イキートス (競走馬)

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イキートス
Iquitos Japan Cup (38692099062)
2017年ジャパンカップ
欧字表記 Iquitos[1]
品種 サラブレッド[2]
性別 牡[1]
毛色 鹿毛[2]
生誕 2012年5月22日[1]
父 Adlerflug[1]
母 Irika[1]
母の父 Areion[1]
生国 ドイツの旗 ドイツ[1]
生産者 Frau Dr Erika Buhmann[1]
馬主 シュタル・マリガン[1]
調教師 H.グリューシェル（ドイツの旗 ドイツ）[1]
競走成績
生涯成績 26戦8勝[1]
WTRR L118 / 2016年[3]
I118 - L118 / 2017年[4]
L118 / 2018年[5]
勝ち鞍
G1 バーデン大賞 2016年
G1 ダルマイヤー大賞 2017年
G1 バイエルン大賞 2018年
G2 バーデン経済大賞 2016年・2018年
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イキートス（Iquitos、2012年5月22日 - ）は、ドイツの競走馬、種牡馬である[1][2][6]。主な勝ち鞍は2016年バーデン大賞、2017年ダルマイヤー大賞、2018年バイエルン大賞[7]。

2016年・2018年ドイツ年度代表馬[8][9]、2016年・2018年ドイツレーシングチャンピオンズリーグ（英語版）優勝馬[8][9]。ジャパンカップにも2回参戦している[10]。

戦績[編集]

3歳（2015年） - 4歳（2016年）[編集]

2015年の3歳時の成績を5戦3勝で終え、2016年、5月29日には叩き2戦目のバーデン経済大賞（G2）で重賞初制覇[6]。その後もドイツでハンザ大賞（G2）、ダルマイヤー大賞（G1）、バーデン大賞（G1）、オイロパ賞（G1）と重賞を5戦し、特にバーデン大賞ではナイトフラワーに2馬身3/4差をつける走りを見せてG1競走を勝利した[6]。

11月27日にはジャパンカップ（G1）に出走し、16番人気ながらキタサンブラックの7着[注 1]に入った[11]。競走後、鞍上イアン・ファーガソンは「いつもは最後方につけるレースをしていますが、今回は馬の間において走らせました。最後は良い瞬発力を見せつけてくれました」、グリューシエル師は「思っていたよりも速くはない展開になりました。速い展開であれば付いていくのが難しかったと思います。馬群の中では落ち着きがなかったのですが、最後の直線では良く伸びました」と述べた[12]。

イキートスは2016年のドイツ年度代表馬に選出された[8]。

5歳（2017年）[編集]

始動戦である5月28日のバーデン経済大賞とこれに続くハンザ大賞でG2競走連続2着となったが、7月30日のバイエルン大賞（G1）ではベストソリューションを破って優勝した[13]。次いで連覇を懸けたバーデン大賞で1番人気に支持されたが、逃げ切ったギニョールの2着に敗れた[14]。10月1日の凱旋門賞（G1）ではエネイブルの7着に終わり[15]、本国のバイエルン大賞では今季3度目となるギニョールの2着となった[16]。

11月26日、ギニョールとともにジャパンカップに出走[17][18]。13番人気となったがシュヴァルグランの15着に敗れた[19]。競走後、鞍上ダニエレ・ポルク[注 2]とグリューシェル師は、好位を取れずに後方からの競馬となったことを指摘した[21]。

6歳（2018年）[編集]

6月3日のバーデン経済大賞で始動してこれを制し、同レースの2勝を達成した[22]。その後はフランスのサンクルー大賞（G1）に出走したがヴァルトガイストの6頭立て5着[23]、本国に戻ったダルマイヤー大賞では英国調教馬ベンバトルの4着に敗れ[24]、バーデン大賞でもベストソリューションおよびデフォーの英国調教馬2頭に敗れて3着になる[25]など、勝ちきれないレースが続いたが、11月1日のバイエルン大賞では1番人気デフォーに4馬身差をつける圧勝でドイツのG1競走3勝目を挙げた[26]。これをラストランとして引退し、種牡馬入りした[10]。またイキートスは同年のドイツ年度代表馬に選出された[9]。

競走成績[編集]

