アーマーモデリング
| アーマーモデリング | |
|---|---|
| Armour Modelling | |
| ジャンル | 模型雑誌、軍事 |
| 刊行頻度 | 月刊 |
| 発売国 |
|
| 言語 | 日本語 |
| 出版社 | 大日本絵画 |
| 編集部名 | アートボックス |
| 刊行期間 | 1997年 - |
| 姉妹誌 | 『モデルグラフィックス』、『スケールアヴィエーション』、『ネイビーヤード』 |
| ウェブサイト | https://www.modelkasten.com/magazine/ |
『アーマーモデリング』(Armour Modelling)は、大日本絵画が発行する日本の月刊模型雑誌。戦車、装甲車、自走砲などの装甲戦闘車両(AFV)と、それらを題材とするミリタリーモデルを中心に扱う専門誌である。株式会社アートボックスが企画・編集を行い、原則として毎月13日に発売される。[1][2]
沿革
[編集]1997年2月に創刊。当初は誌名に「隔月刊」を冠していた。その後刊行頻度が変更され、月刊誌となった。国立国会図書館では、1997年から継続刊行中の雑誌として収蔵されている。[3]
初代編集長は、ミリタリーモデラーの土居雅博。土居は編集長退任後も作例製作や連載を通じて同誌に関わり、タミヤの1970年代の1/35ミリタリーミニチュアシリーズを取り上げた「Discover the Good Old TAMIYA!」などを執筆している。[4]
内容
[編集]編集元のアートボックスは、本誌を「貴重な実車資料から模型の作り方まで」を扱う戦車模型専門誌と位置づけている。[5]誌面は毎号の巻頭特集を中心に、模型作例、キットの組み立て、塗装、ウェザリング、ディテールアップ、フィギュア塗装、ジオラマ製作、実車の写真資料、新製品紹介、模型展示会やコンテストの報告などで構成される。
巻頭特集では、特定の車種や軍隊だけでなく、履帯の組み立てと塗装、塗膜の剥がれ、模型製作時の臭気・粉塵・騒音対策など、工作技法や製作環境そのものを題材とすることもある。例えば2026年5月号では、ベルト式、部分連結式、可動式、金属製、3Dプリント製といった履帯の種類を比較し、組み立て方法、塗装、汚し表現、失敗時の対処法を特集した。[6]
通常の模型作例に加え、戦車の開発史、部隊史、軍装、マーキングなどをイラストや写真で解説する記事も掲載する。主な連載には、日本海軍が使用した車両を取り上げる「日本海軍の車両」、イギリス軍車両を紹介する「ブラボー!ブリティッシュタンクス」、部隊史を扱う「ラスト・オブ・カンプフグルッペ」、新製品を紹介する「AFV NEWCOMERS IMPACT!」などがある。[6][7][8]
日本国外のモデラーによる作品や技法も掲載しており、海外の模型作家が製作したAFV、フィギュア、情景作品を紹介する。2026年5月号にはポーランドのモデラーによるウェザリング作例、シンガポールのフィギュアペインターであるカルビン・タンの技法解説、ハンガリーのモデラーを取り上げた記事などが掲載された。[6]
編集・執筆者
[編集]2026年現在の編集長は佐藤ミナミ。模型誌の編集に加え、SNSやYouTubeを通じたミリタリーモデルの紹介、読者参加型企画などを手がけてきた。[9][10]
継続的な執筆者には、部隊史を扱う「ラスト・オブ・カンプフグルッペ」の高橋慶史、日本軍車両史を扱う「日本海軍の車両」の北川誠司、戦車・軍事解説を担当する宮永忠将、模型作例と新製品紹介を担当する山城雅也、陸上自衛隊車両の記事を執筆する浪江俊明らがいる。木内一夫、田村廣幸、モリナガ・ヨウも模型製品や模型文化を扱う連載を担当している。[6][7][8]
作例・技法記事では、吉岡和哉がジオラマと地面・植生表現、清水圭が筆塗りによる戦車模型、國谷忠伸が模型の質感表現などを担当している。イギリス軍車両を扱うフィル・グリーンウッドをはじめ、日本国外のモデラーやペインターによる記事・作例も掲載される。[6][7][8]
模型を題材とするイラストや随筆も誌面の一部を構成し、イラストレーターの山下しゅんやが「山下しゅんやのプラスチック・エンジェル」、モリナガ・ヨウが「モケイネゴト」を連載している。[8]
編集方針と媒体展開
