オル・ダラ

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オル・ダラ
Olu Dara
出生名 Charles Jones III
生誕 (1941-01-12) 1941年1月12日(83歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ミシシッピ州ナチェズ
ジャンル ジャズ
職業 ミュージシャン、ソングライター
担当楽器 ボーカル、ギター、コルネット
活動期間 1964年 -
レーベル アトランティック・レコード
共同作業者 ナズ、ブレイヴハーツ、AZ

オル・ダラOlu Dara1941年1月12日 - )は、アメリカのコルネット奏者、ギタリスト、歌手。息子はラッパーのナズ

マイルス・デイヴィスは自伝で、隠遁からの復活当時の1981年におけるジャズ・トランペット界の状況にふれた際、「オレは聴いたことがなかったが、みんながすばらしいと言っていた、ミシシッピ出身のオル・ダラといった連中もいた」と書いた。

略歴[編集]

チャールズ・ジョーンズ3世としてミシシッピ州ナチェズに生まれ、1963年にニューヨークへ移住してオル・ダラと名乗るようになる[1][2]。アヴァンギャルド・ミュージシャンのデヴィッド・マレイヘンリー・スレッギルチャールズ・ブラッキーンアート・ブレイキーと共演し有名になっていった。

自分の名前でのファースト・アルバムは1998年(57歳)に発表した。アフリカ系アメリカ人の伝統に浸かっており、その音楽性はブルースジャズファンク、アフリカのポピュラー音楽とレゲエが混ざりあったものとなっている。このアルバムで演奏するよう息子のナズに声をかけ、収録曲「Jungle Jay」にゲスト参加させた。セカンド・アルバムにはドクター・ジョンカサンドラ・ウィルソンが参加している。

ナズの今ではクラシックとなっているデビュー・アルバム『イルマティック』(1994年)の収録曲「Life's a Bitch」にダラが参加した。2004年には、ボーカルとトランペットでナズのシングル「Bridging the Gap」に参加している。[3][4]

ディスコグラフィ[編集]

リーダー・アルバム[編集]

  • 『イン・ザ・ワールド - フロム・ナッチェス・トゥ・ニュー・ヨーク -』 - In the World: From Natchez to New York (1998年、Atlantic)
  • 『ネイバーフッズ』 - Neighborhoods (2001年、Atlantic)

参加アルバム[編集]

マテリアル

  • 『メモリー・サーヴス』 - Memory Serves (1981年)
  • 『サード・パワー』 - The Third Power (1991年)

チャールズ・ブラッキーン

  • Attainment (1987年、Silkheart)
  • Worshippers Come Nigh (1987年、Silkheart)

リス・チャサム

  • 『ファクターX』 - Factor X (1984年)
  • Die Donnergötter (The Thundergods) (1987年)

カルロス・ガーネット

  • 『レット・ディス・メロディ・リング・オン』 - Let This Melody Ring On (1975年、Muse)
  • Fire (1997年) ※コンピレーション

コリー・ハリス

  • Downhome Sophisticate (2002年)
  • Daily Bread (2005年)

クレイグ・ハリス

  • Tributes (1985年、OTC)
  • 『コールド・スウェット・プレイズ・ジェームス・ブラウン』 - Cold Sweat Plays J. B. (1999年、JMT)

デヴィッド・マレイ

  • 『フラワーズ・フォー・アルバート』 - Flowers for Albert: The Complete Concert (1976年、India Navigation)
  • 『ミン』 - Ming (1980年、Black Saint)
  • 『ホーム』 - Home (1981年、Black Saint)
  • 『ライヴ・アット・スウィート・ベイジル vol.1』 - Live at Sweet Basil Volume 1 (1984年、Black Saint)
  • 『ライヴ・アット・スウィート・ベイジル vol.2』 - Live at Sweet Basil Volume 2 (1984年、Black Saint)
  • 『ティップ』 - The Tip (1995年、DIW)
  • 『ジャグ・ア・ラグ』 - Jug-A-Lug (1995年、DIW)

ナズ

  • イルマティック』 - Illmatic (1994年)
  • 『GOD'S SON』 - God's Son (2002年)
  • Bridging the Gap (2004年) ※EP
  • 『STREET'S DISCIPLE』 - Street's Disciple (2004年)

ジャマラディーン・タクマ

  • 『ショー・ストッパー』 - Show Stopper (1983年)
  • 『ルネッサンス・マン』 - Renaissance Man (1984年)

ヘンリー・スレッギル

  • When Was That? (1982年)
  • Just the Facts and Pass the Bucket (1983年)

ジェイムス・ブラッド・ウルマー

  • 『アー・ユー・グラッド・トゥ・ビー・イン・アメリカ?』 - Are You Glad to Be in America? (1980年)
  • 『フリー・ランシング』 - Free Lancing (1981年)
  • No Escape from the Blues: The Electric Lady Sessions (2003年)

カサンドラ・ウィルソン

その他

参照[編集]

  1. ^ Olu Dara”. AllMusic. 2017年10月31日閲覧。
  2. ^ Nas and His Dad's Jazz”. Los Angeles Times (2004年12月5日). 2017年10月31日閲覧。
  3. ^ Tracie Morris, "Olu Dara" (interview), Bomb 62/Winter 1998.
  4. ^ Artist Biography by Chris Kelsey, All Music.
  5. ^ Olu Dara | Credits | AllMusic”. AllMusic. 2017年10月31日閲覧。

外部リンク[編集]