カンガルーライナーSS60
カンガルーライナーSS60 カンガルーライナーNF64 カンガルーライナーTF60 | |
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東北本線を走るカンガルーライナーSS60 | |
国 | 日本 |
運行者 |
カンガルーライナーSS60 日本貨物鉄道 仙台臨海鉄道 カンガルーライナーNF64 日本貨物鉄道 カンガルーライナーTF60 日本貨物鉄道 |
列車種別 | 高速貨物列車 |
始発 |
カンガルーライナーSS60 吹田貨物ターミナル駅 カンガルーライナーNF64 名古屋貨物ターミナル駅 カンガルーライナーTF60東京貨物ターミナル駅 |
終着 |
カンガルーライナーSS60 郡山貨物ターミナル駅・仙台港駅 カンガルーライナーNF64 福岡貨物ターミナル駅カンガルーライナーTF60 東福山駅 |
経由線区 |
カンガルーライナーSS60 東海道本線・武蔵野線・東北本線・仙台臨海鉄道臨海本線[1] カンガルーライナーNF64 名古屋臨海高速鉄道あおなみ線・東海道本線・山陽本線・鹿児島本線・博多臨港線 カンガルーライナーTF60 東海道本線・山陽本線 |
運行頻度 |
カンガルーライナーSS60 1往復(月曜日 - 土曜日) カンガルーライナーNF64 1往復 カンガルーライナーTF60 1往復(予定) |
使用車両 | コキ100系コンテナ車 |
運行開始 |
カンガルーライナーSS60 2018年5月9日 カンガルーライナーNF64 2021年3月29日 カンガルーライナーTF60 2021年10月5日 |
軌間 | 1,067 mm |
電気方式 |
カンガルーライナーSS60 直流1,500 V(吹田貨物ターミナル - 黒磯間) 交流20,000 V 50 Hz(高久 - 陸前山王間) 非電化(陸前山王 - 仙台港間) カンガルーライナーNF64 直流1,500 V(名古屋貨物ターミナル - 下関間) 交流20,000 V 60 Hz(門司 - 福岡貨物ターミナル間) カンガルーライナーTF60 直流1,500 V(東京貨物ターミナル駅-東福山) |
線路所有者 |
カンガルーライナーSS60 西日本旅客鉄道 東海旅客鉄道 東日本旅客鉄道 仙台臨海鉄道 カンガルーライナーNF64 名古屋臨海高速鉄道 東海旅客鉄道 西日本旅客鉄道 九州旅客鉄道 日本貨物鉄道 カンガルーライナーTF60 日本貨物鉄道 東日本旅客鉄道 西日本旅客鉄道 |
カンガルーライナーSS60は、日本貨物鉄道(JR貨物)および仙台臨海鉄道が運行するコンテナブロックトレイン(専用貨物列車)の愛称[2]。編成の大部分を西濃運輸が貸し切っており、2018年5月9日から営業運転を開始した。この項目では、同様に西濃運輸が編成の一部を貸し切る貨物列車であるカンガルーライナーNF64とカンガルーライナーTF60についても解説する[3][4][5][6][7]。
西濃運輸は一連の「カンガルーライナー」を筆頭に環境対策やトラックドライバーの負担削減を目的としたモーダルシフトを積極的に進めており、その方針が評価され日本物流団体連合会が主催する第21回物流環境大賞(2020年)の大賞を受賞している[8]。
列車一覧
[編集]カンガルーライナーSS60
[編集]二酸化炭素の排出量削減や労働力不足の解消を目的としたモーダルシフトの一環として、日本貨物鉄道(JR貨物)は日本各地の物流会社へ向けて各社専用のコンテナ貨物列車を提案している。その一環として西濃運輸がJR貨物、日本フレートライナー、仙台臨海鉄道など各社の連携の下で設定したのが「カンガルーライナーSS60」である。大阪府の吹田貨物ターミナル駅と宮城県の仙台港駅の間を結び、福島県の郡山貨物ターミナル駅を経由する。本数は1往復で、日曜日を除いた週6日運行する[3][4][5][6][9]。
