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クリソバラヌス科

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クリソバラヌス科
イカコノキ Chrysobalanus icaco
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 core eudicots
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : バラ上群 superrosids
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : rosid I / Fabidae
: キントラノオ目 Malpighiales
: クリソバラヌス科 Chrysobalanaceae
学名
Chrysobalanaceae R.Br.

本文参照

クリソバラヌス科Chrysobalanaceae)は、被子植物の一つである。

分布

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詳細は#属および主な種に譲ることとするが旧世界新世界を問わず熱帯を中心に分布し(つまり汎熱帯性)[1]日本には全く自生しない。

特徴

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木本で樹幹には赤色の滲出液が含まれることが多く、材にシリカが含まれ、花序は多種多様、果実は種子を1個のみ含む核果で内果皮は密に有毛、種子に種皮や維管束が見られるなどの特徴を有する[1]

クリソバラヌス科と判別する鍵となり得る特徴としては強く皮目が認められる枝や、2列で短めであることが多い葉柄やほぼ例外なく全縁の葉を持つという点が挙げられる[1]

分類

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この科の中で最も早く記載が行われた種はイカコノキChrysobalanus icaco)と Hirtella americana の2種であり、いずれもリンネの『植物の種』 (1753年) に見える[2]。イカコノキの属名クリソバラヌス(Chrysobalanus)とは果実の外見にちなみ、ギリシア語χρυσός〈黄金(の)〉と βάλανοςカシの実〉との合成によるものである[3]

クリソバラヌス科はかつてバラ科と非常に近縁であると目され、バラ科に含まれていたこともあったが、クリソバラヌス科は直生胚珠を持つという点で異なっている[4]クロンキスト体系APG体系でははっきり独立のクリソバラヌス科が認められている。この科は一時期は花(特に雄蕊おしべ)の形質の差異を根拠に4つのに分けられたこともあったが、分子系統解析ではこれらの連の独立性が支持されなかった[5]

この科について体系的な研究に取り組んできた植物学者はいずれもキュー植物園所属のギリアン・トルミー・プランスGhillean Tolmie Prance)と Cynthia Sothers の2名であり、分類見直しの結果2014年にはGaulettia属を新設[6]、2016年にはCordillera属・Hymenopus属・Leptobalanus属・Microdesmia属・Parinariopsis属の5属を、種の数が膨大となっていたリカニア属英語版から分離させる形で新設した[7]

属および主な種

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ナシモドキ Atuna excelsa subsp. racemosa
ニイラス Parastemon urophyllus
スグエ(Parinari excelsa)の図版

分類情報および分布情報は Plants of the World Online に従う[8]

かつてクリソバラヌス科に含められていた属

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利用

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ナシモドキAtuna excelsa subsp. racemosa; シノニム: A. racemosaParinari glaberrimaP. laurina)の果実からは速乾良質の油が得られ、カヌーの上塗とされたり、漁の道具の金具を結ぶ部分に塗られたりし、また材もカヌーなどに用いられる[11]

イカコノキChrysobalanus icaco)は熟すと球形で表面が紫紅色を帯びた、白く肉質綿状の果肉の果実をつけるがこれが食用となり、砂糖煮・ジャム・糖果などに加工される[11]

脚注

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  1. 1 2 3 Stevens, P. F. (2001-). Angiosperm Phylogeny Website. Version 14, July 2017 2021年8月7日閲覧。
  2. Linnaeus, Carolus (1753) (ラテン語). Species Plantarum. [Stockholm]: Laurentius Salvius. pp. 34, 513
  3. 最新園芸大辞典編集委員会, ed (1968). 最新園芸大辞典. 3. 誠文堂新光社. p. 1163
  4. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 Mabberley (2005).
  5. 1 2 米倉 (2019).
  6. Sothers, Cynthia; Prance, Ghillean; Buerki, Sven; De Kok, Rogier; Chase, Mark (2014). “Taxonomic novelties in Neotropical Chrysobalanaceae: towards a monophyletic Couepia”. Phytotaxa 172 (3): 181. doi:10.11646/phytotaxa.172.3.2.
  7. Sothers, C. A.; Prance, G. T.; Chase, M. W. (2016). “Towards a monophyletic Licania: a new generic classification of the polyphyletic Neotropical genus Licania (Chrysobalanaceae)”. Kew Bulletin 71 (4). doi:10.1007/S12225-016-9664-3.
  8. POWO (2023). "Plants of the World Online. Facilitated by the Royal Botanic Gardens, Kew. Published on the Internet; https://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:30007860-2 Retrieved 13 February 2023."
  9. コーナー, E. J . H.; 渡辺, 清彦 (1969). 図説熱帯植物集成. 廣川書店. p. 216
  10. 津山, (1941). “パラオ群島の植物名(II)”. 科学南洋 4 (1): 18.
  11. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 熱帯植物研究会, ed (1996). 熱帯植物要覧 (第4版 ed.). 養賢堂. pp. 137-141. ISBN 4-924395-03-X
  12. 金平, 亮三 (1933). 南洋群島植物誌. 南洋庁. pp. 127
  13. 1 2 Longwood, Franklin R. (1962). Present and Potential Commercial Timbers of the Caribbean. Agriculture Handbook No. 207. Washington, D.C.: U.S. Department of Agriculture. p. 66
  14. Aubréville, A. (1959) (フランス語). La flore forestière de la Côte d’Ivoire. 1 (2 ed.). Nogent-sur-Marne: Centre Technique Forestier Tropical. p. 180

参考文献

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日本語:

外部リンク

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