能力証明のための最低得点として要求される[4]。出願書類による一時審査を通過すると、教授など大学関係者による個人面接が行われ、その結果および一時審査の評価を総合し合否を決定する。

卒業後[編集]

2011年卒業生(232名)の進路は、35%がコンサルティング、20%がファイナンスであった。[5]

評価[編集]

歴史の新しさはあるものの、その知名度、知的伝統、全大学をあげてのバックアップを背景に、急激に実績を伸ばしている。新校舎完成5年後の2006年には世界のMBAトップ20にランクイン、現在は世界で入学競争率が最も高いMBAのひとつとされる(2007年度の合格率は11%)。2009年、フィナンシャル・タイムズによるフルタイム・MBAランキングでは第9位であった[6]。ただし、[フィナンシャル・タイムズ]]によるフルタイム・MBAランキングでは2015年世界ランキング22位(全英3位)、2016年世界ランキング28位(全英3位)。

2006~2007年、英国教育省の査定によると、サイード・ビジネス・スクールの「Economics & Management」コースは、英国のすべての大学、すべての学科の中で総合第1位の評価を獲得している。

Bloombergによる2016年度のInternational Business Schoolランキングでは、第3位の評価を得ている。[1]

主な卒業生[編集]

脚注[編集]

  1. ^ A Brief History of the University”. University of Oxford. 2010年6月1日閲覧。
  2. ^ http://www.ox.ac.uk/colleges/the_collegiate_system/index.html
  3. ^ The Oxford MBA Class 2012/2013 Said Business School、2013年2月1日閲覧
  4. ^ Requirements How to apply -Said Business School、2013年2月1日閲覧
  5. ^ http://www.sbs.ox.ac.uk/mbacareers/default.htm
  6. ^ European Business School Rankings 2009 Financial Times

外部リンク[編集]