オオワニザメ
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オオワニザメ | |||||||||||||||||||||
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![]() オオワニザメ Odontaspis ferox
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保全状況評価[1] | |||||||||||||||||||||
VULNERABLE (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) ![]() | |||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Odontaspis ferox (Risso, 1810)[1][2] | |||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||
Squalus ferox Risso, 1810[1] | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
オオワニザメ[2] | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Herbst's nurse shark[1] Ragged-tooth shark[1] Sand shark[1] Smalltooth sand tiger[1] Smalltooth sand tiger shark[1] | |||||||||||||||||||||
![]() オオワニザメの生息域
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オオワニザメ (大和邇鮫、Odontaspis ferox) は、軟骨魚綱ネズミザメ目オオワニザメ科に属するサメ。
分布・生息域[編集]
世界中の熱帯から温帯の海域に広く分布すると推測されるが、報告例が少なく分布域は部分的にしか判明していない。
北大西洋の温暖な海域や東大西洋のビスケー湾(北スペイン)、マディラ(モロッコ)から南スペインとポルトガル沿岸、地中海(ジブラルタルからシシリーやメッシーナ海峡とイタリアの海岸線に沿ったイオニア海、ギリシア沿岸、クレタ島、エーゲ海とトルコ沿岸)、日本近海、オーストラリアなどの西太平洋、ハワイなどの中央太平洋、東太平洋では南カリフォルニア、カリフォルニア湾、南アフリカの沿岸。
外洋の島や大陸棚の近辺に生息しているようである。生息水深帯は10〜883m[3]。幼魚は水深200m以深で多く、表層には比較的大型個体が見られる。
マルタの南西海域などでは延縄で散発的に漁獲されていたり、日本では2000年1月28日相模湾江之浦の刺網に全長 3.48 m の個体がかかっている。
形態[編集]
最大全長は雌450cm・雄344cm、体重約800kg[3]。体色は背側が灰色または灰褐色。時々黄土斑点が背と側面の上にある。体全体に赤い斑点があるという説もある。腹側は淡灰色または白色で、胸鰭と腹鰭の腹部の表面は少し暗い色をしている。幼魚は鰭の先端が黒いものもいる。外観はシロワニに似ているが、オオワニザメは第一背鰭が第二背鰭、臀鰭よりも大きく、シロワニは第一背鰭と第二背鰭、臀鰭がほぼ同じ大きさである。
生態[編集]
妊娠雌が見つかっていないため繁殖様式は不明であるが、 シロワニと同様、卵食・共食い型の胎生と予想される[4]。
Fergussonら (2008) の調査から推定される成熟サイズは、雄は全長200〜250cm、雌は全長300〜350cm[3]。産まれたときの大きさは全長100〜110cmと推定されている[3]。幼魚は比較的深い水深帯(200m以深)で多く見つかっていることから、出産時あるいは産まれてすぐに深場に移行し、ホホジロザメやメジロザメ類などより大きな表層性の捕食者から逃れるものと考えられる。
人間との関係[編集]
本種を対象とした漁業はないと考えられているものの、深海漁業の拡大に伴う混獲による影響が懸念されている[1]。2年ごとに2匹の稚魚を産むと考えられ、出産間隔が長く産仔数が少ないと考えられていることから生息数が減少すると回復するのも困難だと考えられている[1]。
出典[編集]
- ^ a b c d e f g h i j Graham, K.J., Pollard, D.A., Gordon, I., Williams, S., Flaherty, A.A., Fergusson, I. & Dicken, M. 2016. Odontaspis ferox (errata version published in 2016). The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T41876A103433002. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2016-1.RLTS.T41876A2957320.en. Downloaded on 18 June 2021..
- ^ a b 本村浩之 『日本産魚類全種目録 これまでに記録された日本産魚類全種の現在の標準和名と学名』、鹿児島大学総合研究博物館、2020年、9頁。
- ^ a b c d Ian K. Fergusson, Ken J. Graham and Leonard J. V. Compagno (2008). “Distribution, abundance and biology of the smalltooth sandtiger shark Odontaspis ferox (Risso, 1810) (Lamniformes: Odontaspididae”. Environ. Biol. Fish 81: 207-228.
- ^ Leonard J. V. Compagno (2002) "Sharks of the world: An annotated and illustrated catalogue of shark species known to date" Volume 2, Food and Agriculture Organization of the United States. pp.64-66.
- ^ 環境省版海洋生物レッドリストの公表について 【魚類】 海洋生物レッドリスト(2017) (環境省・2021年6月18日に利用)
- Odontaspis ferox Froese, R. and D. Pauly. Editors. 2011.FishBase. World Wide Web electronic publication. www.fishbase.org, version (06/2011).
- サメ図鑑[リンク切れ]
- 神奈川県水産技術センター西湘地区行政センター水産課[リンク切れ]
- NOAA.oceanexplorer[リンク切れ]