コンテ

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コンテ
黒のコンテで描いたスケッチブックの絵

コンテ(Conté)とは、粉末化したグラファイトまたはまたは粘土の基剤に混ぜて圧縮した、断面が四角形の画材である。

コンテは1795年に、画家であり化学者でもあったニコラ=ジャック・コンテにより発明された。当時、ナポレオン戦争フランスイギリスに海上封鎖を受けており、輸入が止まりグラファイトが不足したため、グラファイトを有効利用できる方法として粘土とグラファイトの組み合わせを編み出したのである。コンテにはグラファイトの細かいクズまで利用でき製造コストの効率が良い、粘土とグラファイトの割合を変えることで硬さの等級を制御して製造しやすいという利点があった。

現在では自然顔料酸化鉄カーボンブラック二酸化チタン)、粘土カオリナイト)、結合剤(セルロースエーテル)などから製造される[1]

コンテには白、黒、紅殻色(サンギン)が多いが、褐色、各階調の灰色、その他の色もある。顔料が乗りやすい粗目の紙に使われることが多い。下準備を施したキャンバスに、下描きとして使われることもある。柔らかいパステルで要求される大胆で絵画的な描法とは対比的に、コンテの正方形の硬い断面はハッチを入れた精細な制作に適している。

脚注[編集]

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  1. ^ Conte à Paris”. 2007年8月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年11月5日閲覧。

関連項目[編集]