以下の内容は、JRA-VAN Ver.World[7]、Deutscher Galopp[6]の情報に基づく。

競走日 競馬場 競走名 格 距離（馬場） 頭数 枠番 馬番 着順 タイム 着差 騎手 斤量 1着馬（2着馬）
2015.04.26 ホッペガルテン 3歳未勝利 芝1800m（良） 8 5 4 05着 - W.パノフ 58 Turfdonna
0000.05.17 ハノーファー 3歳条件 芝1600m（良） 6 5 3 01着 1:40.94 ハナ W.パノフ 57.5 （Miss Sommerroh）
0000.06.08 バーデンバーデン 3歳上ハンデ 芝2000m（良） 10 2 9 01着 2:06.26 11馬身 W.パノフ 55.5 （Daktani）
0000.08.02 デュッセルドルフ 3歳上ハンデ 芝1700m（良） 7 3 1 01着 1:42.19 クビ N.リヒター 57.5 （Giolino）
0000.08.16 クレフェルト クレフェルト銀行大賞 G3 芝2050m（重） 7 8 8 02着 - W.パノフ 57 Palace Prince
2016.04.24 ホッペガルテン ダールヴィッツ賞 L 芝2000m（良） 11 9 4 04着 - N.リヒター 57 Articus
0000.05.29 バーデンバーデン バーデン経済大賞 G2 芝2200m（良） 8 9 7 01着 2:17.32 2馬身 N.リヒター 57 （Articus）
0000.07.03 ハンブルク ハンザ大賞 G2 芝2400m（不） 8 1 4 02着 - I.ファーガソン 60 Protectionist
0000.07.31 ミュンヘン ダルマイヤー大賞 G1 芝2000m（稍） 12 9 6 04着 - I.ファーガソン 60 Elliptique
0000.09.04 バーデンバーデン バーデン大賞 G1 芝2400m（重） 10 10 3 01着 2:33.79 2馬身 3/4 I.ファーガソン 60 （Nightflower）
0000.09.25 ケルン オイロパ賞 G1 芝2400m（良） 8 3 2 05着 - I.ファーガソン 60 Nightflower
0000.11.01 ミュンヘン バイエルン大賞 G1 芝2400m（重） 9 7 3 04着 - I.ファーガソン 60 Guignol
0000.11.27 東京 ジャパンカップ[11] GI 芝2400m（良） 17 3 5 07着 2:26.40 0.6秒 I.ファーガソン 57 キタサンブラック
2017.05.28 バーデンバーデン バーデン経済大賞 G2 芝2200m（良） 6 5 2 02着 - A.シュタルケ 60 Guignol
0000.07.01 ハンブルク ハンザ大賞 G2 芝2400m（重） 5 5 3 02着 - A.シュタルケ 60 Dschingis Secret
0000.07.30 ミュンヘン ダルマイヤー大賞 G1 芝2000m（良） 11 2 3 01着 2:05.12 1馬身 1/2 D.ポルク 60 （Best Solution）
0000.09.03 バーデンバーデン バーデン大賞 G1 芝2400m（良） 6 2 2 02着 - A.シュタルケ 60 Guignol
0000.10.01 シャンティイ 凱旋門賞 G1 芝2400m（重） 18 6 11 07着 - A.シュタルケ 59.5 Enable
0000.11.01 ミュンヘン バイエルン大賞 G1 芝2400m（重） 6 6 4 02着 - D.ポルク 60 Guignol
0000.11.26 東京 ジャパンカップ[19] GI 芝2400m（良） 17 3 6 15着 2:25.50 1.8秒 D.ポルク 57 シュヴァルグラン
2018.06.03 バーデンバーデン バーデン経済大賞 G2 芝2200m（良） 6 6 2 01着 2:19.20 1馬身 1/2 E.アルドゥアン 60 （Walsingham）
0000.07.01 サンクルー サンクルー大賞 G1 芝2400m（稍） 6 8 5 05着 - E.アルドゥアン 58 Waldgeist
0000.07.29 ミュンヘン ダルマイヤー大賞 G1 芝2000m（良） 9 5 3 04着 - E.アルドゥアン 60 Benbatl
0000.09.02 バーデンバーデン バーデン大賞 G1 芝2400m（稍） 7 2 4 03着 - E.アルドゥアン 60 Best Solution
0000.10.03 ホッペガルテン ドイツ統一賞 G3 芝2000m（良） 7 5 3 02着 - E.アルドゥアン 59 Va Bank
0000.11.01 ミュンヘン バイエルン大賞 G1 芝2400m（重） 7 4 2 01着 2:37.80 4馬身 E.アルドゥアン 60 （Defoe）

血統表[編集]

イキートスの血統 （血統表の出典）[§ 1]
父

Adlerflug
2004 栗毛
父の父
In The Wings
1986 鹿毛 		Sadlers Wells Northern Dancer
Fairy Bridge
High Hawk Shirley Heights
Sunbittern
父の母
Aiyana
1993 鹿毛 		*ラストタイクーン *トライマイベスト
Mill Princess
Alya Lombard
Anatevka
母

Irika
2005 黒鹿毛 		Areion
1995 鹿毛 		Big Shuffle Super Concorde
Raise Your Skirts
Aerleona Caerleon
Alata
母の母
Ingrid
1993 黒鹿毛 		Nebos Caro
Nostrana
Iracema Konigsstuhl
Ipameri
母系(F-No.) (FN:F-26) [§ 2]
5代内の近親交配 Northern Dancer 4×5=9.38%、Mill Reef 5×5=6.25% [§ 3]
出典
  1. ^ [27]
  2. ^ [27]
  3. ^ [27]


脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 欧州調教馬のなかでは最先着で、タイムも4着ゴールドアクター、5着リアルスティール、6着レインボーラインと差のないものであった。
  2. ^ 翌2018年の1月4日、癌により死亡[20]。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l “Iquitos | Race Record & Form | Racing Post”. www.racingpost.com. 2022年4月13日閲覧。
  2. ^ a b c “Iquitos(GER)｜JBISサーチ（JBIS-Search）”. www.jbis.or.jp. 2022年4月13日閲覧。
  3. ^ “ワールドサラブレッドランキング（2017年1月1日～8月6日）　JRA”. jra.jp. 2022年4月13日閲覧。
  4. ^ “2017年度ロンジンワールドベストレースホースランキング　JRA”. jra.jp. 2022年4月11日閲覧。
  5. ^ “2018年度ロンジンワールドベストレースホースランキング　JRA”. jra.jp. 2022年4月11日閲覧。
  6. ^ a b c d “Iquitos (2012, GER)” (ドイツ語). www.deutscher-galopp.de. 2022年4月13日閲覧。
  7. ^ a b “イキートス（Iquitos） | 競馬データベース”. JRA-VAN ver.World. 2022年4月13日閲覧。
  8. ^ a b c “Iquitos ist Galopper des Jahres 2016” (ドイツ語). www.deutscher-galopp.de. 2022年4月13日閲覧。
  9. ^ a b c “Iquitos wird zum zweiten Mal „Galopper des Jahres“” (ドイツ語). www.deutscher-galopp.de. 2022年4月13日閲覧。
  10. ^ a b “ドイツでG1を3勝、ジャパンカップにも参戦したイキートスが引退”. JRA-VAN ver.World. 2022年4月13日閲覧。
  11. ^ a b “JRAホームページ｜データファイル｜競走成績データ”. jra.jp. 2022年4月13日閲覧。
  12. ^ “【ジャパンＣ】（東京）～キタサンブラックが人気に応えて逃げ切る | 競馬実況web | ラジオNIKKEI”. www.radionikkei.jp. 2022年4月13日閲覧。
  13. ^ “独G1ダルマイヤー大賞、イキートスが制す”. JRA-VAN ver.World. 2022年4月13日閲覧。
  14. ^ “独G1バーデン大賞、ギニョールがまたも逃げ切り勝ち”. JRA-VAN ver.World. 2022年4月13日閲覧。
  15. ^ “凱旋門賞（G1） 2017/10/1(日) | 日程・結果”. JRA-VAN ver.World. 2022年4月13日閲覧。
  16. ^ “G1バイエルン大賞、ギニョールがイキートスを封じて連覇”. JRA-VAN ver.World. 2022年4月13日閲覧。
  17. ^ “ドイツからJC参戦のギニョールとイキートスが来日、輸入検疫へ”. JRA-VAN ver.World. 2022年4月13日閲覧。
  18. ^ “ジャパンカップ、出走外国馬の関係者コメント”. JRA-VAN ver.World. 2022年4月13日閲覧。
  19. ^ a b “JRAホームページ｜データファイル｜競走成績データ”. jra.jp. 2022年4月13日閲覧。
  20. ^ “ジャパンカップでイキートスに騎乗したポルク騎手、がんで死去（イタリア）［その他］”. 公益財団法人　ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2022年4月13日閲覧。
  21. ^ “【ジャパンＣ】（東京）～シュヴァルグランが悲願のＧＩ制覇 | 競馬実況web | ラジオNIKKEI”. www.radionikkei.jp. 2022年4月13日閲覧。
  22. ^ “独G2バーデン経済大賞、ジャパンCに参戦したイキートスが制す”. JRA-VAN ver.World. 2022年4月13日閲覧。
  23. ^ “G1サンクルー大賞、ヴァルトガイストがハナ差でコロネット抑える”. JRA-VAN ver.World. 2022年4月13日閲覧。
  24. ^ “ベンバトルがドイツで復権、G1ダルマイヤー大賞を快勝”. JRA-VAN ver.World. 2022年4月13日閲覧。
  25. ^ “ベストソリューションが独G1バーデン大賞を制覇、今後は豪州遠征へ”. JRA-VAN ver.World. 2022年4月13日閲覧。
  26. ^ “独G1バイエルン大賞、イキートスが4馬身差の圧勝”. JRA-VAN ver.World. 2022年4月13日閲覧。
  27. ^ a b c d e “血統情報：5代血統表｜Iquitos(GER)｜JBISサーチ（JBIS-Search）”. www.jbis.or.jp. 2022年4月13日閲覧。

外部リンク[編集]

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