[編集]誌面では、専門的な考証や高度な工作技法だけでなく、初心者が模型製作を始めるための企画も扱う。佐藤ミナミは、専門家やプロモデラーへの取材を通じて題材の魅力を紹介するほか、泥、錆、化粧など模型以外の分野の専門知識を塗装・情景表現に取り入れる企画を行っていると説明している。[10]
紙媒体のほか、公式ウェブサイト、SNS、YouTubeを利用した情報発信も行う。模型の製作実演、誌面と連動した動画、新刊の紹介などを公開している。佐藤は、こうした活動をミリタリーモデルの認知拡大につなげる取り組みとしている。[10]
編集元のアートボックスは、『モデルグラフィックス』『スケールアヴィエーション』『ネイビーヤード』などの模型誌も企画・編集するほか、模型用品を「モデルカステン」ブランドで展開している。[1]
関連出版物
[編集]誌上の連載、特集、作例は、加筆・再編集のうえで単行本や作例集として刊行されることがある。主なものに以下がある。
- 『日本戦車隊戦史』 - 第24号から第38号まで掲載された日本陸軍の戦史イラストを単行本化したもの。[11]
- 『戦車大百科』 - 上田信による同名連載をまとめ、戦車、装甲車、自走砲、工作車両などの歴史と特徴を解説した書籍。[12]
- 『戦車情景植物再現マニュアル』 - 植物を用いた情景製作の特集を再編集した技法書。[13]
- 『フィギュア美女メイク 女性フィギュアをオレ好みに塗りあげろ!』 - 女性フィギュアの塗装を扱った連載の単行本。[14]
- 『パンツァーズ イン ダイオラマ』 - 同誌に掲載された各国のモデラーによるジオラマを収録した作品集。[15]
- 『MMセブンティーズ ’70年代タミヤ 1/35 MMシリーズの世界』 - 土居雅博の連載「Discover the Good Old TAMIYA!」をまとめた作例集。[4]
関連項目
[編集]脚注
[編集]- 1 2 “会社情報”. MODELKASTEN. アートボックス. 2026年8月30日閲覧。
- ↑ “広告掲載について”. MODELKASTEN. アートボックス. 2026年8月30日閲覧。
- ↑ “アーマーモデリング = Armour modelling”. NDLサーチ. 国立国会図書館. 2026年8月30日閲覧。
- 1 2 “MMセブンティーズ ’70年代タミヤ 1/35 MMシリーズの世界”. 大日本絵画. 大日本絵画 (2026年3月). 2026年8月30日閲覧。
- ↑ “雑誌・別冊”. MODELKASTEN. アートボックス. 2026年8月30日閲覧。
- 1 2 3 4 5 “月刊アーマーモデリング2026年5月号”. MODELKASTENオンラインストア. アートボックス (2026年4月13日). 2026年8月30日閲覧。
- 1 2 3 “月刊アーマーモデリング2026年6月号”. MODELKASTENオンラインストア. アートボックス (2026年5月13日). 2026年8月30日閲覧。
- 1 2 3 4 “月刊アーマーモデリング2026年9月号”. MODELKASTENオンラインストア. アートボックス (2026年8月10日). 2026年8月30日閲覧。
- ↑ “ニュース 2023年”. MODELKASTEN. アートボックス. 2026年8月30日閲覧。
- ↑ “日本戦車隊戦史”. 大日本絵画. 大日本絵画 (2005年8月). 2026年8月30日閲覧。
- ↑ “戦車大百科”. MODELKASTENオンラインストア. アートボックス (2019年6月24日). 2026年8月30日閲覧。
- ↑ “戦車情景植物再現マニュアル”. 大日本絵画. 大日本絵画 (2021年7月). 2026年8月30日閲覧。
- ↑ “フィギュア美女メイク 女性フィギュアをオレ好みに塗りあげろ!”. 大日本絵画. 大日本絵画 (2021年12月). 2026年8月30日閲覧。
- ↑ “パンツァーズ イン ダイオラマ”. 大日本絵画. 大日本絵画 (2025年4月). 2026年8月30日閲覧。
外部リンク
[編集]- アーマーモデリング - MODELKASTEN
- アーマーモデリング・バックナンバー - MODELKASTENオンラインストア
- MODELKASTEN公式チャンネル - YouTube
- アーマーモデリング編集部(@am_modelling) - X