オオカメノキ

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オオカメノキ
オオカメノキ Viburnum furcatum.JPG
福島県会津地方 2008年5月
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : キキョウ類 campanulids
: マツムシソウ目 Dipsacales
: レンプクソウ科 Adoxaceae
: ガマズミ属 Viburnum
: オオカメノキ V. furcatum
学名
Viburnum furcatum Blume ex Maxim.[1]
和名
オオカメノキ(大亀の木)

オオカメノキ(大亀の木[2]学名 Viburnum furcatum )は、レンプクソウ科ガマズミ属[注 1]落葉低木小高木。別名で、ムシカリ[1][2]ともよばれる。

特徴[編集]

落葉広葉樹小高木[2]、樹高は2 - 4メートル (m) くらいになる。枝は水平に出てやや斜上し、シカの角状に伸びていく[2]樹皮は灰褐色で皮目が目立つ[2]。一年枝は紫褐色を帯び、ほぼ無毛で、短枝もよくできる[2]。若い樹皮は皮目が縦に連なり、次第に筋になってくる[2]

は枝に対生し、形は円形で葉の先端は尖り、葉縁は全縁になる。他の似た種と比べると葉脈がシワ状に目立ち、また、形が亀の甲羅に似ている。芽吹いたばかりの葉は独特のベージュ色で、きれいに対生した姿は春先によく目立つ[2]

花期は4 - 6月で[2]、白色の小さな両性花のまわりに大きな5枚の花弁を持つ装飾花が縁どる。また花序の基部に柄が発達せず、葉腋から直接でるのも特徴である。夏に赤い果実をつけ、秋には黒色に熟す。野鳥が熟した果実を食べるため、冬には残らない[2]

冬芽は裸芽で柄があり、星状毛が密生する[2]。花芽はほぼ球形で、頂生側芽を伴って冬芽の頂きに生え、かわいらしい形で目を引く[2]。枝の側芽はあまり発達しない[2]。葉芽は長楕円形で柄があり、幼い葉が向き合ってくっついている[2]。冬芽のわきにある葉痕は、倒松形や三角形で、維管束痕が3個つく[2]

分布と生育環境[編集]

日本の北海道本州四国九州に分布し[2]、山地のブナ林内や針葉樹林内に自生する。

近縁種[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 古いAPG体系ではガマズミ科クロンキスト体系エングラー体系ではスイカズラ科に分類されることもある[1]

出典[編集]

  1. ^ a b c 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Viburnum furcatum Blume ex Maxim.” (日本語). BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2021年8月22日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 30.

参考文献[編集]

  • 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 『樹皮と冬芽:四季を通じて樹木を観察する 431種』誠文堂新光社〈ネイチャーウォチングガイドブック〉、2014年10月10日、30頁。ISBN 978-4-416-61438-9