クリスチャン・ラビエル

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2013年シルクウェイ・ラリーにて(右)

クリスチャン・ラビエル(Christian Lavieille、1965年12月16日 - )はフランスのレーシングドライバー・元レーシングライダー。

経歴[編集]

2004年ル・マン24時間にてポルシェ・911をドライブ
2011年ダカールにて日産プロトをドライブ
2014年ダカールにてハヴァルをドライブ
2017年TLCに所属

1987年に二輪ライダーとして競技デビュー[1]スズキ・フランス(Suzuki Endurance Racing Team, "SERT")で耐久ロードレースに参戦、ボルドール24時間耐久ロードレースで1996、1999、2001年の3度総合優勝を果たし、FIM世界耐久選手権でも1998年と2001年の2度王座を獲得した[2]。また1991年スパ24時間では優勝、同年ボルドール2位、1994と1999年は世界選手権2位にもなっている[3]

2000年から四輪でもレースを開始[1]。以降アンドロス・トロフィースーパーツーリズムラリーレイド耐久レースなど幅広い活動を行う[2]。2000年のアンドロス・トロフィーでは2勝、2001年に4勝を挙げた[3]

元スキーヤーで後にダカール勝者となるリュック・アルファンのチームから2002・2004年のル・マン24時間ポルシェのGTマシンで参戦し、それぞれクラス5位で完走を果たした[2]

2003年にダカール・ラリーにデビューした。2004年からフランス日産と提携するチーム・ドスードから日産車(パトロールパスファインダーナバラジュークなど)の量産車や、それのボディをまとったプロトタイプ車両やバギーカーをドライブし、チームのエースとして活躍した。2006年にチュニジア、トランス・シベリア、ファラオの各イベントで市販車クラスで優勝し、クロスカントリーラリー・ワールドカップの市販車クラスでチャンピオンとなった[4]

2014年にフランスのコンストラクターであるSMG (レーシングチーム)に移籍し、元三菱自動車ワークスドライバーのカルロス・スーザとともに中国の自動車メーカーハヴァルをドライブした。ナビはSMGに長年所属していたジャン=ピエール・ギャルサンが就いた。2014年のチャイナ・グランド・ラリーでは総合優勝を果たした[5]

2015年はオーバードライブ・レーシングのグループT1車両であるトヨタ・ハイラックスをドライブし、自身最高位となる総合6位で終えた。しかし2016年はオーバードライブとの契約がまとまらず、ルノー・スポールが運用するダチア・ダスターでジャン=ミッシェル・ポラトをナビとして参戦した(総合19位完走)[6]

2017~2020年はSMGが提携するトヨタ車体のチームランドクルーザーをギャルサンと共にドライブ。4年で3勝を挙げ、チームの市販車クラス連覇に貢献した(2018年のみリタイア。この時三浦昂が優勝した)[7]

中国の新疆ウイグル自治区で開催されるタクラマカン・ラリーでは2017年と2019年に北京汽車をドライブし総合優勝を挙げている[8]

2021年にギャルサンとともにMDラリースポーツへと移籍し、V型8気筒エンジンで二輪駆動のオプティマス・バギーをドライブ[9]。同年に総合11位となった。2022年はギャルサンと別れ、フランス人でWRC2の経験を持つヴァレンティン・サローとのコンビを始めた。その後のギャルサンは2022年はオーバードライブ・レーシングのライオネル・ボー、2023年はBAIC ORV(北京汽車)の張国宇と相棒を変えた。

2023年大会が、20回目のダカール出場となった[10]

趣味はスキーやドライブ。

脚注[編集]

関連項目[編集]