編成は牽引する機関車を除いてコンテナ車20両で構成され、そのうち15両を西濃運輸が貸し切る形で使用する。11両は吹田貨物ターミナル駅 - 仙台港駅間で運行される一方、4両は郡山貨物ターミナル駅で切り離される。積載するコンテナは西濃運輸が所有する31フィートの私有コンテナで各車両に最大2個、1列車あたり30個を搭載する。これによりそれまでの大型コンテナ60台分の輸送力を「カンガルーライナーSS60」で補う事が出来、二酸化炭素の排出量を年間最大13,810 t削減する事が可能となる[3][4][5]。
カンガルーライナーNF64
[編集]カンガルーライナーSS60に続き、西濃運輸が編成の一部を貸し切る形で運用される貨物列車。名古屋貨物ターミナル駅 - 福岡貨物ターミナル駅間で1日1往復が運行し、24両のコンテナ車のうち16両を西濃運輸が貸し切る事になっており、1列車あたりのコンテナは31フィートコンテナ(22個)、20ftコンテナ(10個)の2種類が用いられる。2021年3月26日に出発式が行われ、29日から西濃運輸による利用が開始される事になっている[7][10]。
カンガルーライナーTF60
[編集]上記2列車に続き、西濃運輸が編成の一部を貸し切る形で運用される貨物列車。東京貨物ターミナル駅 - 東福山駅間で1日1往復が設定され、20両編成のうち15両に西濃貨物が所有する31ft私有コンテナを合計30個搭載し、残りの5両は一般のコンテナを搭載する。2021年10月5日より運行開始[11]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 『東海道・武蔵野・東北線における西濃運輸株式会社一部貸切貨物列車の運転開始について』(プレスリリース)西濃運輸・日本フレートライナー・日本貨物鉄道・仙台臨海鉄道、2018年4月25日 。2020年8月27日閲覧。
- ^ 「JR貨物、ブロックトレインの新設加速」『カーゴニュース』2021年2月25日。
- ^ a b c “一部貸切貨物列車の運転開始について 2018年04月25日”. 西濃運輸. 2020年8月24日閲覧。
- ^ a b c “一部貸切専用列車 出発式が行われました 2018年05月10日”. 西濃運輸. 2020年8月24日閲覧。
- ^ a b c “西濃運輸/専用貨物列車を運行開始、大型トラック60台分をモーダルシフト”. LNEWS (2018年5月10日). 2020年8月24日閲覧。
- ^ a b “企業情報 - JR貨物グループ”. 日本貨物鉄道. 2020年8月24日閲覧。
- ^ a b JR貨物 [@JR_FREIGHT_1987] (2021年3月26日). "本日、名古屋貨物ターミナル駅にて西濃運輸さま2本目となる混載ブロックトレインの出発式を行い、「カンガルーライナーNF64」という列車名称の発表もされました。今後もJR貨物は基幹輸送モードとしてカーボンニュートラル社会の構築に貢献してまいります。". X(旧Twitter)より2021年3月26日閲覧。
- ^ “物流連、西濃運輸が環境大賞に。長距離路線便、「運び方改革」実現”. 日本海事新聞 (2020年6月10日). 2020年8月24日閲覧。
- ^ “コンテナ貨物「カンガルーライナーSS60」出発式 西濃運輸”. 中日新聞 (2018年5月10日). 2020年8月24日閲覧。
- ^ “西濃運輸など3社/名古屋~福岡間で混載ブロックトレイン運行”. LNEWS (2021年2月17日). 2021年3月26日閲覧。
- ^ “ブロックトレイン「カンガルーライナーTF60」の運行開始について”. 西濃運輸 (2021年9月21日). 2021年9月21日閲覧。